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Berlin の 空に流れた涙

今しがた ベルリン・ブランデンブルク国際空港に
降り立った  ドイツは久々に 訪れる
わざわざベルリンまで来る羽目に なるとは!
僕は警視庁 公安警察 外事特別課  風見 隆一
今回の 任務は、大使館の外交官 特殊課の 日本人が 、ターゲットの拘束どころか! どうやら 
一緒に 逃亡した可能性が 高い

外交官の特殊課……相手は厄介だな! 土地勘も有り 何よりも 情報提供者が 何かしら 上手い手だてを 提供しているだろう!

本来ならターゲットのロシア人を拘束して
大使館にて 尋問を する予定だったらしい
一体 何が 起きたのやら  調査と ………
仕方の無い事だが 二人を拘束せざるを得ない
外事課としては、対象者は日本人以外なのだが

空港から 先ずは 数年ぶりに合う コチラでの
自分の情報提供者に合う 色々と 揃える物や
ソイツが 何かしら 二人の情報を 得て無いか
聞く為だ!

テンペルホーファー.フェルト空港跡公園を過ぎ

空港の跡地の公園



待ち合わせは
ヴィクトリア公園で  クラウスと名乗る僕の情報屋だ  勿論、本名など知らない  この世界では
彼らも 命懸けなのだから!


ヴィクトリア公園

待ち合わせは、解放戦争の為のシンケルの国立記念碑の前だ!  まぁ会う度に 少し容姿を 変えやがるから 探すのが、面倒だ ………
スーツを来てない中年男性は 皆同じ様に 見える
失礼な事だが、以外と そんなものだ!

やっと久々に再開した クラウスは 白髪混じりに
深くハンチング帽を被り 黒縁メガネに 口髭も顎髭も 白髪混じりで デニムに 白のコットンシャツ
その上に ブラウン系のベスト   やはり 周りに
溶け込んでいる! 
握手とハグを したら 本題だ
まずは  この国ではライセンスが必要になる
ハンドガンだ!  本来 ドイツでは射撃スポーツは競技人口の多いメジャーなスポーツで
21歳以上で、身元調査があり犯罪歴や家庭内暴力は不許可の要因になり ライセンスの所得には安全や法律に関する筆記試験やトレーニングコースでの実技試験が必要になる! 勿論、全自動銃の所持は禁止されていて 半自動銃(アサルトウェポン)は特別な許可があれば可能ではある!

が、外国人の僕はライセンス取得は難しいし
何よりも そんな暇は無い  だからクラウスには
H&K社のUSPを用意してもらい 偽造のライセンスも 造って貰っていた   USPを選ぶ理由は
2つある! 1つは ドイツ産なので 万が一 職務質問などの場合 GLOCKや、SIGよりは 見逃してくれる  もう1つは 僕の手には GLOCKはグリップが分厚く 握りづらい! 同じ厚さでもSIGの方が上手いグリップ形状をしている。まぁ、僕の手が小さいって事かな……… GLOCKは本当に良き銃器だと 思う   ま、個人的にUSPの無骨さと グリップの握り心地が 好きだが

H&K USP
GLOCK 17
SIG P226e


後は大事な情報だ! 大使館では入手困難な 情報が欲しかった。
どうやら 外交官が標的と 逃げたのは
事実らしい……… 理由は 本人以外 解らないだろう! 足取りは ドレスデンから、プラハに 脱出する可能性が高い!!!

一通りの情報を貰い ベルリンに在る 在日本大使館へと向かう
ドイツでの日本大使館は、ドイツに在する日本大使館で、外務省の特別の機関である
ドイツ再統一により、1991年(平成3年)に、ボンの在ドイツ連邦共和国日本国大使館とベルリンの在ドイツ連邦共和国日本国大使館が統合され
現在に至る
ちなみにだが、在ベルリン日本国総領事館が廃止されて大使館に統合されている。
そして、所在地はベルリン市ミッテ区ヒロシマ大通り沿い   泣かせる名前の通りじゃないか!
ただ……斜め向かいにイタリア大使館が在るが…
在ベルリン日本国総領事館が廃止されて大使館に統合されている。

在日本大使館

まぁ、東西に 分かれていた歴史が有る国柄 難しい部分も 未だ存在する事は否めないな

ココへ来るのも 本当に久々だな 何時だか パスポートをスられて以来か ………あの時は 子供に油断した ………

さて、僕を呼んだのは 大使館の中でも 防衛駐在官の吉田 圭一郎氏だ
一般の人には 大使館での 役職とは解りにくいだろう!  専務や、部長、係長などでは無いのだから
大使館職員とは、大使、公使、防衛駐在官(大使館に出向している幹部自衛官で  アメリカや中国、ロシアなどの一部の大使館等ではこの防衛駐在官が置かれていて、一佐くらいのエリート自衛官が大使館に出向し、自衛官でありながら外交官として、軍事情報の収集や武官との交流を主な任務としている)、参事官、  一等書記官、二等書記官、三等書記官、理事官、副理事官など それ以外にも 大使館員は その国や、所在地で変わる!

