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2024年春季リーグ戦_戦評


■第一節

4/29_学園6-0大谷

【戦前】全勝優勝で連覇狙う学園と入替戦サバイバー大谷。先発は、学園木村、大谷鳴澤と予想。調子上昇中とみえる学園、10試合を駆け抜ける勢いをまずは打線でつけたい。一方の大谷、対学園に3戦連続完封負けで連敗中、苦戦は必至だが、4点までの点の取り合いで競り合いに持ち込みたい。

【戦評】
学園6-0大谷、学園は3回常谷の大会1号3点本塁打で先制、6回には久保田適時打で4-0、さらに9回常谷の2点適時打で大谷を突き放した。先発木村が6回12三振。連覇へ向けてまずは順調に滑り出した。大谷は散発5安打、対学園戦4戦連続完封負け。


4/29_道都4-2東海

【戦前】昨秋2位の道都と4位東海。先発は、道都佐藤、東海は山と予想。OP戦の結果からチーム状態が一進一退な感のある道都。リーグ戦序盤はギアが上がりきらないケースも過去あったが、今年はどうか。一方東海、活性化の気配が見える打撃で佐藤をとらえて、縦縞青嵐旋風の幕を開けたい。

5点勝負。

【戦評】
道都4-2東海。ユニフォーム一新の道都が初戦を飾る。道都は2-1で迎えた5回4番福島のセンター右への2点本塁打で4-1と点差を広げて、そのまま逃げ切り。先発佐藤爽がストライク先行、内外自在の投げ分けで7回1失点の好投。東海は8安打するもやや打線の繋がりを欠き詰め寄れず。


4/29_北大0-7札大

昨秋3位の北大と4位札大。先発は北大飯島、札大は長谷と予想。間隙巧者北大は既に付け込む隙を発見済か。一方の札大、昨秋トーナメント準Vの力を発揮したい。昨年、北大は春秋とも黒星、対する札大は春秋とも白星発進。好対照な両校だが、今春の開幕戦はいかに。

【戦評】
北大0-7札大。札大は大会1号本塁打の学園常谷に呼応するかの如く札幌静修OB小飼の2点本塁打で先制。小飼は続く5回にも4点目の適時打も放つ活躍。投げては先発長谷が7回4安打の好投。制球良く決まる変化球で北大打線を寄せつけず。 4回にやや疲れが見えたが、持ち直して7回を投げ切った。


4/30_道都3-5北大

先発は道都印南、北大小岩と予想。新ユニフォームによる見た目の刷新感に加え、1年生が攻守の要所に加わりメンバーの刷新も印象付けた道都。連勝でさらによい流れを作れるか。一方の北大、攻守で圧力を受けながらの展開不可避もどこかにつけこむ隙を見つけたい。初戦2安打の浅倉に期待。

【戦評】
北大は3回宮坂の2点適時打で先制、さらに6回昨日から無安打の先頭慈道の適時打などで3点を追加。遠藤彰、小岩の継投で道都反撃を3点に食い止めて、5-3で逃げ切る。道都は7回に5安打を集めて3点を返すが、その後北大二番手の小岩を捕まえられず、道都、北大共に1勝1敗。

もはや少しの不思議もない北大の勝利。投打のジョーカー(遠藤彰と宮坂)が活躍して春1勝目。道都もベンチ入りメンバーをほぼ使い切る総力戦。スタメン・ベンチの力量が接近していい緊張状態にあると推測。

4/30_札大3-6学園

互いに勝利して迎えるダービー。北大にコールド勝ちの札大、学園の最強投手陣を攻略できるかに注目。初戦快音聞かれずの一、二番による好機創出から中軸へつなぎたい。一方、完全優勝による秋春連覇へまずは1歩目を踏み出した学園。昨秋二節最終戦で敗戦の借りを返したい。

【戦評】
学園は1点を追う3回、札大守備の乱れから好機を得て、常谷適時打、南犠飛で3-1と逆転。続く5回にも常谷適時打で1点を追加。終盤8回には途中出場斉藤、久保田の本塁打で札大を突き放した。先発工藤が5回1失点、以降小沼、1年生の長内、住吉、高谷とつなぐ。札大は3回の守りのミスが響いた。

