見出し画像

フィンランドの幸福度世界一は嘘か本当か?現地に行って聞いてきた!

こんにちは!feppienss株式会社 ・代表の本橋へいすけです。

フィンランドは2023年現在、6年連続・幸福度世界一になっている国。
幸福度も高い、教育も良いと有名で世界中から視察に来る、自然豊か、ムーミン、サウナ、自然、人気ブランド・マリメッコなど魅力があふれる国。

ぼくも自然とサウナが大好きだし、教育も見たいなぁと…
弊社で作っている手帳pure life diaryもスケジュール管理ではなくウェルビーイングもテーマだし、今後学生さんたちにも手帳のメソッドを通じて自分のことを知ったり、「らしさ」を活かせるようにサポートしていきたいと思っていました。

サウナと自然は個人旅行でも行けるけど、教育は見れないからどうしようかなと思っていたらタイミングよく海外インターンで有名なタイガーモブがフィンランドeduキャンプを開催すると知って申し込んで行ってきたのでまとめてみた。


フィンランドってどんな国?

フィンランドの面積は33.8万平方キロメートルで日本の約0.9倍。人口は約550万人。国土の73%が森林で覆われている。

長い間スウェーデンとロシアの間で領土争いの対象となっていたが、1917年にロシアから独立。

公用語はフィンランド語だけど、ほとんどの人が英語を話せる。キャッシュレスも進んでいて基本的にクレジットカード決済でいけるので現金を使うことがほとんどなかった。

交通機関もHSLというアプリを入れるとクレカでいつでも電車やバスに乗れるのでめちゃ便利だった!ちなみにフィンランドには改札もなく、自由に電車やバスに乗れちゃうのが衝撃!たま〜に見回りが来るのでその時に無賃乗車をしていると罰金が取られるシステム。


フィンランドへの行き方

日本からは東京と関空からフィンエアー、JALの直通便が出ているので行きやすい。
ぼくは福岡だったので、韓国の仁川空港を経由してフィンエアーでフィンランドへ。以前は福岡とフィンランドは直行便があったけどコロナで終了。早く復活してほしい

では次からいよいよフィンランドのリアルのまとめへ。

フィンランドの幸福度について現地の人にインタビューしたら意外な答えが返ってきた

今回、フィンランド の首都ヘルシンキでは街で歩く人に話しかけインタビューをしてみた。英語があまり話せないぼくにとってはドキドキ。

「フィンランドは幸福度世界一と聞いてきたけどどう思う?あなたはどう?」とシンプルに聞いてみた。一人一人に時間をかけていろいろ話をしたので多くの人数には話せなかったけど22人の人にインタビューできた。


自分の幸せを満たすことは何かを知っているフィンランド 人

全体の傾向としては
「個人」で見たときに多くのフィンラント人はしあわせを感じていたり、自分が何をするとしあわせになれるか?自分で自分のことをよくわかっている。

日本人との違いでもあるなと感じた。理由は後述で詳しく書いた「個」を大切にした教育の影響も大きいとぼくは感じる。

もう1つ、街頭インタビューに限らず、教育に関してはシステムや経済的な部分含めてフィンランドの人たち自身もすごくいいと感じてるのも共通としてあった。

フィンランドの幸福度神話が僕の中で崩れた

反面、一概にフィンランドが幸福な国か?というとそうでなくいろんな課題も抱えているんだなと思った。

例えば、アルコール中毒やドラッグの問題、雇用の課題があること。
冬はあまり日が差さないし外に出れないこと、その影響で鬱になってしまう人が多いこと、鬱の人をケアするカウンセラーの数が全然足りていなくて予約が取れないことなど。

またインタビューをしたなかで
「幸福度世界一は誰が決めたんだ?その基準は何だ?基準は誰が決めたんだ?」と問われて僕は「ハッ」とした。

確かに….

