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時代に合わない一斉授業

最近、「学校がウソくさい」という本を読み終えました。私も「ウソくさい」と常々思っているので、タイトルに惹かれました。

まぁ、もうだいぶ前から一斉授業からの脱却と言われ続けていますが、なかなか脱せないのが現状ではないでしょうか。私も勤務校でも、

チョーク&トークが一番

なんて声が今でも聞こえるくらいです。

特にベテランの先生方は、過去の成功体験がありますから抜け出せないのでしょうね。効果的な場面があるのはよく分かります。

この本に、
生徒の学力分布についてのグラフが二つ紹介されていました。
一つは、一斉授業が主流だったころの学力分布。
1997年くらいまでは、学力中位相が最も多く、ヒトツコブのグラフ。最も多い中位相を狙って授業を構成してきたので、一斉授業が成り立ったとのこと。

二つめは、1997年以降の学力分布。
これまでとは違い、下位層と上位層に分布が集まるフタコブラクダ型のグラフになっているもの。
中位層が少なくなってしまっています。
一斉授業は、中位層を狙って行われてきたから効果的だったはず。この状況で一斉授業を行い続けてもねぇ。

このような現状で、今まで通りの一斉授業を中心に行っても的外れということになってしまいます。

二つの学力分布を見せられて、一斉授業からの脱却を語られると、納得せざる終えません。

時代の変化、子供たちの変化など、常に自分の価値観、教育観をアップデートし続けないと

やっていけないなーと改めて思います。

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