4/30_東海11-5大谷

共に初戦を落として迎えた新旧縦縞対決。先発は東海が山、大谷は鳴澤と予想。昨年は春秋互いに1勝ずつと拮抗中。適時打で勢いがつく点が欲しい東海。8、9番の二遊間、大森-小田切が鍵と予想。一方、大谷はとにかく春の1点目が欲しい。塁を埋めて昨日2安打の中川に託したい。

【戦評】
東海は1回二死から5連打で3点を先制、続く3回にも磯崎適時二塁打などで5点、さらに4回にも佐藤颯太の適時打で2点を加えて4回表までに11-4と7点のリード。ところが5回、6回と守備の乱れから2点を失いコールド逃げ切りに失敗。7回以降互いに得点なく11-5で東海が勝利。先発原田が5回を投げて勝利投手。


5/2_東海2-4学園

昨年春秋の一節はいずれもタイブレーク決着となった縦縞東海と純白学園の一戦。東海は大谷戦11安打、最強投手陣攻略なるか、守備のネジは今一度締め直しが必要。一方の学園、一節折り返しの3戦目白星通過となるか。ここまでの2戦でいずれも本塁打を記録。3試合連続弾があるかにも注目。

・気は早いが、常谷三冠なるか。
・学園スタメン出場10人が全員本塁打記録の可能性もあるのでは?
 まずは今日の3戦目で3試合連続弾があるか、注目。

【戦評】
5月2日は杉林蒼太デー。試合開始早々失策のあった杉林だが、3回に先制本塁打、7回裏には4点目となるスクイズ。また今季初スタメンの中島も本塁打。学園は開幕から3試合連続本塁打を記録中、最後はDH解除、常谷をマウンドに送り東海追撃を封じ3連勝。

5/2_大谷10-2北大(7回コールド)

初日を出したい大谷と道都に快勝した北大の一戦。東海戦では打順組み換え効果も見えた大谷だが、引き続き、5点以内の取り合いが勝負に持ち込めるライン。復調気配見える佐藤に期待。一方の北大も打順組み換えが奏功しての道都戦勝利。長打力で優位に立ち6点以上を奪って突き放せるか。

・まずは初日を出したい大谷。
・ある意味、最も平常運転中とみえる北大。上位進出の為にも勝利を。

【戦評】
大谷が北大にコールド勝ち。大谷は2点を追う4回二死から猛反撃に転じる。髙橋、大見の適時打、さらには中川3点本塁打などで一挙7点を奪取。続く6回に2点、7回にも1点を加えて2桁10得点。先発柄目は初回、大澤の本塁打などで2点を失うも以降を零封。大谷、北大共に1勝2敗。

5/2_札大1-6道都

ユニフォーム一新同士の対戦。学園戦終盤に劇場開演の兆しをみせた札大、ロースコアでの競り合いに持ち込めるかが生命線。一方の道都も北大戦では終盤追い上げるも敗戦。序盤から攻勢に出たい。両者とも前の試合で交代選手が躍動。チーム内の競争過熱が試合内容に伝播する好試合を期待。

・とにかく無駄な失点を避けたい札大。守備のネジ締めなおしは東海同様。
・スタメン・スタベンの力量接近、いい緊張感が生まれているとみる道都。
 学園追撃の為にも、もう負けられない。

【戦評】
道都は3回裏ルーキー門間、福島の適時打で3点を先制、さらに5回裏に大井適時打、6回裏には再び福島の適時打で加点、先発印南が7回無失点、8回から佐藤爽を投入して逃げ切り。長谷を立てた札大、道都を上回る10安打を放つも守備の乱れからの失点もあり、勝負に持ち込めず。


