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冬の移籍マーケットを考える(直近4シーズン比較)

年が明けて冬のマーケットが開きました。
とは言うものの夏のマーケットとは意味合いが違うため、
基本的には
・現時点で足りない戦力orポジションをピンポイントで当てる(即戦力級)
・次のシーズン以降への投資的な側面(若い有望株)

の獲得が傾向的には多いような印象を持っています。

とは言いつつ、これはあくまで個人の勝手な印象論なので、
ヴィラのここ4シーズンの冬のマーケットを比較して傾向をまとめようと思います。
データはTransfernarktを参照。


19-20シーズン(プレミア復帰)

最終順位17位 勝ち点41 得点41 失点67
比較的獲得が多くほぼ即戦力を補強。

20-21シーズン(2月以降コロナ禍始まる)

最終順位11位 勝ち点55 得点55 失点46
インはサンソン一名でアウトも4名とおとなしいシーズン。

21-22シーズン

最終順位14位 勝ち点45 得点52 失点54
監督がジェラードに途中交代。
ディニュ、コウチーニョという大物を獲得。
放出も大量にローンに。特徴としては若い選手のローンが増えたこと。

22-23シーズン

最終順位7位 勝ち点61 得点51 失点46
監督がエメリに途中交代。
モレーノを即戦力としてデュランを期待枠として獲得。
放出はローンで戦力整備。

→余談ですが2シーズン前とほぼ同じ得点数と失点数で勝ち点6・順位が4つ違うのは凄く興味深い。今シーズンも引き分けが少ないので、エメリには勝ちを取ることを重視しているのかなと思います。

23-24はどう動く?

この4シーズンは加入はピンポイントで即戦力、
その代わり放出は比較的多くローンに出すという方針でした。
ただ今シーズンから選手獲得のスタッフが変わっているため、どう動くのかが読みづらいです。

参考にモンチ在籍時のセビージャとローマでの冬のマーケットを見てみましたが、放出も獲得もローンをベースで、金額をかけるのは一点程度という感じなので、戦略的には今までとほぼ変わりないのかなと思います。
ただオーナーが「今シーズンは踏む!!」と意気込んだ場合は金額をかけた補強が3点、金額としてはトータル€40m以上かけるかどうかが目安になりそう。

ちなみに夏から補強ポイントと言われているのはGK、右SB、左SHという感じでしょうか。
ちなみにここまで出番の少ない選手に触れていくと、

・ベルトラン・トラオレ(残り契約:24年6末)
負傷もありリーグここまで途中出場2試合のみ。
年明けからアフリカカップオブネーションズ(AFCON)に参加予定のため、残りの出場機会はかなり限られそう。
契約は残り一年半となっており、完全含めての移籍可能性は50%以上ありそう。

・レアンドロ・デンドンケル(残り契約:26年6末)
ここまでリーグ戦7試合出場(うち1試合先発)。クローザーとしての起用。
夏頃にも放出候補として噂が上がっており、代替候補の獲得もしくは既存のイロエグブナムのような若手選手を重用するとチーム側の意向があれば、冬での放出もやぶさかではないはず。
TMによる残り契約は26年6末となっているので、冬放出ならローンか。

・クレマン・ラングレ(シーズンローン中)
ここまでリーグ戦3試合出場。
冬のマーケット開始前にACミランへの移籍の噂が流れるものの、エメリは構想に入っていることをメディアを通しても表明。
加えてレギュラーのパウ・トーレスが12月のブレントフォード戦で負傷を負ったこともあり、直近の3試合連続で先発起用。
冬での放出は同ポジションの選手獲得が無い限りは低くそう。

まとめ

個人的には、直近の試合ではカマラ不在の影響を強く感じるので、先述のポジションに加えてCHも候補に入っているのかなと思います。
あとはこの冬の動き方で今シーズンのオーナーの本気度が色々わかるかもしれません。
獲得候補などについては別でまとめた方が良さそうなので、良き時に別記事にでもまとめようかと思います。
ともかくこの冬は興味深いマーケットになりそうです。

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