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Ami Ⅱ 最終章②-最後に

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「想像と現実を混同するのはよくない。」
とビクトルは言いますが、
アミは「誰もが自分が想像できる宇宙に生きている。」と言いました。
これは、人が想像できることは、すべて実現可能であることを示しています。
そして、それだけでなく、
「あなたの魂が想像することは、努力と継続と不変の信念があれば、実現できるし、実現しなければならないのです。」
ということも教えてくれたのです。
武器に支配された世界を信じるのではなく、愛に支配された世界を信じ、同じ夢を見る人がたくさんいれば、それが実現となるのは必然の事なのです。
嘲笑と銃と不可能と言う内なる 『テリ』を捨て去りましょう。
心のものを大切にする私たち『スワマ』は、あの太くて重くて羽の短い小さな虫、※『マルハナバチ』のようになるのです。
数年前の航空力学のルールでは、彼らは、飛べなかったのですから。
『科学的に証明されている』なんて、全く知らない蜂達は、飛びたち、自由自在に飛び回っているのですから。
しばらくして、科学者たちが、彼らが空を飛べることを発見し、公認されたのですがね。
デフォルメされた世界の考え方ではなく、自分の内なる感情に導かれることのできる『マルチハナバチ』のような力を自分の中に上手く手に入れることが出来たならば、『子ども』は崖から落ちないのです。
少なくとも、僕の本には出てきません。

※マルハナバチは、理論上飛べないとされてきました。
しかし、当時の飛行機や鳥、また他の空飛ぶ生き物、昆虫の多くとは違い、羽を『回転』させ『空気の粘り』を捕まえる事で飛行するという、独自の飛行方法を持っていたのです。
マルハナバチは小さな羽でありながら、周りと『同じ方法』や、人間の考える『不可能』の概念にハマる事なく『自分にあった方法』で、空を飛ぶ事が出来ているのです。

最後に

それほど遠くない浜辺の、堅くて高い岩の頂上に、何か不思議な力によって刻まれた、翼のあるハートがありました。
それを見ることが出来るのは、常に美しく奏でている者だけだと、言われています
残念ながら、「スワマ」のようなごく一部の人たちだけなのです。
「テリ」は、機敏ですが、ひどい思考や行動をしていますからね。

この岩が素晴らしい世界の出発点です。
この世界の住人が常に美しく奏でているからこそなのです。
あなたは、誰かが、醜い思考や行動をする危険を認めてはいけません。
また、ある人が、時には、美しく奏でても、眠りに落ちて酷い思考や行動をすることを認めるリスクを冒すこともできないのです。
それは、この美しい世界を直ちに破壊することになるからです。

終わり

遊び人風の老人がなんとか岩を登ったということです。
その夜、地元の人たちが、夜空に不思議な光を観たのです。
翌日、なんと若返った彼が、憂鬱な悩みを抱えた都会へと、旅立つ姿を目にしたという事です。
彼は、とても決然とした明るい足取りで、「子供を助けるんだ」と呟きながら。
これが最後なのでしょうか?
『NO!』
『人類が手にした剣が、その遺産を破壊し、愛から切り離されて不正に生き続けている限り』

AmiⅢへ続く♪


 

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