5/4_東海4-2札大

チーム状態が良く似た両チームの対戦。攻撃面では好機での決定力比べ、守備面では傷を深くしない為のネジ締め直しの進捗比べ、になる。等しく双方に到来する好機を活かすか、逃すかが勝敗のわかれめ。5点以上の取り合いで東海、札大は4点までの競り合いで勝機ありか。

【戦評】
東海が札大に逆転勝利。東海は2点を追う8回代打稲葉、眞下の連続適時二塁打で逆転に成功、先発山が完投一番乗り。札大は6回小飼、石井の適時打で2点先制するも先発宮田続投が結果的に裏目に出た格好での敗戦。東海は明日勝てば一節勝ち越し、札大は一節負け越しが確定。

5/4_大谷0-1道都(9回サヨナラ)

昨年秋は「道都から2勝」という歴史の扉をひとつ開けた大谷。「一節勝ち越し」というもう1つの歴史の扉を開ける為にも負けられない。一方、学園を1敗で追う道都。明日の一節最終戦を前にこれ以上の後退はできない。昨秋のやり返しも含めて圧倒したいところ。

【戦評】
道都が大谷にサヨナラ勝利。道都は9回裏福島が左前安打、これに後逸が加わり無死三塁の好機を得る。ここで大谷は二者を申告敬遠し満塁策を取るが、一死後、代打佐藤隆之介がサヨナラ適時打を放ち0行進に蹴りをつける。大谷は先発ルーキ左腕の及川が好投するも打線が援護できず。

5/4_北大1-3学園

ルーツ校ダービー。学園の行く手を過去幾度も阻んできた北大、全勝優勝を掲げる盟友の前に、再び立ちはだかりたい。先発と予想する飯島の出来次第か。一方の学園、戦前の予想通りの戦いぶりでここまで3連勝中。隙も油断も見せずに正攻法で真っすぐ押し返し、明日の道都戦を迎えたい。

【戦評】
学園は2回、今日6番に下がった下向の本塁打で1点を先制、さらに4回には中島、久保田の適時打で2点を追加。先発堀川が5回2安打と好投した後、小沼、長内、住吉と繋ぎ、北大反撃を1点に留めて、4連勝。北大は学園キラー遠藤彰が奮投粘投を見せたが、打線が4安打で1得点と抑え込まれた。


5/5_札大10-5大谷

昨秋は順位決定戦含めて札大が3連勝中。先発は札大は長谷、大谷は柄目を予想。札大は二節へ向け打線の弾みが欲しい。石井に期待。一方の大谷は昨日の悔やまれるサヨナラ負けを勝利で拭い去りたい。大見、中川の新1、2番が攻撃の要。互いに総力戦での2勝目争いを期待。

【戦評】
札大佐野の4安打5打点の活躍などもあり2勝目。佐野は3回、4回に連続適時打でまず4打点、9回にも適時打三塁打を放ち5打点。昨日4三振と不振を極めた姿から一転、攻撃を牽引した。大谷も序盤札大守備の乱れに乗じて伏兵の三崎、田中飛優我の適時打などで応戦するも、中盤以降突き放された。

5/5_北大0-3東海

昨秋は北大の2勝。打撃がやや低調に入りつつある北大は打線組み換えで打開策を探る一戦となるか。先発は飯島と予想。一方の東海は対北大戦の連敗脱出、かつ、優勝への望みをつなぐためにも負けられない。好機での集中力、長打力で北大を上回りたい。先発は原田と予想。

【戦評】
東海は4回佐藤利樹の適時打などで2点を先制。佐藤利樹は今日4安打の活躍。さらに6回にも1点を加えた東海、7回3安打10三振の好投を見せていた先発橋本に替えて8回からは昨日完投の山を投入。念を入れての終盤巧者封じの継投で北大を完封。東海は3勝2敗で、北大は花冷えに入っての一節終了。

5/5_学園0-6道都

全勝優勝を掲げる学園、まずは往路優勝を懸けての一節最終区間。主役が日替わりで現れる層の確かさを見せて4連勝中。先発は木村駿太を予想。一方の道都、交代選手を含めたチーム全体で徐々にうねりが作られ始めている印象。勝利して二節勝負に持ち込めるか。先発は佐藤爽を予想。

