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八尾市立用和小学校1年生「春の遠足」における熱中症事故に関する資料

 2月末に報道された以下の事件について、八尾市教育委員会に対して行政文書公開請求(情報公開請求)を実施し、資料を入手したため、ここでシェアすることにします。
 担当教員には口頭による厳重注意が行なわれたようですが、それ以降のある時期から市教委は熱中症発生の責任を回避し始めたようです。不可解です。

【遠足で熱中症】38度超の発熱で救急搬送「お茶を買えず熱中症になった」女子児童と両親が市に220万円の賠償求める「お金が欲しいわけではない。二度とこんなことを起こしてほしくない」

大阪府八尾市の小学校で1年生の女子児童が、遠足でお茶を買えずに熱中症になったとして、女子児童と両親が八尾市に損害賠償を求めて、大阪地方裁判所に提訴しました。

■「学校側が熱中症防ぐ対策を拒否した」女子児童と両親が八尾市に賠償求め提訴
 訴えによると、当時八尾市立小学校の1年生だった女子児童は、2022年5月、学校の遠足に参加しました。 両親は女子児童の体力が他の児童と比べて低いことを心配し、事前に学校側に「お金を持たせるので、お茶がなくなったら買って与えてください」、「しんどいと言ったら迎えに行く」と伝えていました。
 しかし、遠足当日、持っていたお茶がなくなった女子児童が、教諭に頼んでもお茶を買ってもらうことができず、学校に帰った後に体調が悪化し、その後38℃を超える発熱で救急搬送され、熱中症と診断されました。 遠足の途中に女子児童は「ママ呼んでください」と訴えたものの、両親に連絡もなかったということです。 遠足当日は前の日の夜から朝までかなりの量の雨が降り、湿度が高かったとみられるほか、気象庁によると最高気温は27度と夏日になってました。
 女子児童と両親は学校側の対応が「熱中症を防ぐ対策を拒否したもの」などとして、八尾市に対し合わせて220万円の損害賠償を求めて裁判を起こし、27日、大阪地裁で第一回口頭弁論が開かれました。 原告側の代理人によると八尾市側は争う姿勢を示しているということです。(関西テレビ 2024年2月27日)

https://www.ktv.jp/news/feature/240227-ensoku/

Twitter(X)にも書いた追記

遠足は令和4年5月27日。
遠足のルートは「学校<徒歩>八尾駅<近鉄>久宝寺口駅<徒歩>久宝寺緑地」の往復です。

◆遠足当日は早朝まで小雨であり、多湿であるなか、日中の気温は26度台まで上がった。
◆母親は子供のリュックに300円入れた。担任は「よほどのことがあれば買います」と発言した。学年主任にも購入を要請した。
◆学校から駅まで徒歩、到着駅から目的地までも30分程度の徒歩であった。(目的地が公園であるので、当然そこでも活動。)
◆下校の際に迎えに行った母親は、子に発汗がないのを異常に感じた。水分を与えたり、シャワーで冷やすなどを試みるも、39度近くの高熱であったために、かかりつけ医を受診。
◆かかりつけ医では対応不能と判断し、救急要請。二次救急病院に搬送。翌朝退院。
◆同年7月には、教員(おそらく校長)に対する厳重注意。「今回の対応は、保護者の不信を招き、教育公務員の信用を失墜させる危険性を帯びた行為であり、自覚に欠けた、あるまじき行為であると言わざるを得ない」
◆同年12月の教育委員会会議では、教育委員から「再調査すべき」との結論。なお、この年(令和4年)の会議録だけが、なぜか八尾市教育委員会ウェブサイトから削除されている。
◆その後、再調査の様子が見られないので、翌年5月、再調査の「申入書」を教育委員会あてに弁護士経由で行なう。
◆同年7月、「本件事案は安全配慮義務違反ではない」旨の「ご連絡」が教育委員会から届く。
◆同年末、提訴。

情報公開請求によって入手した資料


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