見出し画像

「なんのはなしです課」に宛てて

拝啓

 「なんのはなしです課」の、
 専任事務を自ら買って出ていらっしゃる、
 コニシ木の子様、
 並びに日々静かなブームを形成している皆様方、

 差し出がましい申し出で恐縮なのですが、

 「創作大賞2024」応募作品2種を含めて、
 毎週3種の長編連載小説を、
 今現在投稿まっしぐらな、
 私の作品内容と、
 この行動そのものが、

 壮大ななんのはなしですかではないでしょうか。

 試みに冒頭の一話ずつでも、
 流し読みしてみて下さいませ。

 毎週日曜日:『姦淫の罪、その罰と地獄』
 毎週火曜日:『張山光希は頭が悪い』
 毎週金曜日:『唱え奉る河内国春乃井学園御詠歌部』

 小説作品である以上、
 実際に書き込んでしまっては、
 世界観がワヤになってしまいますので叶いませんが、

 一話ずつを読み終えた後の、
 モヤモヤした心の内に、
 「なんのはなしですか」
 を呟いて頂くと摩訶不思議。

 やたら長くて重苦しく思えていた文章と読後感が、
 クスッと思わず吹き出すようなものに変わりませんか。

 続きにもうちょっと手を伸ばしてみようか、
 といった心持ちにも変じませんか。

 申し遅れましたがワタクシ、偏光は、
 遊園地等に行ってもジェットコースターの類いには、
 一切乗れない臆病者ひえじごでありながら、

 10歳頃までお嬢様だったものが、
 父の華麗な転職失敗に伴い、
 失業続きでかなりの貧困へと転落したにも関わらず、

 それまで「一家の恥」として扱われていたのが、
 「一家の恥」仲間が増えしかもそちらの方が深刻で、
 むしろメンタル面では浮上したという、

 人生のジェットコースターが乱高下で、
 一度は粉々にはじけ飛んだ精神を、
 拾い集めて成形し直すために30年はかかった、

 ざっくり駆け足でまとめただけでも、
 まさになんのはなしですかを、
 地で行く人生をくぐり抜けてきたのですが、

 こんな私だからこそ、
 断言できる事がございます。

 この世の大抵の方々が、
 今思い描いている「常識」や「普通」など、
 せいぜい生まれ育った生活水準内の、
 お話でしかございません。

 例えば「引越し」を思い浮かべてみて下さい。
 どういった様相が「普通」とお考えですか。

 大手業者様が運搬に、
 屋内への設置までも、
 住人の希望通りにきっちり終えて下さるものですか。

 配送業者様が運び入れてくれた物品を、
 住人自ら協力して屋内に設置していくものですか。

 友人などから借り受けたトラックで、
 運搬に搬出搬入も住人達だけで行うものですか。

 この3種それぞれに、
 それぞれの社会階層生活水準においては、
 「普通」どころか時には「常識」とまで、
 思い込まれているのですよ。

 無論「引越し」自体を生涯に渡って、
 経験しない方もおられましょう。

 たかが「引越し」と侮るなかれ。
 上記3種ごとに新しい環境においての、
 生活行動様式全てが異なります。

 トラックで自ら運搬した日には、
 新住居が事故物件だろうが、
 異変が相次ぎ体調を崩そうが、
 おいそれと家を移れる気にもなりません。

 なんのはなしですか、
 
とそろそろ訊かれそうな気がしたので、
 まとめに入りますが、

 私は自分の作品か他人の作品かに関わらず、
 「異文化交流もの」
 がとにかく大好きです!

 そして「異文化」とは、
 外国や異世界にのみあるわけではない。

 同じ国内であっても、
 同じ言語を話していても、
 生まれ育った地域に社会階層に、
 生活水準が異なればもう存在する。

 ほんのちょっと離れた隣町、どころか、
 自宅から一本隔てた隣の通りにも、
 日頃深くは探らないだけで実は隣の御家庭にも、
 余裕で見つけ出せ切れるものです。

 信じられない、有り得ない、普通じゃない、
 程度の意識で切り捨てようとする態度こそ、
 私に言わせればちゃんちゃらおかしい。

 そいつらが偶然混ざり合った時の、
 絶妙な違和感と、
 そこをどうにか乗り越え歩み寄ろうとする、
 工夫や過程が面白い!

 その精神で生きてます。

 私かもしくは私の作品に御興味が、
 ふわっとでも脳内に浮かび上がりましたら、
 上スクロールして下さいましてどうぞどうぞ。

敬具

何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!