【戦評】
道都が学園の連勝を4で止める。道都は3回千葉の適時打、門間の犠飛で2点を先制。4回にも再び千葉の適時打で1点を追加、さらに6回大井の本塁打、7回にも代打可児の適時打などで着実に加点。先発佐藤爽が5安打9三振、最後まで学園に隙を見せずに完封。往路1敗で並んだ2校が首位で復路へ。

学園が先制及びリードを許したのは、2戦目札大戦以来(1回表に1点を失い0-1で試合に入る形になった一戦、。その後、3回に3-1と逆転)。難敵相手に劣勢にまわることも想定済であったとは思うが、点の取られ方からやや実際の得点以上にダメージがあったのかもしれない。


■第一節振り返り、第二節見通し

◇星槎道都大学:1位(4勝1敗)

・学園の足をとめて首位に並ぶ。
・打線の核は見えないが、巧打者登場の兆しは現れてきた。
・北大戦を取りこぼし。
・先発3本目をどうするか。

・登板投手数:6人
・13犠打は最多、8盗塁は2位

◇北海学園大学:1位(4勝1敗)

・1敗喫するも首位通過。
・近年例のない本塁打数(6本)。
・厳しい試合がなかった。
・正念場はここから。取りこぼしなく、ひとつずつ。

・登板投手数:9人
・盗塁死5が最多

◇東海大学札幌キャンパス:3位(3勝2敗)

・青嵐がやってきた感は未だない。
・連勝して二節へ入れたのは好材料。
・守備を引き締めたい(8失策)。
・残り全勝で混戦演出を期待。

・登板投手数:5人
・犠打3が最少

天野の復調に期待。
ジョーカー候補は代打成功率の高い稲葉。

◇札幌大学:4位(2勝3敗)

・北大、大谷に勝利して2勝。上位下位の分岐点になる恒例の位置取り。
・得点リーグ1位。
・守備の引き締め必要な点は東海同様(8失策)。
・札大独自の色を見つけたい。

・登板投手数:5人
・打率、盗塁ともに1位

打線は桑田、投手は高松に期待。

◇札幌大谷大学:5位(1勝4敗)

・北大からの1勝止まり、道都とは接戦。
・与四死球が最多。
・柄目、鳴澤の踏ん張りに期待。

・登板投手数:5人

野手は田中、三崎の三遊間、投手は及川を注目。

◇北海道大学:5位(1勝4敗)

・道都からの1勝止まり。
・得点8で断トツの最下位。
・投打の立て直しの進捗はどうか。

・登板投手数:5人

野手は大澤、投手は飯島、小岩のいずれも復調待ち。

■第二節

5/14_大谷5-6学園

1敗4敗と4勝1敗の表裏対決。二節にややこしさを増す傾向の強い新縦縞・大谷。昨春二節開幕の野幌では東海に1-0で勝利。一方、首都出陣に向けてもう負けられない学園。投打攻守ともに、圧倒的な力強さでまずは退けたいところ。一節終了後の互いの調整状況も見極めたい一戦。

【戦評】
学園が大谷に連勝、1敗を守る。学園は1回南と今季初スタメン郡山の適時打で4点を先制する。5回にも再び郡山の適時打で1点を追加し、主導権を握ったかにみえた学園であったが、6回四球からピンチを招き佐藤適時打などで5-5の同点に追い付かれる。その後、8回に久保田適時打で1点を勝ち越し、辛くも接戦を制した。

大谷は同点とした後の7回、8回、いずれも先頭打者が四球を選び出塁する好機を得たが、犠打失敗などもあり勝ち越し機を逃した。8回に勝ち越しを許したが、三番手で登板した及川の好救援が好材料。


5/14_東海0-1道都

一節2敗通過の東海と1敗折り返しの道都。優勝に望みをつなぐ為にも上を引きずり下ろすしかない東海。青嵐はいまだ訪れずも、一節連勝で抜けてきた流れで、まずは道都を捕まえたい。一方の道都としては、縦縞を一歩後退させて、学園とのマッチレースに持ち込みたいところ。

