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エッセイ 「悪いこと(ではない)」(ネコ戦記2024年2月)

 毎月、月末あたりにその月の公募活動などをあけすけに書いています。
なんてあけすけな! 恥を知れ!

 最近負の人事異動がありまして、わたわたもふもふしております。離職が増えた、とはいうものの、「離」のあとみんなどこに行くのだろう。
 気がつくと3月ですね。1日遅れの2月の報告です。

 2月の記事では小説記事がひとつ、noteの公式マガジンに入れていただいています。「#小説」のマガジンですね。3年くらい小説アカウントをしておりまして、「小説」ジャンルに入れていただいたのは初めてです。ありがとうございます。

 入れていただいた記事はこちら。名古屋の栄繁華街を舞台にした話です。

 本文は300文字。私の記事のサムネイルの左隅っこの部分の数字は「分」と書いてはあるものの、実質400文字の原稿用紙換算数です。webの記事って、興味があって飛んでみたら、意外と長い! 読む時間今ないです! みたいなことが利用者としてたまにあるので、利便性のためにつけています。それはさておき、少なくとも私の記事では2000〜3000文字くらいのものがnoteの公式に選出されやすい傾向があります。中身はちょっとわからない。バラバラなので。でも「note公式に選出されたい!」って野望をお持ちの方はご参考にしてください。


 運営として参加させていただいておりますオンライン文芸コミュニティ「hoshiboshi」では、140字小説コンテスト第4期「冬の星々」の予選通過作が決定しています。みなさんおめでとうございます。

 素敵な作品揃いですので、ぜひご覧ください。

 140文字、と少ない文字数のコンテストですが、作品を眺めると、この文字数だけでも個々の個性がはっきりと出るのは興味深いなと思います。ああ、この作品いいなと思うたびに、書き手としての自分がなんか嬉しい。自分が思っているより、ずっと広い向こう側が見えるような気がします。

 ちなみにこのコンテスト、年間グランプリ受賞者は「星々の新人」としてデビューしていただいて、以降、雑誌「星々」に作品が掲載されます。ご興味のある方は次回開催の「春の星々」にチャレンジしてみてくださいね。

 

 2月の最終週、ほぼnoteを上げていなかった間、「ちょっと休まんとわしダメになるがね……」くらいにはヘタっていたねこの中の人は、毛布にくるまりながら傾聴の本を読んでいました。会社で相談業務をする際の必須スキルだからです。「休むとはいえ、会社の資料だけ読んどかんといかん」とかうなされながら。筋金いりの社畜です。「やっといた方が後で楽になるでよう」

 傾聴がコンサルティング分野に入ってきたのは結構最近で、それまでは基本的にはカウンセリング分野のものであろうと思います。これも、精神的ケアを目的とした傾聴の本です。あとがきに子供の頃に精神的な傷を負った人たち向けのメッセージのようなものがあります。

 本書でお伝えしたとおり、子どもは親の無条件の愛情を強烈に求め、それが得られないときにはとても不安になったり、寂しくなったり、傷ついたり、腹が立ったりします。それはとても辛いことです。また。私たちは自分のことを自分の身になって分かっている欲しいと願っており、そうしてもらえないと傷つきます。
 そんな経験をするとき、私たちは自分のことを犠牲者だと感じます。
 しかし、私たちは犠牲者ではありません。子どもにとって親から無条件に愛されないと感じることはとても辛いことですが、その経験は決してその子にとって「悪いこと」ではないのです。同様に、人から優しくされなかったり大切にされないと感じたりするのは苦く辛いことではありますが、「悪いこと」ではないのです。

「一生使える! プロカウンセラーの傾聴の基本」

 善悪の判断は人がするもので、何らかの「出来事」と自分の「認知」、そしてそこに伴う「感情」、のちの「行動」は別のものだよ、「出来事」は変えられないが後のものは自分が作り出すものなので変えられるよ、という認知行動的な考えを基本にしている文章だと思うんですが、こういうことを言っている文章を初めてみたように思います。(今まで、不勉強で、他の方の文章でちゃんと読めていなかったせいもあるかもしれません)。善悪とか正しさとか、色々あるけれど、そうした方が前向きに、自身の幸福に向かって歩いていけると思う。いい指摘だなと思いました。


 2月の終わり頃、くぅさんの朗読会に遊びに伺っています。ついでに大阪を見てきました。旅行記を別途書こうと思います。朗読会、とてもあたたかく楽しい会でした。お邪魔して本当によかった。くぅさんどうもありがとう!


公募関係は2月は3本出しました。(受賞等はありません)

「飛ぶ教室」第66回作品募集

季刊の児童文学専門雑誌「飛ぶ教室」で四半期ごとに募集している公募です。

W選考委員版「小説でもどうぞ」第8回募集
お題は「悩み」


高橋源一郎の「小説でもどうぞ」第31回募集
お題は「ありがとう」です。

 
 今月出した公募のうち1本は、自分が以前書いたのと同じテーマをもう一度書いて見たもので、できた後に以前書いたものを引っ張り出して読んだら、だいぶ様子が変わっていました。前の作品の方が、何というか、書けてなかった。
 ちょっとずつ、ものを書くのが上手になってるんじゃないかな、と思った2月です。きっと、なってる。文章が変化している出来事に対して、私はそう認知することにいたします。

 一ヶ月お疲れ様でした。じゃあ、3月も頑張ってまいりましょうか。