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『試験対策のフィードバックの仕方(語彙・文法編)』_JIC日本語教師養成講座

*写真は、スリランカでホームステイをしていたときのアンマ(おばさん、って意味だったかな???)のお料理姿を撮ったものです。
と〜っても料理が上手で、フレンドリーで、毎日のご飯が、すっごく楽しみだったのを覚えいます。

私は日本語とサバイバルな英語しかできなくて、アンマは、シンハラ語(スリランカの言語)しかできなくて、身振り手振りで毎日会話していたのを思い出します^^;

どこの国もそうですが、年齢を重ねた人ほど、「言語理解」をすっ飛ばして、こちらが分かってようが、分かっていまいが関係なく、現地の言葉で話してくれる?!ことが多いのですが、何故か、何故か伝わるのです^^;

「間違えたらどうしよう」とか
「これ、伝わるかな?」という心配なんて考えず、

「分かって分からなくても、自分が言いたいことを言う」

という勢いが、お互いの緊張感をなくしてくれて、なんだか
「これでいいんだ〜^^」
って思わせてくれるので、楽しく、気軽にCommunicationがとれる、、、ので、なんだか伝わるのかな〜、って思います。

さて、写真の説明が長くなりましたが^^; 『試験対策のフィードバックの仕方(語彙・文法編)』を簡単にご紹介です♬

答え合わせが終わって、今から間違いcheckをする、というシーンからです。


Step1.『もう一度、生徒さんに問題を解いてもらう』

試験で間違える可能性は2つで、
①時間が足りなくて焦った
②本当に分かってない

です。

ですから、このどちらなのかを検証します。

「では、今からフィードバックをしましょう〜!まず、○さん、もう一度この問題を考えてください。」

と言って、今、時間制限もない状態で、もう一度解いてもらいます。
これで正解になれば、ここでこの問題のフィードバックはOK、で大丈夫です^^; 

「あ、分かりますね?では、今、何か質問がありますか?」
と聞いて、何もなければOKです^^

もし、再度自分でやってみて、まだ分からないとします、、、


Step2.『Q&A、または、正解を伝える』
どちらのもっていき方でもOKです。

「じゃ、これは?」など、間接的にこの回答に近づくような質問をしながら正解にもっていけたら(誘導しながら)一番いいかな、と思うのですが、そのやり方に慣れてない方には、
「正解は○番です。」と言っても大丈夫です。
つまりここで、正解が分かる、という結果になればどちらでもOKです^^


Step3.『再度、読んでもらう』
正解が分かった時点では、まだこの正解に馴染んでない状態、ということが多いです。
「へ〜、これが正解なんだ〜。」
という感じです。

ただ、もし正解を伝えた時点で、
「あ〜、確かに〜、そうだ〜!」と納得できていれば、あとは、

「あ、分かりましたか?今、何か質問がありますか?」
と聞いて、

「いえ、ありません、大丈夫です。」
という答えであれば、ここでフィードバック終了、でOKです。

まだ完全には腑に落ちてないような状態でしたら、このStep3.をします。

「では、最初から読んで下さい。」
と、指示します。

この時、生徒さんは、「意味を理解しよう」としながら読みます。
一度この活動を入れるだけで、
「分かった正解を理解しよう」というステップを踏むことができ、読んだ後で、

「あ〜、確かに〜!」となることも多くあります。
ここで理解できて、質問もなければOKです!

ですが、「あ、まだ腑に落ちてないな。」という様子でしたら、、、


Step4.『分かりますか?何か質問がありますか?』
と、理解の確認をします。

私が養成講座に通っていたとき、また、多くの日本語教師の皆さんから
「養成講座で、「分かりますか」と、生徒に聞いてはいけない、と習ったのですが、、、いいんですか?」
と、相談を受けることがあります。

私が学んだ時は、
「生徒に「分かりますか」と質問しても、分からなくても「分かりました」と言う場合があるので、本当に分かっているのかどうかは分からない。だから、生徒が分かっているかは直接聞かず、例文などを作ってもらって、本当に理解しているか、教師が判断しないといけない。」

というようなことを言われたと思います。

確かにそれもそうかもしれません。

ですが、私の経験からいうと、この点にはあまりこだわらなくてもいいように思います。

これは、私の個人的な考え、というより、経験からです。

私は逆に、授業中に何度も
「分かりますか?何か質問がありますか?」
と聞きます。

そして、
「はい、分かります」
と言われたときの様子
で、

「あ、本当にしっくり来ているな」とか
「今のは、8割方OKみたいだけど、まだすっきりしてないな」とか
様子から判断できるようになります。

そして、様子から、じゃなくても、生徒さんも、
「分からない時は分からないって言ってもいいんだな。」と思える授業だと信頼してくれれば、なんでも質問するようになります。

私はこっちのタイプで、私の生徒さん達も、
「この先生、いつも分かっているかどうかを質問するから、分からない時は、小さなことでも聞いても良さそう。じゃ、聞こう。」
という心理(多分^^,)から、小さなことでも質問したり、分からない時は、分からない、と言ってくれるようになります。

っということで、何が正解、不正解、ということではなく、
「分かりましたか?何か質問がありますか?」
という声かけは、私は多い方が、その場で修正できて、先の授業で

「え、あの時点で分かってなかったの?」
と、また大きく戻るよりはいい
と思っています。

ので、このStep4、ということになります^^


Step5.『これはね、、、』
もしStep4.で、「分かりません」の答えだったら、この時は
「これはね、、、」と、説明をします。
この説明は、もちろん内容によって簡単に説明できること、簡単にいかないことがあります。

ここは、内容によって全く変わってくるので、ここでの解説は今回は割愛させていただきますが、ただ、このStep1〜Step4までで、フィードバックがうまくいくことが結構多いのです^^

簡単、ですよね???

今から7月の試験に向けて、JLPT対策を行う皆様が多いかと思いますので、少しでもご参考いただけると嬉しいな、と思います^^


*このような、試験対策のフィードバックも、『JIC日本語教師養成講座』内で、個別指導しています。
「わかる」から「できる」までのステップを、一つ一つ丁寧にサポートさせていただいています^^
どんなに自信がない方でも、安心して、お気軽にお問合せ下さいませ^^
『4月生』の2名様も募集中です^^

Chihomi

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