【戦評】
道都が東海に連勝、1敗を守る。道都は1回左前安打を放った那波が内野への送球が乱れた間に二塁へ進んだ後、スタメン復帰の可児の適時打で生還、1点を先制。以降、東海山、道都佐藤、両先発の好投が続き、互いに得点なく、そのまま道都が逃げ切り。佐藤爽は4安打15三振の好投で東海を零封。一節最終戦の学園戦に続き2試合連続の完封勝利。

東海先発山も7回6安打1失点と申し分のない好投であったが、打線が完全に封じ込まれた。東海は守備の緩みからの失点が致命傷となった格好。


5/14_札大2-5北大

一節どことなく淀んでいた感のある両校。好天の野幌ですっきりと二節の開幕となるか。攻守ともに似た展開や流れが予想される両校なだけに、最後に抜け出す決め手争いか。今日の初戦だけではなく、明日以降の4試合をどう戦っていくのかが見えてくる一戦を期待。

【戦評】
北大が札大に逆転勝ち。北大は2点を追う4回四球と札大守備の乱れで同点に追い付く。続く5回再び四死球が絡む好機に代打高橋建杜の2点適時打などで逆転に成功。北大先発遠藤彰は3回に2点を失うも4回以降はノーヒット(2四球)に抑える好投で最後までリードを守った。北大は2勝目。

札大は3回佐野の適時打で幸先よく先制するも、4回は守備の乱れから、5回は四球から、それぞれ失点、逆転を許す。攻撃も4回以降完全に精彩を欠いた。


5/15_北大0-4道都

一節北大が唯一勝利した道都との再戦。昨日の札大戦、逆転勝利の流れに乗ってどこまで食い下がれるか。突破口のバント作戦でボールも試合も上手く転がしたい。一方、佐藤爽完封で二節上々の滑り出しの道都。一節の返礼をしつつ、勢いをさらに増したいところ。先発は飯島と姚を予想。

【戦評】
道都は2回、今日6番スタメン登場の成田が先制の適時打、続く3回にも那波、福島の適時打で2点を追加。さらに7回にも那波の犠飛で1点を加える。投げては、先発印南が6安打13三振の好投で北大を完封。道都4試合連続の完封勝利で6勝目。敗れた北大、印南の前に攻撃の糸口を掴めず。


5/15_学園7-3札大

大谷とよもやの接戦を演じた学園。ネジを締め上げる好機を得たと前向きに捉えたい。ここまでの6試合で唯一先制を許した札大を相手に徹底力を見せて欲しい。一方、2試合続けて逆転負けの札大。得点後の試合運びと守備時の集中力に注目。三塁手近藤大翔の掛け声を求心力としたい。

【戦評】
学園は5回、5番に起用の郡山適時打で2点を先制。続く7回、再び郡山と柏原の適時打で4-0とリードを広げる。その後、7回に3点を失い1点差とされるが、8回には常谷、9回には久保田のそれぞれ適時打で3点を加えて7-3で勝利。札大は7回布施の3点本塁打で1点差に詰め寄るが、守備が乱れて、突き放された。


5/15_大谷7-10東海

学園に詰め寄った大谷と沈黙をしいられた東海。まずは二節初日を出したい。下位で好機をつくり大見、中川、佐藤颯馬の上位で返す形に持ち込めるか。一方の東海、橋本の先発を予想。点差に頓着しない難敵だけに点差関係なく丁寧に投げ切りたい。野幌での新旧縦縞対決、波乱は起きるか。

【戦評】
4回終了時7-0と大きくリードされた大谷が5回に4点を加えたところから試合の様相が一転。東海は6回、7回を二番手宮武が無失点、7回大森適時打などで2点を追加、9-4と再びリードを広げるが、大谷も8回二死から無安打で3点を奪い再び追い上げ。その裏、大森犠飛で1点加えた東海が10-7で乱戦を制した。新旧縦縞の野幌対決、波乱なくは終われないようだ。


