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毒親、よりも親ガチャ【追記:小説の何たるか】

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 人によっては人それぞれに、
 不快感を醸し出すワード二種類ですが、
 ちょいと聞いておくんなさいまし。

(文字数:約1300文字)



毒親、の実際

  毒親、というワードはどうも、
  私は使う気になれなかったんだが、

  確たる思想的な主張があるわけではなく、
  単に私にはしっくり来なかったから。

  何でかな何でかな、
  と使いたがらない事に自覚を持ちつつ、
  理由をぼんやり考え続けていたんだが、

  先日ようやく思い当たった。

  毒親、どころか、
  毒故郷であり毒社会であり、
  毒世界だったからだよな。
  私にとっては。

  ワード自体は当事者たちが、
  苦しみの末に見出したものであり、
  当事者たちが言う分には価値がある、
  と思うんだが、

  社会全体にある程度、
  認識されるまで広まったのは、
  単に責任転嫁だろ? と。

  親、に毒を押し付けてしまえば、
  個人やせいぜい「特殊な家族」のせいにして、
  自分たちには関係が無いと安心し、
  変わった親御さんを持ってお気の毒ねと、
  遠巻きに眺め切れる便利なワードに成り下がるんだ。

  その家はどこに生じたものだい?

  「ムラ社会」ってのも同様だよ。
  そのムラはどこに生じたものだい?
  ちゃんちゃらおかしいや。


親ガチャ、の実態

  一方で「親ガチャ」と聞いた時、
  私は良いワードだなと思ったんだ。

  これもまた、
  親をゲームになぞらえる、
  若者の浅薄な考え方を嘲笑えば済む、
  便利なワードであるから広まったと思うが、

  冷静に考えてみると、
  実態を的確に表せている。

  スペシャルラッキーレアアイテムなら、
  そりゃ大事にするんだよ。

  カス引いたら正直「いらね」って思ったり、
  自分が死んじまうくらいなら、
  捨てちゃってもかまわねぇだろ?
  ってか捨てなきゃ自分が死ぬんだぜガチに。

  それぞれの心の内くらいは自由だよな。

  むしろ「親がリアルでキングボンビー」
  とまで本気で言いたいところを、
  やわらげてやってんじゃねぇの有難く思えよ。


余談だけど

  聖書の基本フレーズの一つに、
  「人はパンのみにて生きるにあらず」
  ってあるんだけど、

  パンが食えてもいない奴に、
  それを言うのは酷に過ぎるだろ。

  そんくらいは考えるまでもなく分かれや。

午前11時頃追記:
  先週末の夕飯中に、
  配偶者(・ω・)が言った事も、
  興味深かったので併せて考えたい。

  「小説ってさ、
   もちろんフィクションなんだけど、
   大枠でノンフィクションだよね」
  (・ω・)

  (・△・)

  「……その通りだ!」
  (・□・)

  「一つ一つの個人名とか、
   起きる出来事なんかは虚構だけど、
   全体で本当の事が書いてあるんだよね」
  (・ω・)

  「もっと上の階層から書いてあるんだよね。
   だから、きちんと読み込めて、
   そこまで理解できる人には面白いんだよね」
  “(・ω・)うんうん

  「ってか貴方の素朴な分析力が何者すげぇ」
  (;□;)

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