聖書読書記録(32週目224日間)

2023年8月6日~8月12日
  エゼキエル書45−1〜48-35
  ダニエル書1−1〜12−13
  ホセア書1−1〜11−11

内容:
  エゼキエル書ラスト。

  バビロン捕囚後バビロン王に仕えつつ、
  預言を受け取ったダニエルの書。

  イザヤ・エレミヤ・エゼキエル・ダニエルが
  四大預言書とされていて、
  他の預言者たちは十二小預言書と呼ばれてる。

  ホセアはイスラエルの王ヤロブアム時代の人で、
  イスラエルを滅ぼすイズレエルの出現を預言。

ざっくり感想(実にざっくり):
 エゼキエル書より:
   幻想的な美しいイメージの集大成。
   将来造られるとされる理想の神殿を、
   主から案内されまくって、
   これまでの流れで予想してたよりも幸せ気分で終わる。

   バビロン捕囚時代の信者たちには、
   希望の言葉であった事は想像に難くない。


 ダニエル書より:
   えええと。
   バビロンのネブカドネザル王、
   連れてきたイスラエル貴族の中から、
   才能があり見目麗しい少年を選び出し、
   三年養成してから仕えさせたって、
   この時点で腐女子心がくすぐられるが。

   ちなみに名前も王好みに変えられて、
     ダニエル  → ベルテシャツァル
     ハナンヤ  → シャドラク
     ミシャエル → メシャク
     アザルヤ  → アベド・ネゴ

   なんだけど紛らわしいのでずっとダニエルで通します。

   肉と酒を勧められたけど、
   ダニエル「主の教えに反する」って断ったよ。

   一応は王国なものだから、
   「王だけに仕えるべき」だとか王や家臣に妬まれて、
   燃え盛る炉に投げ込まれたり、
   獅子の洞窟に投げ込まれたりするけど、
   主の御加護で無事だったよ。

   ネブカドネザル王(多分)7年間、
   化け物に変わって社会から追い出されて、
   主の存在を讃えると理性が戻ったので、
   割とダニエルたち守護するようになる。
   (しかし主のやり方えげつないな。)

   「壁に字を書く幻の指」のイメージは、
   西洋絵画で何回か意味も分からず見たような気がする。
   ベルシャツァル王時代に、
   主の神殿から奪った祭具に王が酒注いだから、
   バチが当たって殺されたって逸話。

   ダニエルが見た夢「四頭の獣の幻」も、
   西洋絵画で何回か見た気がする。
   だから西洋文化の核になってるんだよな。

   「終わりの時についての幻」は謎めいていて興味深い。
   後の啓示書にも派生したと思う。

一月二十四日のこと、チグリスという大河の岸に私はいた。
目を上げて眺めると、見よ、一人の人が麻の衣を着、純金の帯を腰に締めて立っていた。体は宝石のようで、顔は稲妻のよう、目は松明の炎のようで、腕と足は磨かれた青銅のよう、話す声は大群衆のようであった。

ダニエル書10−4〜6 誰やねん。あとどないやねん。

   最終的にダニエル大天使長ミカエルにも会う。


 ホセア書:
   バビロン捕囚より前の世代、
   ユダ王国とイスラエル王国に分かれて、
   先にイスラエル王国が滅亡するという預言。

   ここでもやっぱりイスラエルは、
   「姦淫に耽る堕落した女性」として描かれるんだなぁ……。
   想像してみよう。
   仮にこれが「男性」であったなら、
   どういった文脈での非難に変えられていたか。

エフライムの栄えは鳥のように飛び去る。
もう出産も、妊娠も、受胎も無い。
たとえ、彼らが子供を育てても
  わたしがひとり残らず奪い取る。
(中略)
主よ、彼らに与えてください
  あなたが与えようとされるものを。
彼らに与えてください。
  子を産めない胎と枯れた乳房を。

ホセア書9-11〜14

   女性(のイメージ)に対して(現実には土地の名前なんだが)、
   これほど甚だしい呪いの言葉ってあるかね。

   気をつけて読み進めたいのは主語が何者であるか。
   主自らが伝えたとされる文章も混在しているが、
   この文章に限っては、
   「主に願い出るホセアの呪い」だ。

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