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八十八ヶ所巡礼@野音

2024年5月4日、巡礼の野音公演があるというのを知り、先行受付だったチケットを見つけて取ったやつに行った。

八十八ヶ所巡礼との出会いはYouTubeでダラダラ流していた音楽カテゴリ。攻撃的国民的音楽がはじめだった。ゴリゴリのタトゥーのフロントマン、ムッキムキの上裸ドラム、ロン毛の鬼テクギターのすごい三人組だなぁと思った記憶がある。そこから新曲が出たりするのを追って、長女を妊娠して安定期に入った頃の新宿LOFTでのライブが初めてのライブだったっけ。

妊娠中だったし後ろの方でのんびり見てたけど、パンチのあるビジュアルからはちょっと想像と違うMCもしてくれる親孝行バンドだということがわかり、そのギャップも好きになった。

で、たぶん6年越しくらいにひさびさライブで巡礼を拝んだわけなのだけれど、なんだろう、巡礼とは宗教なのだなぁとぼんやり思った。最後列の右端だったので、音が臓物まで響かなかったから雑念が湧いてたのかな。好きに楽しんで、という廣井さんのMCに応えるように、暗くなってから上がる会場のボルテージを感じるのはすごく良かったのだけれど、MC中もずっと大きな声で話している人が煩わしかったり、呑み終わった缶ビールをわざわざ足元で開演中に潰したり(結構うるさい)、客層が合わないなぁと思う人もいた。まああれだけ人がいれば、そりゃそうなんだけれど。わたしはすごくひねくれた人間なので、なんか古参が古参トークしてるの聞いてるとげんなりしちゃうんだよな…。そんなん好きにすればいいとも思うんだけどさ。

最近、ライブで持ち直せない状態で、現状あるライブの予定はこれが最後だった。巡礼ファン第一号の話とか(空に向かってのありがとうも)、野音の抽選がほんとに運で当たってしかもその日がその巡礼ファンの誕生日だって話とか、友人家族と前日にばったり会ってマリカーとかしてたら今日の準備ができなかった話とか、自分たちが死んでも音楽は残るからそのときは音楽を聞きながら酒でも飲んでくれたら上から一緒に呑むよとか、演奏もさることながら行って良かったなと思うライブだった。

初期のイラストを描いてくれていた巡礼第一号のファンだった、シェアハウスの住人が酒の飲み過ぎで亡くなっていたんだけれど、その人の誕生日が野音の日だった。野音は会社格から一枠分の応募しかできなくて、巡礼は1回でこの日の野音の使用権を引き当てた。その日付を見て、第一号ファンの誕生日のことを思い出した、って話とか。

でも廣井さんの煽りにまわりがガンガン乗っていく中、わたしはやっぱりそこに乗り切れなくて、でも楽しいのになんでなんだろう…みたいな気持ちだった。ライブからはしばらく足が遠のきそうな予感がする。

とりあえずドローン飛ばして、カメラもたくさん入って映像収録していたので映像作品は出るんだろうな。そしたら買って、改めてMCを噛み締めながらライブを楽しみたいな。2時間半くらいかな〜と思ってたら、なんと3時間ちょいのギッチリ公演で腰がヤバかった。その時間、おかんを客席に探しに行って煽る以外は、ほぼドラムを叩き続けてたケンゾーさんは太鼓神としか…。

全然関係ないけど、廣井さんがよく着てる?チャイナシャツセットアップみたいなのツボなんだけど、自分が着るとちんちくりんになりそうで買えずにいる。あれはどこのセットアップなんだろう。。。

連休明けの週末には、またひとつ楽しみな予定というか、夜から人と会う予定があるのだけれど、巡礼と野音という空気にアルコール欲を刺激されたまま。経理のおじいちゃんがかつて勤めていたアサヒビールでも買って、その人に会うまでぶらぶら酒飲みながらお散歩でもしようかな。空の上のファンの感想も聞きたいな、野音、すごくいい夜でしたよね、なんてさ。

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