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マーケティングにも転職活動にも!用途多彩な「リーンキャンバス」を作ってみよう

「アイディアは浮かぶのだが、事業・企画としてうまくいくかわからない」
「優秀な人材を採用したいが、他社と比較された時に見劣りしてしまう」「転職活動をしているが、企業調査の方法がわからない」

マーケター、採用担当者、転職活動を始めたビジネスパーソン。
それぞれ悩みは違いますが、実は共通の手法で解決できます。

それが『リーンキャンバス』というフレームワークです。

本記事では、「シゴトレ」にて実際に行っている『リーンキャンバス』についてのカリキュラムから、エッセンスを抜粋して紹介していきます。

具体的には、

・リーンキャンバスの定義
・活用シーンや、作成のメリット
・リーンキャンバスの作り方

など重要なポイントをご紹介していきます。

リーンキャンバス(Lean Canvas)とは

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リーンキャンバスとは、ビジネスモデルを1枚画にまとめるフレームワークです。USERcycle社の創設者であるアッシュ・マウリャ氏によって設計されました。

主に新しいビジネスモデルを企画/検証する際に利用されます。このフレームワークの優れている点は「ビジネス視点(企業視点)とユーザー視点の両面から事業の価値を可視化できること」です。ビジネスは、それを利用するユーザーニーズがあってこそ成り立ちます。そのバランスを1枚画で表し、スピーディに検証できます。

リーンキャンバスの活用シーン
・自社の事業戦略を整理する
既存事業、新規事業の立案、どちらにおいても自社のビジネスモデル整理に役立ちます。

・競合他社の事業調査をする
自社整理と同じ要領で、他社のビジネスモデルを可視化することも可能です。自社の優位性がどこにあるのかを明確にするために、他社を知ることは必須です。

・採用戦略の立案
リーンキャンバスは、採用においても役立ちます。採用の目的は「事業を伸ばすため」です。では自社の事業モデルはどうなっているのか......可視化しておくことで、求める人材のターゲット像が明確になってきます。

・転職活動における企業調査
応募を検討している企業の事業構造を可視化することで、事業理解はもちろん、企業比較や市場の成長予測も行うことができます。

リーンキャンバス作成のメリット

・自社の優位性を整理できる
リーンキャンバスを作成することで「独自の価値提案」「圧倒的な優位性」が整理できます。競合他社と比べてどのような価値提供ができるかを明確にし、世の中に打ち出していくことで、自社のユーザー獲得や、人材採用に繋げられます。

・競合が明確になる
「企業規模が似てるから」「業界が同じだから」など、なんとなくで競合を定めていませんか?事業で比較してみると、実は争うべき企業が別にあったということも珍しくありません。そうならないためにも、まずは自社の事業を可視化することをオススメします。

・企業比較のポイントが明確になる
転職活動において、どのように企業比較をするかは悩みどころです。各社の情報を同じフレームに当てはめることで、比較ポイントを明確にできます。

【Work Section】リーンキャンバスを作ってみよう

ここまででリーンキャンバスの概要は理解できたかと思います。ただ「わかる」だけでは身につきません。
ここからは、実際にリーンキャンバスを作成してみましょう。
学んだことはすぐ「やってみる」。セットで実行していくと定着が早いです。(実際の「シゴトレ」セッションで行っているワークです)

以下よりリーンキャンバスのテンプレートがダウンロードできます。ご活用ください。

リーンキャンバスの作成手順
テンプレートをご覧ください。9つのフレームに番号が振ってあります。リーンキャンバスはこの順番に則って作成していきます。

以下、順を追って説明していきます。
取り組むテーマは「自社の事業」「競合他社の事業」どちらでも構いません。お時間があれば、両方とも取り組んでみてもよいでしょう。より自社理解が促進されます。

①顧客セグメント:
サービスやプロダクトを提供する顧客・ユーザーをここに記します。

②課題:
こちらは顧客が抱える課題のことです。上位3つをあげてみましょう。

③独自の価値提案:
事業を通してユーザーに提供できる独自の価値を書きます。類似サービスと比べて注目・差別化できるポイントを明確にします。

④ソリューション:
それぞれの課題を解決する機能や施策を書きます。ここでのポイントは、現時点で想定できる実行可能な施策を書くことです。

⑤顧客流入元:
ユーザーとの接点や繋がりを具体的に書きます。
ターゲットとなる人へ広告を配信したり、オフラインのイベントを開催するといった、集客のチャネルを意味します。

⑥収益の流れ:
事業を収益化する仕組みを示しましょう。ユーザーからどのような方法で金銭的成果を得ますか?

⑦コスト構造:
ユーザーにサービスや価値を提供するために発生するコストを記入します。「人件費」「広告費」「売上高全体における、支出項目の割合」など項目に分けて記載していきます。

⑧主要指標:
事業を継続していく上で成長を計測する指標(KPI)です。ビジネスモデルを成功するために必要な数字の指標を決めることで、最終的な目的を達成する軸が明確になります。SNSを運用する場合、フォロワー数や投稿へのリアクション数など数字でわかる指標を設定しましょう。

⑨圧倒的な優位性:
他社の競合と比較した際の優位性を書きます。言い換えると「主要指標を伸ばすにあたって自社で保持している資産」になります。例えば「専門家の支持」や「独自のコミュニティ」「ユーザー数」など、事業の価値を客観的に捉えることができます。

これらを洗い出すことで、自社の強み、採用における競合が明らかになってくるので、採用計画の見直しや立案に役立ちます。

以下は記入例です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
「どこから情報を収集すればいいのか」「どれくらいの情報粒度で埋めていけばいのか」
などの課題に直面した方もいるかもしれません。

「シゴトレ」では専属トレーナーとのセッションを通じ、より質の高いリーンキャンバスの作成を可能にします。また作成したリーンキャンバスの活用方法についても、ご自身の状況に合わせながらお伝えしていきます。

再現性の高い事業戦略や企画の立案をし、自社成長に貢献していきたい。
そんなあなたの想い・覚悟に向き合い、成果に変えるお手伝いをさせてください。

まずは無料でご相談も承っております。お気軽にご連絡ください。

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