幸福度のランキングには6つの評価軸があってそこのポイントが高い国が上位になっている。あくまでも評価軸に沿った国が幸福度が高い結果となる。指標にはGDPも入っているので経済的に貧しい国はランキングに入らない。


しかし、僕がいろんな国を旅したり、国内47都道府県全て行ったなかで、南国に住む人や沖縄の離島に住んでいる人は「個人の日々の暮らしの幸せ」という点では幸せそうだなとも改めて思った。

と、書いてるけど僕はフィンランドの幸せも、南国の幸せも、日本の幸せもそれぞれ好き。

どれが1番か?なんて人の価値観だし、1番を決めるより、幸せのあり方をみんなでシェアをすればいいと思う。

国単位で見たらよその国の話かもしれない。
だけど抽象度を1つ上げればよその国ではなく、同じ地球という1つの星の家族なのだから
家族だったら嬉しさは分け合って、困ったら助け合えばいい。

こんな風に思えるようになったのは今年の2月に行ったケニアのキベラスラムでの強烈な体験も影響してると思う。


フィンランド人と日本人の資質の意外な共通点と違いとは?


フィンランドの首都ヘルシンキでの街頭インタビューではフィンランド人の資質についても聞いてみた。
項目は

  1. 外向型 or 内向型(縦軸)

  2. ポジティブ or ネガティブ(横軸)


結果はこちら!

比較対象として今回タイガーモブのeduキャンプに参加した日本人メンバーにも聞いてみた。

ぼくは今年は「世界」と言う言葉の解像度と臨場感をもっと持ちたいなと思って年始からいろんな国に行きました。大陸も分けてオセアニア、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北欧。

少しずつだけどちょっとした違いも感じられるようになってきた。
コーチという仕事をしているとなんとなく顔を見たときにだんだんその人がどういうタイプかわかるようになってきて、フィンランドで会う人も見てやはり内向型の人は多そうだなという印象だった。手帳のコンセプトでもある「まじめながんばり屋さん」も日本と同様に多い気がする。

さて、そんなフィンランドとインタビューの結果、日本もフィンランドも内向型と外向型はほぼ同じくらいの比率で共通しているところだった。予想も当たって個人的にもホッとした(笑)。

フィンランドと日本で大きく異なるのはポジティブがネガティブか。

フィンランド人はほとんどの人がポジティブだけど、日本人はネガティブな人の比率も多い。以前何かの文献で日本人には遺伝子的にもネガティブなのが入っているということを思い出した。

フィンランドの小学校と高校で教育現場レポート

フィンランドの小学校と高校も見学しに行ってきたんだけど、なんと小学校では授業もすることに!

ぼくは小学1年生のクラスを担当したので、日本の駄菓子屋さんの文化を紹介して、日本のじゃんけんをして勝ったら好きな駄菓子を1つ食べられるゲームにした。前座として日本のラジオ体操もいっしょにやった!盛り上がった!

フィンランドの小学校教育

フィンランドの小学校教育は日本と違って少人数。
少人数のクラスをさらに少人数で分けて4、5人でディスカッションしたり、教室の隅っこにある小さいスペースに寝っ転がりながらディスカッションしたり、個人を大切にしているんだなぁと実感。

給食も自分の分は、自分が食べられる分だけよそって、必ず食べること、という方針。

僕が行った時はそんな感じはしなかったけど、フィンランドはずっと座っていることができない子が多いらしい。

日本は大人数でカチッと決まったことをやるのが得意、だけど自分の意見はあまり言えないとか、人と違ったら気まずい…みたいなのがあるけど、フィンランドは小さい頃から個人が尊重される、だけど日本みたいな団体行動は難しいんだろうなと…

フィンランドの教育はすごくいいなと思う反面、改めて日本の良さとは?日本人が世界という舞台で突出しているのは何か?
そんな問いを立て続けながら授業を見た。


フィンランドの高校教育

フィンランドの高校は日本の大学そのものだった。
授業を自分で選んでいくスタイル。
驚いたことに卒業する年数まで自分で決められるのだ。

個人が尊重されるフィンランドとはいえこれにはびっくりした!

