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海そばの魚食文化育ち【4月みんぱく】

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 海そばの魚食文化に対する、
 私自身のノスタルジーがハンパない。

(文字数:約2500文字+らくがき3枚)



みんぱく本館展示

  4月末は予定が詰まっていたので、
  5月初頭にみんぱく(国立民族学博物館)本館を訪れた、
  今回の私は、

  Aー1のオセアニアだけでお腹いっぱい。
  2時間みっちり掛かりましたとさ。

  以下観ながら取りまくってたメモを、
  ある程度まとめた落書き。

  他、イラストからはもれたメモ。

 アキエキ・セラク(航海法の名前)
 サメ取り用のがらがら(ココナツ製)
    魚群と間違えて寄って来たサメの頭に縄を掛けて棍棒で叩く。
 火山島にはマングローブ多し。
 木の実製の舞踏用足飾りが気になった。ステップ踏む度に鳴るんだろうな。
 神像がついた椅子には座らない。隣に立って祖霊を身に移して語る。
 サメの歯製の武器
    埋め込まれたちっちゃな歯の並びが地味に痛み長引きそう。
    かなりの高ダメージを与え切れると見た。
 基本の武具は盾・槍・弓あたり。
 男性集会所の死者の像(ビス)。敵への報復が成功するまで飾る。
 英国人ジョージ・ブラウンコレクション
 日本人土方久功ひさかつコレクション
    → みんぱく収蔵品のメインはこの2種類。
 マランガン(葬送儀礼)仮面
    3種類あって人間が持つ3つの魂を表す。
    (やっぱ3種類はおるんかい。汗)
    中でもタタヌア面が最も重要。儀式後も保管。
 ホクレア(喜びの星)号
    1985〜1986年にハワイからタヒチまで伝統技術で航海。
 ブーメランがX字とかU字とかL字とか、色んな形があるって事を、イラストの方に描き忘れた。それこそイラストじゃないと表しにくいもんを。


ウィークエンドサロン

  特別展で展示されていた、
  メンドンについて深掘り。

  なので特別展記事に追記します。


本館企画展示

  こちらも私は見ておかねばならずだろう。
  なぜならば6月18日まで、

    企画展「水俣病を伝える」

  が開催されている。

  すっげぇ心をえぐられるけどな!

  なぜなら私の出身地は、
  九州の中でもわりかし水俣に近くて、

  被害者に向けられた言葉の数々
  (しかも大半が故郷訛り)に、
  彼らがそうした言葉を思いつき口にもする、
  そもそもの暮らし向きの余裕の無さが、

  理解とかじゃなく実感として、
  骨身に染み渡るからだよ!

  とは言え今回の展示内容は、
  被害者に限らず移住したり訪れたりも含めて、
  水俣病を伝えてきた人たちを通して、
  地元と連係したフィールドワークの、
  あり方を探り考えるもの。

  私個人に突き刺さったのは主に3つ。

1.「水俣病」という名前だけで認識していて、
  「水俣市」に「芦北町」という、
  市政区分に面積範囲すら、
  これまで確認してこなかった事実。

2.「ネコ実験小屋」のインパクト。
  この存在を知っただけでも、
  観に来ただけの価値はあるな。

3.「水俣病」とは認識されていないんだが、
  水銀汚染と中毒は世界各地で起きていて、
  元から差別されてる地域に排水流すから、
  健康被害が起きたって生活習慣のせいとかで、
  片付けられたりしてる。
  日本はまだ、比較的、問題はあっても、
  原因究明や責任追及に乗り出してくれた方、
  という事実ではあるんだが物悲しさ。
  


  総じて、
  差別をなくすためにこれからも、
  実態を伝えていこうという、
  姿勢の輝かしさは目に突き刺さりそうなほどだが、

  今現在差別している連中は、
  そもそも興味すら持とうとしてなかったり、
  そんな余裕無いと思い込んでたりするんだよな。

  ってかごめん。頭には私の両親が浮かんでる。

  自分たちも長崎ってだけで差別されたり、
  それ以前に集落全体や一家自体が疎まれたりで、

  むしろ差別されてる奴見つけたら、
  一緒になって叩いて回らなきゃ、
  自分達への扱いがマシにならないし生き残れない、

  と数世代に渡って思い込んでいて、
  まるでそれこそが正義であるかのようだ。
  ホンマに土地訛りが胃の腑をえぐるよ。

  さてどうしたもんかね。

  深刻に悩んでもラチが開かんから、
  軽めに、しかし心にちょいとばかし、
  引っ掛けておきたいところではある。


書き終えた翌日の追記:

  例えば私は上の段落で、
  ふと思い浮かんだ「ラチが開かない」
  という言葉を書いたが、

  ラチ、って漢字で書ける?
  そもそもどんな物か知ってる?
  現物見た事ある?

  上記の質問3点に対して、
  私はラチ、については知っているから、
  堂々としていられるけども、

  それ以外の文言に関しては、
  こうした文脈ではこう言ってるみたいだから、
  で現物など知らず適当に使っている場合も、
  多々あるよな。

  「今の子供達は水俣病の話をしても、
   『どうしてその辺で釣った魚食べるの?』
   『きちんとスーパーで買って来なきゃ』
   って言うんですよ」
  という嘆きも含んだ証言を聞いたとして、
  (注:この証言は今回の展示内容に含まれません。
     故郷で私の親世代から聞いたような言い方を、
     標準語変換してみただけです。

     そう。状況によっては故郷は、
     被害者側に同情して、
     他所から来た人達の方を、
     何も知らないと蔑んでもみせるの。)

  その子供たちはどこに住んでいて、
  何人に話をして、
  そう言ってきたのは何人だったのか、
  といった情報を冷静に見極めなければ、

  「今の子供たちに正しく伝わっていない」
  と結論付けるのは早計になる。
  たとえ目の前の発言者は嘆いていてもだ。

  自分と異なる行動様式を、
  理解できないだけならまだしも、
  良いものとは感じ切れない時点で、

  差別は始まっていると、
  私自身にも言い聞かせておいていいだろう。


以上です。 
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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