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表現者と肉体

かっこいいタイトルにしました。
とはいえ、表現者以外の方にも有効どころか全人類に知っておいてほしい内容ですので、是非最後まで楽しんでいってください。
身体で性格も変える事ができるんです。


性格を演ずる

役者さんや声優さん。あらゆる役を演じる事があると思います。
自分以外の誰かになり切るって凄いですよね。
自分自身の個性を活かした役者さんも、百面相のような役者さんもみんな凄い。
前者は木村拓哉さんやジャックニコルソンさんなど。シャイニング最高。
後者は鈴木亮平さんでしょうか。変態仮面から西郷どんまで。凄すぎ。

役によって性格も異なります。パワフルな性格、根暗な性格。
同じ役でも状況により感情が変わります。恐怖や悲しみ。慈悲や愛情。
これらの違いを観客に一目で伝える。それには自分自身がその状況をどれだけリアルに思い描けるか。臨場感を感じるか。まるで本当に体験しているかのように演じられるか。そういった没入感が必要なのだと思います。


性格も感情も身体

以前、身体で感情をコントロールできるという話を記事にしました。

こちらの記事 ⇒ 心のこわばり 身体のこわばり

こちらもどうぞ ⇒ 怒れない身体をつくる

怒りや恐怖など、好ましくない感情に支配されたとき、首や肩を始め、身体に力が入りませんか?
逆に、リラックスしている時は心の中も平和な感じに満たされていると思います。
身体が緩むと好ましくない感情が湧きにくくなります。
怒りや悲しみが湧いてこない。平和な感覚に包まれます。
頑固な方の身体を触ると良くわかりますが、全身カッチカチ。
もっというと、年齢を重ねるごとに偏屈になりがちなのは、年齢と共に身体が凝り固まり、身体の凝りに呼応して精神も思考も凝り固まってしまうためです。

感情は身体に現れます。そして身体の状態が精神に紐づきます。身体と精神は相互に作用していますので。
順番としては、自分の外で起こった現象に身体が反応し、身体の反応が精神に影響を及ぼします。特に皮膚は面白い。


緩い役者さん

固まった肉体を緩めるのは時間が掛かります。
しかし、柔軟な肉体を固める事はどうでしょうか。

瞬間的、一時的であれば簡単に固める事ができます。
身体に力を入れればいい話なので。
もっと言えば、怒りの演技をするためには、怒っている時に力の入る部位に力を込めて、感情を込める事で再現できます。恐怖も悲しみも同様。
逆に、朗らかな演技をするには朗らかな状態の身体を再現すれば、その時の心境に達することができます。
身体の感覚に自信のある方は試してみると良いです。わりと簡単に感情を再現できますので。

私の私見も込みですが、素晴らしい役者さんは緩んだ肉体を使って役の性格や感情を表現しているのだと感じます。
最近だとイカゲームでそれを感じました。場面により役者さんの雰囲気が全く違う。役者さんすごい。

身体が緩んでいれば、穏やかな役から神経質な役までこなせます。上手に力を込めればいいので。
しかし、身体が固まっている場合はどうでしょうか。穏やかな役に説得力を持たせることができるでしょうか。緊張した身体に安心感や親しみを感じる事ができるでしょうか。
恐らく、ダンサーや歌手、または声優さんも同様なのではないかと思っています。


身体は緩めておくにかぎる

役者さんに限らず。

怒りっぽい性格になりたい方、多分いないと思います。
穏やかな性格になりたい方は多そうですけど。
身体が緩ければ、どちらでもお好みに行き来できますが、身体が固まっているとそうもいきません。

であれば、身体は緩んでいた方が良さそうです。
穏やかで平和な気持ちで日々を過ごせますし、なにより怪我や病気の予防になります。
身体の緊張から血流が滞り、脳梗塞や心筋梗塞に繋がる事もあるようですし、イライラしがちな方は健康のためにも身体を緩める努力を始める事をお勧めします。手始めに運動しましょう。それと筋膜リリース。

思考優位、知識優位で生きていると、どうしても身体が固まりがちです。
身体の感覚に目を向けないので、自分が不健康であることに気付かないなんて場合も。
身体を緩める事と感覚に注意を払う事は切り離すことができません。
身体のため、精神のため、ひいては健康、人生のためにも身体を緩めて平和な心で生活してはいかがでしょうか。
表現者さんも身体緩んだら表現の幅が広がるかもしれませんよ。
心拍数を上げろ❤


今回はここまで。最後までお読み頂き有難うございました。



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