かつて書いた卒論の話

大学では臨床心理学を専攻していた話は何かの記事で書いたような気がするが、そのときに書いた卒論のことを思い出したので記録として。

当時、塾講師のアルバイトでせっせと働いていたのだけれど、はて卒論の題材どうしようかな?と色々考えた。臨床心理学の論文、というか研究をするにあたり、量的研究と質的研究のおおきくふたつの技法があった。量的研究は、できるだけ無作為抽出したグループにアンケートをとって数的分析をするもの。質的研究はインタビューとかを通して分析していくもの。
わたしはアンケート取るの面倒だし、面白くないな…と思っていたが、同級生の大多数がそっちだった。あと過去の論文を比較研究する人もいたかな?

思春期の子どもの精神的発達に興味があったのもあり、当時のアルバイト先の塾長に許可をもらって、担当していた生徒10人くらいにインタビューをとった。テーマは「思春期のこどもにとって、塾講師は精神的支えになり得るのか」。詳細は論文にまとめて以降、脳のメモリーからは消えてしまったけれども、面白かったな、もっと母数を無作為に増やして研究してみたいなぁと思うくらいには。

インタビューの中から要素を抽出してラベリングして、結果的にはお兄さんお姉さんみたいな人と世間話をすることで精神的支えのような効果を得られるということがわかった、みたいな感じでまとめたと思う。当時の塾長がいなかったらできなかったことだし、協力してくれた生徒たちにも本当に感謝している。今頃はもう社会人だろうけれど、みんな元気にしているかな。

全然本筋と関係ないけど、大学生活よりアルバイト生活のほうが充実していて、塾講師以外にもケーキ屋さん、家庭教師なんかもやった。塾講師のときがいちばん楽しくて、バイト終わりに週5とかで飲んでた気がする。我が家がたまり場みたいになってたっけ。高校時代の友人と、バイトの先輩が結婚して、うっすら今でも繋がってたり、人との出会いってどうなっていくのか本当に予測できなくて面白い。今薄くなってる縁も、なんかの拍子にまた色濃く出てきたりするし。

このあとまたそういう出会いがあるのかもしれない、と思うと、どんな出会いも無碍にはできないなぁなんて感じたりもする。あ、でもどうにも合わないなという人はわりと早い段階で切り捨てるようにしてるし、子どもたちにもそうしていいんじゃない?と伝えるつもり。なんかあれ?って思った直感は、だいたい間違っていない。

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