さて 防衛駐在官とも なると超エリートで
一体 何が 起きているのか 自分らで 解決出来ない程 ややこしい事なのか?  少し疑問は残る

吉田 圭一郎 防衛駐在官の中でも TOPの責任者
軽く挨拶を交わし  この事案はシークレット中のトップシークレットらしく 大使館から出て
話しをする場所を ポツダム広場へと変えた

ポツダム広場

まぁ、人が多い場所の方が 安全な場合も有る

内容は理解したが、どうやら亡命希望だったロシア人が、スパイの可能性が有り 拘束して 
事実確認と それが事実では無い場合の 話し合いを する予定だった らしい!
シークレットな部分は、スパイ活動が 本当なのか
偽の情報なのか 解らないまま 消えた事だからか
納得は出来た  確かに 表立って自ら動く訳にも
いくまい……だが、何故 公安外事特別課なのか
外務省の特殊課の方が 案件としては 当たり前な
事案なハズなのだが………

吉田氏と別れ 分厚い封書を預かり 
宿へと向かう  さて 宿は何処がよいか!
基本的にEU諸国は 沢山の素晴らしい宿が
アチラ コチラに点在していて 歴史的な宿から
最新の宿まで  ま、後は財布との相談だな!
とりあえずミッテ区内の マリティム.プロアルテ.ホテル.ベルリンに決めた このホテルは
ロケーションも良く 清潔で、お得感も まぁまぁだろう 何よりベルリンの中心地区で 屋内プールも完備している

Maritim proArte Hotel Berlin

20時  時間通りにクラウスが 部屋を訪れ
防衛駐在官の吉田氏から 渡された 一部を
クラウスには見せた そこには、今回の拘束ターゲットである ロシア人女性アーニャと、外交官の友部.健 先ずは顔を 確認させて クラウスから
また違う情報屋に 流す為だ。

ところが! クラウスは、アーニャを知っていた
アーニャは、ロシアの外交官の娘で 二十代半ば
 どうやら父親が ロシアのFSB(連邦保安庁)に拘束され本国に 連れ戻された って事らしい!
厄介事に 巻き込まれた感  FSBか………

FSB ロシア連邦の情報・治安機関 旧ソ連のKGBの流れをくむ諜報機関で国家安全保障やテロ防止のため通信・電磁波・信号などの傍受活動を行うほか、国境警備、麻薬・金融取引などの経済犯罪対策、兵器などの開発・発注、科学・情報技術の開発・収集などの活動を行っている。また将校や士官候補生らで構成する軍事特殊部隊も管轄している ま、CIAやMi6、モサドや中国の公安部みたいな ものさ厄介極まりない!

問題なのは、アーニャが亡命を希望する理由は
理解出来るが、何故 スパイ容疑なのか?
また 拘束に向かった 友部は 何故 命令を破棄して
身柄を隠したのか?  違和感しか ない………

翌朝 早くにクラウスから 連絡を受けた
どうやら 何処かしらの情報屋に 流れ付き
二人の この数日の事が 判明した
フランクフルトから、コットブスに向かい
ドレスデンへ移動している らしい!
やはり 最終的にはドレスデンからチェコの
プラハに向かうのだろう……
何としても、プラハに入る前に ドレスデンで
見付けたいものだ 何かが、介入する前に!!!

この件は、誰にも話す訳には いかない
勿論 日本大使館の誰にもだ! 何故なら
友部の行動が ハッキリと 解らない限りは
依頼して来た 吉田も 何かを隠しているハズ
クラウスに頼み ヘリを用意させ ドレスデン空港へ向かう
友部達は 空路や鉄道は 使わないだろう
ならば、ヘリで 先回りすれば 何とか ドレスデンで 捕まえる事は 出来る! 
クラウスを相棒に 一緒に向かえば  情報も
入りやすい 何しろクラウスは英国の元Mi6なのだから EUでの情報網は 尋常ではないハズ。

友部 健……資料を見る限り 三十代で このキャリア  彼はエリート中のエリートか、何か つてが
有ったのか ……エリートだとしたら 探し出すのも 厄介な事だな!


