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理想の夫とルーヴル美術館展

Hoi Zäme, ハイジです。

先日、スイス人夫ペーターと六本木にある国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 愛を描く」を見に行ってきました。

私の記事のタイトルからして、ロマンチックの塊みたいに見えますが、現実は残念ながら違います。
ペーターはロマンチックのかけらもないタイプで、私は日本の知人に説明する際、「外面の良い、人でなし系だよ」と表現しています。笑

欧米人と結婚していると、よく日本で「絶対旦那さんってレディーファーストで優しそうだよね〜」と知人だけでなく、他人にも言われる。
こればっかりは、どこ出身だろうと本人の性格によると声を大にして言いたい。
私はペーターと出会ってから、残念ながらほぼロマンチックやレディーファーストを感じたことはない。
本当につまらないタイプである。

反対に昔、日本人男性と付き合っていた際は、いつでも非常に優しく、常に様々なことに気遣ってもらっていたように思う。
その人とご縁がなかったのも人でなし系外国人と結婚することになったのも仕方ないが、ルーヴル美術館展を見ていて、ずっと気になっている人がいた。

頭髪の少ないけっこうぽっちゃり系のおじさんである。たまたま同じタイミングで見学をし、お互い近くにいることが多かったので、自然と目線に入ることが多く、注目してしまったのだが、このおじさんはオシャレで大変清潔感のあるおじさんだった。
よく見ていると奥様と息子さんと3人で来ているようで、時折作品に関する印象を家族で語り合っていた。

私的に、このおじさんこそが私の夫の理想形なのでは?と思った訳である。
20代前半は頭髪はないよりあった方が…
ぽっちゃりよりは平均体型の方が…と思っていたけど、年齢を重ねた今、私は美術に詳しくなくても、一緒に美術鑑賞をして感想を語らったり、どの花かはわからなくても花が美しいと感じ、花束を買おうと思いついたり、散歩の途中で一緒に野鳥を発見できるような夫がいいという結論に至った。
まぁ簡単に言えば、一緒の時間を楽しみ、些細なことに幸せを見つけられる人がいいんじゃないかと思ったということ。
ペーターは野鳥くらいしか一緒に発見できない。笑

見かけたおじさんが本当に私の理想形だったかはわからないが、美術館ではこんなことをグルグル考えながら、ズンズン先に進んでいくペーターの背中を見送った。

後日この熱い想いを実家の母に熱弁し、
「ねー!お母さんはどう思う!?」と聞いてみたら、

「お母さんは若くて、イケメンがいい」

私の母は、BTSのVのファンである。

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