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読まれる事で完成する

 2022年の一時期に、
 以下の記事の閲覧数が一気に増えたけれども、
 ❤️は現在までに一件しか付いていない。

 これはおそらく「宗教二世」という
 ワードに引きずられてクリックしたけれども、
 個人の小説紹介記事だったもので、
 「紛らわしい」「にぎやかしか」「不謹慎な💢」みたいに、
 ただただ不快に思わせただろう事が、
 想像に難くなかったもので、

 ちょうどバレンタインデーでもあったし、
 noteにも移設公開してみたわけですが、

 私が本作品を書いた2年前、
 「宗教二世」と言えばまず思い出されるのは、
 私も在籍させられ相当に精神を破壊された、
 キリスト教系の某団体だったわけですよ。

 つまり本作品は、
 私自身のトラウマを昇華したものでもあるわけですが、

 如何せん、
 「問題を抱えているように見える作中人物」は、
 もちろん私そのものではなく、

 「図らずもカウンセラー役を担う事になった作中人物」も、
 私の脳内から表れ出たもの。

 私自身はこうしたカウンセリングを受けられた事も、
 欲しくてたまらない言葉を掛けられた経験も無く、
 ただ「私の脳内から取り出したこの人物は、
 こうした流れで楽になっていくだろうな」
 という道筋を示しただけに過ぎず、

 読み終えた方から例えば、

 「現実逃避の自己満足」

 などと言われてしまった日には、
 返す言葉が存在しないわけです。

 そして現実にpixivで公開してきた丸2年の間、
 頂けた❤️は第5回にただ1つだけ。

 1つでももらえれば有難い、
 と自らを慰めようにも、
 果たして読了されたかすら分からない、
 第5回に1つだけ。

 ええもちろんpixivは、
 大前提として「イラストコミュニケーション」
 の場ですから、

 小説作品それも一次創作はもちろん、
 ビジュアル的な美しさを想起させ、
 かつ読みやすい文章でない限り、
 どう足掻いても読まれはしないのです。
 存分に承知しておりますけれども!

 誰からもおそらく読了されていない間は、
 この作品は私にとって未だ私の脳内にしか存在せず、
 実家の閉じ込められていた物置部屋で、
 ただ一人でやっていたお人形遊びと、
 実質何ら変わりはしないと、

 読まれない、という事実が突き刺さり、
 己が心を自ら傷付ける状況が、
 2年もの間ただただ続いていたわけです。


 「読まれる事で完成する」作品は存在します。

 しかしながら、
 前もって「これがそれですよ」と打ち明けた上で、
 読了を強制あるいは促す行為は、
 ルール違反である以前に、
 通りすがりの方にはただただ不快でしかないでしょう。

 読まれてくれる日をただひたすら、
 心待ちにするしかなかったわけです。

 おかげさまでnoteでは全10回、
 カオス分割回も含めて❤️が付いてくれて、
 大変に有難く思っております。

 ホンマに真剣に有り難やです。
 ここまで本当に悲しかったのです。

何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!