古都ドレスデン


ドレスデン空港から ラベ川を渡り 街中での 情報収集だな   あの二人が まだ到着していない なら
先に 宿を特定して 押さえる! 曲がりなりにも逃亡者なら その辺の宿は使わないだろう 偽造の身分証だろうと、このご時世 監視カメラで バレるからな!  ならば 自分なら どうするか
このドレスデンには幾つか 身を隠すには 丁度良い 協会等が 存在する。


先ずは、旧宮廷カトリック協会から調べるか

旧宮廷カトリック協会

クラウスには 旧宮廷カトリック協会 近辺を 張り込んで貰い 他の情報屋からの 二人に関する 情報を収集して貰いながら
僕は もう1つの 聖母教会側を 一回りしながら
クラウスの手配した人員を数人 張り込ませる

聖母教会

まぁ、陽が落ちるまでは 人目を避けるだろう!
何しろ 逃亡者なのだから ………
気の毒とは 思うが 事実を知りたいし 依頼されたからには 僕も仕事だ。
聖母教会の向かい ホテル ズイーテスの
協会が良く見える部屋を借りた
暗視装置と周辺に 取り付けた 小型の カメラで ノートパソコンに 映像が流れる 二人の写真を元に
顔認証したら スマホに 報せが来る!

PM.19:00過ぎ スマホに クラウスから連絡が入った!  
二人は 旧宮廷カトリック協会の周りを 周回したが、どうやら 入る事が出来ず
コチラ側へ 向かっている らしい……… クラウスと 数名が 距離を置き 尾行していると!

PM.20:00近く 僕のスマホに顔認証の通報が入る
やはり、聖母教会側へ来たのか ………
遂に 御対面の時なんだな  色々な事が 僕の中で
明らかに なるだろう!
部屋を出て 聖母教会へ向かっていた
何処か 何か 嫌な予感 そう経験が 知らせてくる

クラウスと3名 僕と4名が 聖母教会を 取り囲む
何が起こるかは 解らないので 一応 ケブラーの上着と USPはコンバットロード(弾倉ふる充填で 薬室に1発)で、予備のマグ(マガジン.弾倉)を4つ
フラッシュ(コンバットライト) それに、あの資料を持ち 僕一人が 聖母教会の中へ!

広い教会の中 静けさに響く 微かな足音 

居た!!! あの二人だ ………
近寄らず 少し距離を空けて 名前を呼ぶ
その場合 まずは自分の名前を伝え 相手に 誰か
解る様にだ!  
少し驚いた様子で友部は 僕を見て来た
僕は 両手を 見える様に 警戒心を とく様に
話しを 続けた………

敵意が無い事を 解って貰い 何故 僕が来たのか
誰からの指示なのか 全ての資料を 投げ渡した。
勿論、どの出口からも 逃げる事は 出来ない!と
伝えてから
彼は 資料に目を通しながら 僕を多少なり
警戒は していたが、 彼の方から 近付いて来た
…… 

他には誰も居ない教会 静かな神聖な場所は
友部の声だけが 僕に語り掛ける
僕はクラウス達には 待機と 伝え 出入口は
封鎖してある!

友部の話しで ある事が判明した! 
ドイツ在ロシア大使館員だったアーニャの父親は
二重スパイ(他国の情報を自国へ流す 自国の情報を他国へ売る)容疑で ロシア本国へ送還された事と 父親が残したUSBファイル………
悪いが、確認させて貰ったが 何故 アーニャを拘束しに行った 友部が 逃亡したのか  そのファイルの中に 答えがあった!

幾つかの足音! どうやら 僕も含め 友部とアーニャは標的に なったらしい………

アーニャと持ち出したUSBファイルには ドイツを拠点に、二重スパイしていた 連中と 
情報を売った先 取り引き相手が 記されていた
その中に、見覚えある名前が 二人!
防衛駐在官の吉田.圭一郎と 元Mi6の クラウス
なるほどね   嫌な予感ってものは 流石に経験で
信号を発する訳か!

