Saims通信 vol.9
こんにちは☼
今回もLINEオープンチャット「Saims」の質問をまとめていきます。
Q85. 現金を酔ってなくしてしまった場合は、家計収支にどのように書いたらよいか?
A. 正直に書けばOK
もちろん、ギャンブルに使ったんじゃないか?浪費したんじゃないか?と疑われてしましますがそれが真実なら仕方ないです。
繰越金を改ざんしたりしてボロが出るよりは手続きへの影響も少ないと思います。
Q86. パチンコの利用は口座取引から分かりますか?
A. 絶対的にパチンコの支出とは分からないと思います。
ただし、以下の2点は疑う要因になります。①一日に数回の引き出しがある。②トウワのATMから引き出している。
①は分かると思いますが、日常生活で一日に数回にわたって引き出す場面は少なく、ギャンブルの追加投入金と推察します。②はパチンコ屋さんにあるATMは東和銀行のATMが多く、地域的に東和銀行のATMが無いようところに住んでいるとほぼ間違いないと考えます。
Q87. 自己破産手続中にスポーツジムに通うのは無駄遣いになりますか?
A. 無駄遣いとして考えられるケースは少ないと思います。
もちろん価格にもよりますが、2024年2月現在、月1万円前後でしたら問題ないと思いますが、前提として家計が赤字であれば諦めなければなりません。
Q88. 破産手続きが終わったら、書類は自宅に郵送されますか?
A. 事務所によります。
私の勤務していた事務所では、コロナ前は来所していただき、手渡しで返却していましたが、コロナが流行ってから、郵送で返却するようになりました。
Q89. 開始決定は破産申立てからどのくらいで出るか?
A. 1週間から1か月前後が一般的です。
破産を申立てると、裁判所から内容に確認や申立書の不足事項や訂正等の補正指示(事務連絡)があり、これの対応が終わったら、開始決定が出ることが多く、この補正対応の早さによって開始決定の時期が変わります。
なお、東京地裁本庁については、機械的に申立の翌水曜日に開始決定が出ます。
Q90. 口座が凍結されるケースを教えてください。
A. その銀行から借入がある時に弁護士等が介入した時です。
例えば、B銀行から借入があり、保証会社にC社がついている場合、B銀行またはC社に弁護士等が介入すると口座が凍結されます。また、C社のクレジットカードに介入したり、他の銀行の保証会社がC社だった場合も口座が凍結される可能性があります。
もっとも、銀行判断で凍結しない銀行もあるのでその時はラッキーと考えましょう。
Q91. 自己破産や個人再生の際に銀行口座は2年以上前の入出金については見られないですか?
A. 見られます。
基本は申立て前2年間の履歴を提出しますが、何かしらの資産や不正が発覚しそうなときは、代理人や管財人の判断で提出してもらうことがあります。また、ページのある書類は「抜粋しない」原則があるため、通帳に2年以上の部分の記載があれば裁判所は確認します。
Q92. 任意整理対象外にしていたクレジットカードが延滞もしてないのに強制解約されました。こんなことありますか?
A. あります。
クレジットカード会社や貸金業は定期的に与信審査を行うため、信用情報を確認しています。その時にそのクレジットカード会社の判断で解約や利用停止をすることがあります。
Q93. 個人再生が認められない場合は、どんなパターンが考えられますか?
A. 履行可能性がないと判断した時、または債権者の異議が過半数を超えた場合がほとんどだと思います。
履行可能性とは、再生計画通りの返済ができるかどうか?という点でこの裁判所や再生委員が払えないだろうと判断した場合、不認可となります。
また、債権者の過半数を超える異議があった場合とは、仮に5社600万円の債務を抱えていた場合、3社が異議を出したか、2社や1社でも異議を出した債権者の債務合計が300万円以上の場合は棄却されます。
なお、これは小規模個人再生に限るため、過半数が異議を出しそうな場合は給与所得者再生を検討することになります。
Q94. 自己破産手続きで親族から費用を出してもらった場合、免責が下りづらくなりますか?
A. 特に免責を左右することはないと思います。
ただし、破産手続き費用と言わずに騙して費用を捻出された場合や援助ではなく借入だった場合はこの限りではありません。
お知らせ
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