5/17_学園-東海

先発は工藤と山を予想。快速右腕のピリッとした投げ合いを期待。エースがしっかりと投げ、しっかりと守り、貰った点ではない得点の積み重ねによる決着が見たい。注目の純白は杉林、一節は本塁打含む2安打、スクイズと東海キラーぶりを発揮。一方、縦縞での注目は今春ジョーカー候補の稲葉。

【戦評】
雷雨予報につき5/22へ順延


5/17_北大-大谷

ここまで終盤巧者の姿が見えない北大。締めの3試合でらしさを刻みたい。注目は道都戦2安打の高橋建杜。一方の大谷、中盤以降のビッグイニングから追い上げる2試合が続く。どっしりと構える展開にはなりにくい状況は致し方なし。序盤の失点を最少化できるかが鍵。ロースコア決着歓迎。

【戦評】
雷雨予報につき5/22へ順延


5/17_道都-札大

4試合連続完封で連勝中、攻守ともにそつがほぼ見えない道都。一節6-1で勝利した札大相手に5試合連続完封勝利となるか。一方、なかなか流れに乗れない札大。エース長谷で応戦か。打線は佐野が奮闘するも孤立状態、前後の連動感が待たれる。道都をやすやすと逃がさない意地を見せたい。

【戦評】
雷雨予報につき5/22へ順延


5/19_札大1-8東海

4連敗中の札大、暗転の直接的な契機は一節東海戦だったのではと推測。仄かに見えてしまう降格圏を離脱するためにもとにかく勝ちたい。長谷の奮投とスキッパー佐野を孤立させずに前後が働くかがポイント。一方、東海。雷雨での一拍、いよいよ青嵐が到来か。注目は先発予想の山とジョーカー候補稲葉。

【戦評】
東海が7回打者一巡の猛攻で6点、コールド成立リーチで迎えた8回に押し出しの四球で1点を加えて8-1で札大を降した。稲葉、磯崎がそれぞれ2安打。途中出場で鋭い安打を放った大柳は次戦も注目。先発山が7回1失点の好投。札大は先発の安藤が6回1失点を踏ん張るも、この日も6失策。二番手以降が試合を作れなかった。


5/19_道都13-4大谷

状況は真逆だが互いを越えていく必要がある点は同じ。『競技とは別に「勝負」というスポーツがある』(事実を集めて「嘘を書く」/藤島大)と識者。投打や攻守の巧拙とは別に軸があるということか。この軸の操り手は時々気まぐれを起こす。起こさせたい、起こさせたくないのはどちらだ。

【戦評】
道都は2回、3点を失い連続無失点イニングは38回で途絶えたが、5回から攻撃が加速。6回伊藤優、那波の適時打でまず2点。7回代走から試合に入っていた門間に2点本塁打。8回には満塁で代打石垣が走者一掃の3点適時打などで4点を加えて13-4で8回コールド勝ち。大谷は投手5人を投入するも14安打と打ち込まれた。


5/19_学園5-4北大

ルーツ校ダービー。行手を阻み、阻まれてきた幾多の歴史。好敵手の名を直接口にすることすら忌避との逸話は古今東西枚挙に暇なし。古めかしき慣習は令和の時代には途絶えたか。語り継ぐ名勝負を欲するのも観測者だけかも。好敵手も習いも不要、まずは目の前の1勝。それだけで良し。

【戦評】
学園が北大を降して1敗を守る。先制したのは学園、3回斉藤の本塁打で1点を先制。一方、北大も大澤3点本塁打などで応戦。学園は3-4と1点を追う展開で迎えた8回途中出場増田禅の適時打で同点、さらに常谷の適時打で逆転に成功。工藤、堀川、最後は木村を投入、最少点差で競り勝った。