クラウスは 最初の時点では 僕からの依頼には
何の疑問も 危機感も無かったのだろう!
友部とアーニャの資料を見て  アーニャで解ったのだろう 今自分が 危険に曝されていると……
そこで、僕の協力とは別に 自分達の 保身の為
吉田と何らかの方法で連絡を取り 僕の協力者のフリで 此処まで来たって訳か!!! 
そうなると 一緒に居る連中は ………

相手は8人  さて 、どうするかな  念の為 空港で 古い知り合いから 手に入れたH&K P7M13

H&K P7M13

もう、骨董品の部類かな 無いよりゃマシだろう
P7をアーニャに渡し 
友部は元々が、この国の日本外交官 特殊課だ
流石に 僕より 良い新しい銃を 持っていた
H&K VP9 確か………日本の自衛隊も採用したハズ

H&K VP9

それにしても、マトモに射撃など出来るのは
僕と友部    相手は8人 クラウスの事だ 他の7人も
元諜報員か 軍人だろうな ……分が悪い いや、悪すぎて 笑える状況だな  !

少し距離を詰めて来る 足音 まず一人目 9mm口径のUSPが 硝煙を放った  現状 足や腕 肩など
狙わない! 相手は消しに来ているのだから……
目的は三人の処分と USBを回収する事だけ
ならば、此方も 確実に 急所を狙う!!!

静かだった教会は 神聖な場なのに 今は
小さな火薬が爆発する音と 煙 が充満して
神の場所で 神は どちらの味方なのか?
友部と二人  三人目 四人目と 倒し
アーニャには 伏せていろ!と言い聞かせて

長引くと 流石に地元警察も来るだろう!
吉田も向かっている可能性も高い ………
さてさて 久々のピンチじゃ無いの 
空港で連絡した古い知り合い(元SEALDs)の アンダーソンに Mailは したが  せめてアーニャだけでも
………

五人目が倒れると同時に 友部が倒れた!
周りを注視しながら 友部の元へ
彼は 鎖骨の内側と 脇腹に 出血が見てとれた
マズイ 脇腹もだが、鎖骨の内側 ……
動脈が近い  今すぐにでも 処置をしないと!
くそっ…… 残り三人 早く この場を 離れて
友部の傷を 何とかしなければ ……

と、その時 発煙弾が投げ込まれた!
そして英語で 僕の名前を呼ぶ 声が聞こえた
アンダーソンだ! 名簿には 彼の名前は無かった
誰かの悲鳴が 響いた 倒れる音が二人分
流石 元SEALDs 銃を使わず ナイフだろう
接近戦の場合 銃より ナイフが 怖い!!!
音も無く 気付いた時には 床を舐めている。

残っているのは、クラウスだろう 奴の事だ
色々な事を 想定して 身を潜めているハズ
下手に動くと 格好の餌食に なりうる!
だが、友部に時間は無い  一か八か 
アーニャを友部の所に置き 僕は 整然と並んだ
教会の椅子の間を 走った!
パスン パスンとサイレンサー付きの発砲音
一発は 当たらなかったが、二発目は 僕の肩を
カスめた  次の瞬間 ドサッと 倒れる音が……

一か八かの賭けに勝った 瞬間だった 
発砲した事で 自らの居場所がバレて そこに
アンダーソンが !!! そしてCLEARっと
聞こえ  教会での事は終わった………
泣きじゃくるアーニャ  脈と呼吸が弱くなる
友部  教会の外で鐘が鳴っていた ………

アーニャは アンダーソンに任せる事にした
ドイツ内の 諜報員は コレから大変だろう
二重スパイ容疑と マネーロンダリング
違法取り引き ……… まぁ、こんな事は
世界中で 毎日 起きているが、何が正義で
何処からが悪なのか この職業には 難しい事
ばかりさ  だけど 無くならなくて良い命が
無くなる  

ベルリンから始まり 流れた涙 
きっと、アーニャと友部は 数週間の逃亡劇で
何かが芽生えていた だろう ……愛なのか
それ以上の何かなのやら  僕は数時間で
友部との間には 信頼と信用がうまれた

ベルリンの街並み

                   フィクションです‼️
 地名や物などは実在します が! 組織名の1部は
実在と 公式には記されて無い組織 が、一応 架空と思って下さい ……… 在るでしょうが


                    皆様🤗こんばんは🌟
すみません……めっちゃ長くて💦💦💦
クライム サスペンス 😅 約7000文字数……

今、この瞬間にも 実際 何処かの国で 似た事は
起きて いるでしょう……職業とは言え 国に命を捧げる 無駄に 無くさない で 欲しいです。

では良き夜を 平和な夜を😌
何事にも感謝を忘れず  出来れば笑顔を🍀


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