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授業中のひとこま『スリランカの学習者さんのN3文法間違いを、訂正してみました』


スリランカ人の生徒さんとレッスンをしています。
まだ2回目ですが、とーーーーーっても真面目で、一生懸命勉強してくれる生徒さんです。

自分の国にもいつか貢献を、、、と、実は今、NGO-HeartのProjectも手伝ってくれています。
本当に、私と出会ってくれてありがとう!と、大感謝をしている生徒さんです^^

過去、自分でN3を勉強したことがあるということですが、まだまだ自信がないので、特にN3文法を勉強したい、とのリクエスト。

こんな時、
「何が分かって、何が分かってないのかな?」
と、その判断に困りますよね???

ですので、私の定番は、

わかりました。
じゃ、まず、最初の数回のレッスンは、Pさんが、
「何が分かって、何が分かってないかチェックするレッスンにしますね。」


といって、このリストを一つずつ読んでもらってチェックしてます。その際、曖昧、分からない、というところがあれば、さささっと説明します。

N5・4・3の文法を一覧にした表の一部です↑


そして、1時間の授業で、進めるところまで進んでチェックしました。

理解がまだ浅いところは宿題にして
「じゃ、次までに、今日分からなかったところの例文を作ってきて下さいね。」

と宿題を出し、2回目のレッスンで見せてもらった宿題の中で、訂正が必要だったものの一部が⬇️です。

1.「試験の日々は近づいてきた」


私:「Pさん、ここ見て下さい。「日々」これは、何ですか?」
P:「これは、、、何日か、、、」
私:「そうですね。1日、じゃ、ありませんね。じゃ、例えばJLPTをイメージして、、、?」
P:「あ、「日」ですね!。」
私:「はい、そうです。OKですか?」
P:「はい、わかりました^^」」
↑一番身近な「JLPT」をイメージしてもらうことでクリア!


2.「お風呂に入る度に音楽を聞きます」


私:「Pさん、これは、どういう意味ですか?
P:「これは、お風呂に入るときはいつも音楽を聞きます、です。」
私:「そうですよね。「お風呂に入るときはいつも音楽を聞きます」ですよね。それは分かりますね?」
P:「はい、分かります。」
私:「では、「ときは」で OKですが、どうして「度に」を使いましたか?何か違いがありますか?」
P:「え〜っと、そうですね、、、」
(ここで、自分で分析を始めてくれます)
私:「Pさん、このリストの「旅行に行くたびにキーホルダー—を買います」と、何が違いますか?
(上の一覧を再度見せて、自分で考えてもらう)
P:「え〜っと、お風呂に入ります、は、いつもします。日常生活です。」
私:「そうですよね。じゃ、旅行は?
P:「時々します。」
私:「OKです。じゃ、違いは、、、?
P:「日常生活とか、毎日することに使ったら合わない、ということですね?」
私:「OKです!」
P:「あ〜、よく分かりました〜^^」


3.「国民はルールを守らなかったら発展できないばかりだ」

私:「Pさん、これは、どういう意味ですか?
P:「これは、ルールを守らなかったら、発展できないとか、発展しないくなる、という意味です。」
私:「そうですよね、OKです。「ばかりだ」が、「どんどん」なので、そう思いましたね??
P:「はい、そうです。」
私:「「ばかりだ」の前は、「悪いこと」がきます。Pさんも、だから「発展できない」と、しましたね?
P:「はい、そうです。」
私:「じゃ、Pさん。一つ質問です。意味は「発展できない」ですが、その言葉を知っていますか?「発展できない」と同じ意味です。」
P:「え〜っと、あ、すみません、分かりません。」
私:「OKです。じゃ、今、覚えましょう^^「衰退します」です。難しいですが、発展のトピックで、反対のことを言いたい時に、よく使いますから覚えて下さいね。」
P:「はい、分かりました。」
私:「じゃ、この言葉を使うと、どうなりますか?
P:「国民はルールを守らなかったら衰退するばかりだ。」
私:「はい、OKです^^」


このように訂正しました。

もちろん、訂正の仕方はそれぞれ違うかも知れませんが、

1.「試験の日々は近づいてきた」

⇒「JLPT」という、生徒さんの身近な場面の想像でクリア!


2.「お風呂に入る度に音楽を聞きます」

⇒誘導+自己分析で、最後はクリア!


3.「国民はルールを守らなかったら発展できないばかりだ」

⇒共感を重ね、最後に、必要最低限の情報だけを入れてクリア!

というふうな感じで訂正しました。

あくまでも
「訂正が必要な部分だけ訂正をする」
という感じです。

こうすると、自然と

「シンプルで分かりやすい説明」
になります。

っと、今日はここまでです^^

「文法知識」+「シンプルで分かりやすい説明」を、楽しみながら、このPさんにも

「本当にクリアになりました!」
と言っていただけました^^

基礎=文法力は、丁寧に、ひとつひとつ、、、
応用=技術力は、できるだけ臨機応変に相手のニーズに合わせて、、、

この二つの組み合わせは、ずっとずっと私と生徒さんの信頼の基盤になっていると感じます。

ではまた^^

__________________
ひとつひとつ丁寧にレッスンを進め、ひとりひとりの生徒さんとの信頼関係を築きたいという日本語教師の方には、きっと喜んでいただけるのでは、と思い、企画しました^^⬇️

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