北大悔やまれるのは7回。2番朝倉が先頭出塁するも、宮坂が犠牲バント失敗(一邪飛)。続く高橋建杜が併殺に倒れた7回の攻撃。

やや緩いゴロであったが二塁杉林が上手くさばいて遊撃常谷へトスして見事に併殺を完成させる。この守りが8回の同点、逆転を呼び込んだ。


5/21_大谷2-9札大

大谷は敗戦で入替戦へ最接近。札大は勝利で入替戦回避が確定、最終戦ひとつ手前だが「勝って終わることもできる」大学野球の醍醐味の一側面を体現。歓喜の勝利ではなく安堵という感じだろうが。8戦終えてもどこかピリッとしてこない両校。まずはパリッと、まだ2試合もチャンスがある。

【戦評】
札大が8回コールド勝ちで4位を確定させた。札大は1回小飼の2点適時打で先制、5回にはこの日スタメン稲村の適時打、さらに大谷守備の乱れなども加わり一挙5点を追加。8回小飼、石井の適時打で2点を追加、試合を決めた。先発宮田が完投で今季初勝利。大谷は3回佐藤颯馬適時打で同点とするも、その後、防戦できず。


5/21_東海5-4北大

2位の可能性を残す東海と第1試合の結果により状況が確定した上で試合に入る北大。勝敗とは別に依然としてまとまりが見えづらいのが東海。残りふたつを獲り切りながら、手掛かりを見つけたい。一方、学園と接戦を演じた北大。が、期待する姿にはやや遠い。東海とは逆に欲しいのは残りの2勝。

【戦評】
東海が序盤のリードを守り切って最少点差で逃げ切る。東海は1回磯崎、この日スタメン大柳の適時打などで3点を先制、続く2回にも稲葉適時打などで2点を加えて5-0とリードを奪う。追いかける北大は6回代打遠藤想太、7回慈道の適時打などで4点を返し1点差まで詰め寄るが、1点及ばず。


5/21_道都3-0学園

日程変更で4戦目に倒れてきた頂上決戦。佐藤爽と今日は誰がヒーローだ?打線で学園に連勝といきたいのが道都。一方、まずは対道都連敗を阻止したい学園。昨秋二節、佐藤爽攻略時は杉林、常谷の速攻で先取点を奪取。意外に左打者がキーマンとなる可能性も?両校二遊間対決にも注目。

【戦評】
道都は3回菊地、田中の適時打で2点を先制、続く4回には福島左越えの本塁打で1点を加えて3-0とリードを奪う。投げては先発佐藤爽が6安打8三振で学園に点を渡さず。1敗を守り、優勝へ前進した。学園は住吉を先発に立てるも序盤に失点。攻撃陣も佐藤を最後まで捕まえきれずに2敗目。


5/22_学園8-3東海

自力優勝が消えた学園だが今日の一戦はとてつもなく重要。最終的な結果以上に、昨日の敗戦を受けた後のふるまいを確認したいゲーム。一方の東海、勝てば7勝で学園に並んで2位で着地。強い縦縞を取り戻す軌道に戻りつつあることが浮かんできた春の締めとして必勝を期したい。

5/22_北大3-5大谷

勝つと入替戦回避、敗れると順位決定戦となる北大。その裏返しが大谷。両校がこの状況で二節最終戦を迎えることの是非はさておき、当事者としては、内容不問で勝利だけが欲しい一戦。二節善戦した成果を秋に繋ぐ為にも勝ちたい北大、入替戦サバイバーモード発動なるかの大谷。

5/22_道都5-1札大

道都、学園の試合結果次第で迎える状況は異なるが、どうであっても9勝目を挙げて春の頂点へ駆け上がりたい道都、駆け抜け方はとても重要。一方の札大、課題噴出の春とはなったが、最後に道都へ食らいつきたい。札六一部、春の延命与奪権を握った重みを噛み締めた熱戦を期待。


5/23_北大0-3大谷

野幌占拠中の2校、大谷と北大。「二節」からの連戦で今日「三節」5、6位決定戦。両校による順位決定戦は昨年春同様。昨春は3本塁打(大谷中川、北大大澤、淵上)飛び交う展開の後、大谷が7-6で北大に勝利。勝敗分けるのは投打攻守を越えた負けない術の競い合いか。



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