音楽や舞台の照明や動画制作をしている学生さんの話を聞いて作った動画を見せてもらったけど高いクオリティだった。そのノウハウを生徒から生徒へ伝承していくと聞いてすごいな〜と思った。

高校の英語の授業は僕にはハイレベルすぎて何を言ってるかさっぱりだった(笑)。

授業中にスマホいじったり、内職したり、サッカーの動画見てたり、先生の話全然聞いてなかったりするのは世界共通なんだなと思って笑った。

生徒がたくさんいて、大学みたいな感じだし、個人が尊重されるフィンランドで「いじめ」ってあるのかな?もしあったとしたらどんな風に解決するのかな?と思って学生さんに聞いてみた。

いじめは現実あるとのこと。先生が解決してくれることもあれば解決しないこともあるとのこと。聞いた少し内向的な学生さんの顔が曇っていたのでそれ以上は聞かなかった。


フィンランドの自然

フィンランドは森と湖の国とも言われ、国土の65%は森、10%が湖や河川。
国土の1/3は北極圏に位置するため、夏には日が沈まず、冬は太陽が昇らない。

行った時も21時くらいまで明るくて得した気持ちになった。

自然の比率だけ見ると日本と同じくらい。
だけど森の雰囲気は日本で感じる森とは違う印象。

今回、同行した中に森林博士な高校生が参加していたので聞いてみると、フィンランドの森は生態系の数は少ないそう。逆に日本は多いそう。

自然が好きで東京から糸島に移住をした僕にとって、やっぱり森とか自然っていいな〜と改めて感じた。

フィランドのサウナ

結論、最高だった!

行ったサウナは3つ

  1. ヘルシンキのオシャレサウナ

  2. 湖のそばにある超ローカルサウナ

  3. ユースホテルについてるサウナ


外気浴スペースがめちゃめちゃ広い!
そして25メートルプールがあって。
水風呂代わりに+フリーダイビングのトレーニングも兼ねてガチスイミングも気持ちよかった!


大雨の中の湖ダイブは最高だった!忘れられない思い出!

ユースホステルにもサウナがあってフィンランド人にとってサウナはほんと身近なものなんだなぁと。毎日スウェーデン人とタイミング一緒でよく話しかけられた。ウェルビーイングについて語るの巻。熱くなってなかなか出るタイミングが難しかった(笑)

向こうで会う人はたいがいサウナのレクチャーをしてくれることも共通だった。


フィランドのリアルを見たまとめとこれからについて

結論フィンランドが大好きになった。

フィンランドの幸せの形や教育はすばらしいし、取り入れたいこともたくさん。

反面、僕たちは日本の良さも自信を持っていくべきだと思う。

フィンランドが語れる時、比較対象とされる日本はたいがいディスられているかが僕はそうは思わない。強みと弱みなんて国も人も表裏一体だから。

今回はフィンランドで印象に残ったことは
「フィンランドは日が差さない冬にメンタルを病む人が多い、でもカウンセラーの数が足りなくて予約が全然取れない。だからpure life diaryのような手帳でそのような課題を補完できることはすごくいいと思う」と言ってもらえたこと。

手帳をただ広めるというより、社会の課題を解決できることの方が僕たちにとっては意味があることなので、フィンランドの課題解決に役に立てるならやりたいなと思った。デジタル版の必要性も感じているのでいろいろ考えつつ動きつつやろうと思う。


たくさんの日本の学生と話をして感じたこと

フィランドのeduキャンプには中学生、高校生、大学生もたくさん参加していてたくさん話もできた。

普段なかなか話せることもないし、一週間弱一緒に過ごすことも貴重な体験だった。

みんなすごく素敵だし、いろんな才能も垣間見えたり、可能性に溢れまくっていてすごく刺激を受けた。

その一方で多くに学生さんが
「自信がない」と口にしていたり、親御さん言った何気ないひと言(悪気はない)が心の鎖のようにその子を縛っているなと感じる場面も1つではなかった。

学生さんの年齢で海外のeduキャンプに一人で参加しているくらいだからもっとイケイケ強気GOGO!みたいな人ばかり来るのかなと思っていたのである意味想定外だった。僕の若い頃だと海外に行く人はだいたいそんな感じじょタイプだったし。

どちらかというと手帳のコンセプトの「まじめながんばり屋さん」が多いのかなと思った。

そんな中で彼ら彼女らは抱えている悩みや心のモヤモヤを溶かしていけるように手帳や手帳のメソッドを通じてはもちろんだけど、教育そのものから関わっていきたいなと改めて感じたフィンランドだった。

やりたいことがたくさんあふれている。
僕だけではできないことがたくさん。

心通う人とこの想いを実現していけるように進んでいこう。
何かピンと来る人がいたら気軽に連絡をください。

長くなったけどここまで読んでくれてありがとう。
キートス!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?