ゲーテの言葉メモ その12

この記事に続きまして,ゲーテの言葉をメモしていきます。

ゲーテ「多くの人々は手段と目的を混同し,目的を見失って手段だけを楽しんでいる。」

ゲーテ「共同的な善事というものは,絶対的で大きな権力によって,助長されなければだめだ。」

ゲーテ「警察は,私たちの喜びをさまたげるな!」

ゲーテ「毎日目の前にあって長年見過ごしていたものが,私たちの知識や教養が深まっていくとはじめて認識されるということがよくあるものだ。つまり,私たちのもっとも大切な目標から私たちを切り離しているものが,紙一枚の隔壁にすぎないことがよくあるのだ」

ゲーテ「人は自分のやりたいように身を置くことを好むが,つねに人は自分を,見る人であると考えている。思うに,人が夢に見るのは,ひとえに,見ることをやめないからであろう。」

ゲーテ「ある立場にたてば,世界の一角は他の立場におけるよりもよく見えるだろうが,しかし,それだけのことで,ある立場における方が別の立場よりも正しいなどということはできない」

ゲーテ「子供を教育する場合でも,民族を指導する場合でも,禁令とか,禁止的な法律とか規定とかいうものほど,稚拙で野蛮なものはない。」

ゲーテ「子供の場合ですら,一冊の本や芝居が与える影響はそれほど心配する必要はないね。日々の生活のほうが,今も言ったとおり,どんな刺激的な本よりも影響が大きいよ」

ゲーテ「私には,法律というのはいい気になって幸福の量を増やそうとするよりは,弊害の量を減らそうと努めるべきだ,と思われるのだがね」

ゲーテ「人々が訪問してきても,むやみにその人たちと近づきになってはならない。彼らの真相を知るためには,こちらから出かけていく必要がある。」

ゲーテ「行動とは,各自の姿が映し出されるひとつの鏡である。」

ゲーテ「いかにして人は自分自身を知ることができるか。観察によってでは決してなく,行為によってである。君の義務をなさんと努めよ。そうすれば,君はただちに,君自身がなんであるかを知るだろう」

ゲーテ「礼儀に対して敏感なセンスをもっている人たちと一緒に暮らしていると,なんらかの無作法が起こったときに,私たちはその人の気持ちを思いやってはらはらすることがある。」

ゲーテ「尊敬の心をもたぬ慣れ慣れしさは,むしろ滑稽である。挨拶をみただけで,軽薄さがわかれば,誰も頭をさげぬにちがいない」

ゲーテ「礼儀は愛に似ている」

ゲーテ「自由でもないのに自由だと思い込んでいる人ほど,奴隷状態にはまり込んでいる人はいない。」

ゲーテ「本物の自由主義者は,自分の使いこなせる手段によって,いつもできる範囲で,良いことを実行しようとするものだ」

ゲーテ「人は自分を自由だと宣言しだした瞬間,自己に制約を感じる。思いきって自分を制約されていると宣言すれば,自由を感じる。」

ゲーテ「自由とは不思議なものだ。足るを知り,分に安んじることを知ってさえいれば,誰だってたやすく十分な自由を手に入れられるのだ」

ゲーテ「私たちは自分の上にあるものをすべて認めようとせずに自由になれるのではなく,自分の上にあるものに敬意を払うことでこそ,自由になるのだ」

ゲーテ「侍僕から見ると,英雄などこの世の中に存在しないといわれる。しかしこれは,英雄だけが英雄を認めうるからにすぎない。それでも侍僕はおそらく自分の同類の見分け方を知っているのだろう。」

ゲーテ「バカと利口者は同様に無害である。ただ,半バカと半利口,これこそは最高に危険だ。」

ゲーテ「活動的なバカほど恐ろしいものはない」

ゲーテ「政治革命の場合,人々は最初さまざまな不法を是正することだけを要求する。しかしあっという間に,流血の惨事に突っ込んでしまう」

ゲーテ「ある外国の改革を導入しようとする試みは,自国民の本質に深く根ざした要求でない限り,すべて愚かなことだ。そうした故意に企てられた革命などは,いっさい成功しないものだよ」

ゲーテ「観衆というものは,功績を認められた公人に対して一種独特な態度をとるものである。そういう人に対し,しだいに無関心になり始め,ずっと劣っていても,新しく現れた才能をひいきにする。前者に対しては過度な要求をし,後者のすることなら,なんでも甘受する。」

ゲーテ「私たちの行動にはすべて結果を伴う。しかし,利口な正しい行動が必ずしも好ましい結果につながるとは限らないし,その逆の行動が必ずしも悪い結果を生むわけでもない。むしろ,しばしばまるっきり正反対の結果になることさえある。」

ゲーテ「凡人にとって,天才が死を免れえないということほど,大きななぐさめはない。」

ゲーテ「音楽家のモーツァルトが死んだのは三六歳,画家のラファエロもほぼ同じ年齢だったし,詩人のバイロンだってほんの少し長生きしただけだ。しかし,みんな自分の使命を完璧に果たし,逝くべきときに逝ったといえよう」

ゲーテ「世の中からのがれるには,芸術によるのがもっともたしかであるし,世の中と結びつくのも,芸術によるのがもっともたしかである。」

ゲーテ「芸術も人生と同じく,深く入り込めば入り込むほど,広くなるものである」

ゲーテ「卓越したものが発見されることはまれで,それが尊重されることはさらにまれである。」

ゲーテ「およそ偉大なものや聡明なものは,この世の中に少数しか存在しないのだ」

ゲーテ「真理というものはたえず反復して取り上げられねばならない。誤謬が私たちのまわりで,たえず語られているからだ。」

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