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世界中の日本語教師の皆様のための   『授業に役立つ小さなアイデア集(41)_迷ってる??じゃ、生徒さんに聞いてみよう!編』

4月23日からスリランカに来ています。
スリランカに来ると、まず、空港で出迎えてくれる大きなBuddha様に手を合わせて、また、ここに来ることができた幸せをお伝えしています。

少しずつ、そんな情報もお届けしながら、世界中の日本語教師の皆様のお役に立てる記事を発信させていただきたいと思います。

今回は

『迷ってる??じゃ、生徒さんに聞いてみよう!編』です^^

今度授業でちょっと漢字を入れてみようと思っているんですが、生徒さんが必要って思っているかどうかわからなくて、、、。

最後はロールプレイでまとめると、実際に使えるし、役に立つんじゃないかな、、、って私は思っているんですけど、でも、生徒さんが好きかどうか分からないのでどうしようって思ってて、、、。

ほんとは宿題を出した方が定着がいいと思うんですけど、なんだか忙しそうだし、もし、宿題してきてって言っていいのかどうか分からなくて、、、。

まだまだ、まだまだ、たくさんの

「どうしようか迷ってて、、、」を聞いてきました^^

そして、私はこういうことにほぼ迷ったこと、悩んだことがありません。

それはなぜかというと

「いつも、すぐに、生徒さんに直接聞く」からです。簡単です♬


● 今度授業でちょっと漢字を入れてみようと思っているんですが、生徒さんが必要って思っているかどうかわからなくて、、、。
➡️「今度から漢字を少しずつ勉強しようと思っていますが、○さん、漢字勉強したいですか?したくないですか?」

●最後はロールプレイでまとめると、実際に使えるし、役に立つんじゃないかな、、、って私は思っているんですけど、でも、生徒さんが好きかどうか分からないのでどうしようって思ってて、、、。
➡️場面に応じて会話ができるようになりたい、と言っていたので、レッスンの最後は、実際の場面を設定してロールプレイでまとめるのがいいかと思いますが、○さん、それでいいですか?それとも、ロールプレイはしたくないですか?

●ほんとは宿題を出した方が定着がいいと思うんですけど、なんだか忙しそうだし、もし、宿題してきてって言っていいのかどうか分からなくて、、、。
➡️宿題をすると、もっと覚えるし、上手になるのが早いと思いますが、○さんは忙しいので、どっちでもいいですよ。宿題は、有りにしますか?無しにしますか?どっちにしましょうか?

というふうに、いつも「自分で決めず」に、「生徒さんに相談する」ということをします。

こういうと、意外なほど教師の皆さんから

「え???生徒さんに相談してもいいんですか?」とか
「こういうのは、教師が主導権を握って、教師が考えて決めないといけないと思っていました」

という意見を多くいただきました。

これは、私が誰に相談して教えてもらった、という方法ではないのですが、徹底的に「日本語教師をサービス業」として捉えると、「お客様のニーズに応える」、つまり、まずは「ニーズを知る」、というところに行き着きます。

ですので、私はどんなに小さなことでも、よ〜く生徒さんに相談します。

「あと3分ありますね、何がしたいですか?」
「本当は今日は、〜をするつもりでしたが、○さんは、今、こっちに興味がありそうですので、変更しましょうか?」

などなど、ぜ〜んぶ質問します。
一気にすっきりしますよ^^

そして、このアドバイスを教師の皆さんにお伝えしたときに、必ずと言っていいほどいただく皆さんからの質問は、、、

「でも、生徒さんの言うとおりにしていてもいいんですか?私はやっぱり、日本で生活することを考えたら、全く漢字を勉強しないって、どこかで不便に感じる時が来ると思うんですが、、、。できるだけ、生徒さんが日本の生活で困らないようにサポートしたいと思っているんですが、、、」

という質問です。
そして、この質問には、こう答えています。

「私は、「まずは」生徒さんの希望通りにできるだけ対応するようにしています。まずは、こちらの「固定概念(これがいくら正しいことであっても)」は入れずに、生徒さんの希望を叶える、ということに徹します。

そうすると、生徒さんは一旦満足してくれます。ただ、しばらくすると、自分の選択がよくなかった、、、と思うと、自分で気づき、「やっぱりこれも勉強したいです」という時が来ます。

その時に、「分かりました。では、漢字も勉強しましょうね」というように、「一度、その必要性に気がついて、自分で「やりたい」という気持ちが芽生えたときに方向転換をします。こうすると、「やらされている」じゃなくて「やりたい」から始まるので、要は、「自分で選択する」ということから始められるので、その後の活動に、ある程度責任を持って継続することができますよ。」

という感じです。

教師が「生徒さんのため」と思う気持ちも素敵だし、でも、それが伝わる形で伝わらないと、「こんなに考えているのに、分かってくれない」になるし。

そういう思いの伝わらなさを解消するために、私なりに考えてきた「自分軸」

1.まずは、生徒さんの「やりたい」だけを叶える

2.行き詰まったときに、もう一度気持ちを聞いてみる。

3.方向転換をする場合、生徒さんが「なんだかばつが悪いな、、、」と思わないでいいように、「方向転換は成長の印。いつでも、何回でもいいからね、やりたいときに、やりたい気持ちを発信してね」と、方向転換は成長だと安心して次に進めるように肯定する。

っという感じです。

誰にでもできる簡単な方法、、、というか、考え方だと思います^^

もし、このようなことで悩んでいる教師の皆様がいらっしゃったら、是非、簡単ですから試してみませんか???

Chihomi

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