ヘッドホン

都立戸山高, 一橋大(経済)卒, 一橋大学経済学研究科(Hitotsubashi Un…

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都立戸山高, 一橋大(経済)卒, 一橋大学経済学研究科(Hitotsubashi Univ. Grad. School of Economics) My major is non-mainstream Economics.

マガジン

  • 言葉(メモ)まとめ

    さまざまな有名人(故人も含む)の言葉(メモ)をまとめているマガジンとなります★

  • MMTについて

    現代貨幣理論(Modern Monetary Theory,MMT)に関する記事をまとめたものとなります★

  • 日本の稀代の自由人たる柄谷行人

    柄谷行人の著作を, 全てではないものの, まあまあ読んでいるわたくしが, 柄谷行人の著作を紹介します★

  • クライシステオロギー, つまり危機神学

    キリスト教神学の中の「危機神学」というものについて, 趣味程度に学んでいる私が, 趣味程度に紹介します★

  • 対話

    対話をまとめていく予定です★

最近の記事

  • 固定された記事

初めまして! ヘッドホンと申します

初めまして! 私はヘッドホンと申すものでございます. 私が, どのような人物であるかを可能な限り, 詳細に説明します. まずは「高校生編」です 私の自己紹介を「高校生編」と「大学学部生編」の二つのパートで行ってみたいと思う. この投稿では, 「高校生編」のみ記すこととする.  さて, 私の卒業した高校は, 東京都立戸山高等学校であり, 3年間を通してSSH(Super Science High school)のクラスに所属していた. また, 委員会は執行委員会(三権分立の

    • ゲーテの言葉メモ その13

      ドイツ語が読めない私でも先人の邦訳をたよりにして「ゲーテの言葉」をメモできることを光栄に思います。本記事はこの記事に引き続くものとなっています。 ゲーテ「もし自分がほかの人々のことをどれだけ誤解しているかに気づけば、人前で多くを話そうとはしないだろう。」 ゲーテ「芸術は真の媒介者である。芸術について語ることはすなわち、媒介者を媒介せんと欲することである。しかもそれから多くの貴重なものが生じてくる」 ゲーテ「王宮の広間の豪華なのは、建築芸術家のおかげだ。しかし、その豪華さ

      • ゲーテの言葉メモ その12

        この記事に続きまして,ゲーテの言葉をメモしていきます。 ゲーテ「多くの人々は手段と目的を混同し,目的を見失って手段だけを楽しんでいる。」 ゲーテ「共同的な善事というものは,絶対的で大きな権力によって,助長されなければだめだ。」 ゲーテ「警察は,私たちの喜びをさまたげるな!」 ゲーテ「毎日目の前にあって長年見過ごしていたものが,私たちの知識や教養が深まっていくとはじめて認識されるということがよくあるものだ。つまり,私たちのもっとも大切な目標から私たちを切り離しているもの

        • フロマートカの言葉メモ その8

          まだまだ続くよ,フロマートカの言葉メモ。この記事に続くものとなるがゆえ,本記事を読み終わった後でも途中でも前でも,追加で呼んでいただけるとありがたい。ひょっとしたら,今までの言葉メモのなかですでに紹介した言葉も含まれているかもしれないが,気にしないでいただきたく思う。 フロマートカ「信徒の生活は、目に見えない神の言葉と、現臨するイエス・キリストの目に見えない手によって作られている。その主な印は、神の憐れみのあらゆる証拠を感謝を持って受けとめることである」 フロマートカ「キ

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          29本
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        記事

          灰色な世界_あるいは断章のフラグメント

          灰色な世界。その中で私は生きる。いや,生きているという白色の事実も死んでいるという黒色の事実もない中で,それでも私は生きる。 この世から悪が消えるためしなし。消えたではない。消えるなのだ。真理という名のもとに語ることができるに値する言葉があるとすれば,これをおいて私には見つからない。この世から悪が消える試しはない。試しはない。試しがないだけで実際にはわからないではないかなどという戯言に耳を傾ける余裕は,興味深いことに,立派なくらいにないのである。形容矛盾。 憐憫の情という

          灰色な世界_あるいは断章のフラグメント

          フロマートカの言葉メモ その7

          この記事に続きまして,お届けしますのはフロマートカというプロテスタント神学者の言葉であります。フロマートカの言葉を理解するのに聖書が必要であるのはいうまでもないが,聖書の特に福音(evangelion)という言葉を重視する姿勢をフロマートカが持っている,ということを理解するとよいと思われる。 フロマートカ「喜びの不足は、真の信仰と真の愛が不足している結果である。恐らく私たちの働きが効果を上げないのもこの不足と関連している」 フロマートカ「イエスが王的職務を果たすのは、政治

          フロマートカの言葉メモ その7

          全ては疑いうるが全てを疑うこと能わず

          なぜなら全てを疑うことができるということを疑っていてば,全てを疑うと言うことそれ自体を実行できないからである。疑いは確かなことに基づくのである。そうでなければ疑いという名前をつけるに値しない。 ダウトかどうかを疑っている人間は(ここでは疑っているのでなく悩んでいると言った方が正確だが)ダウトと宣言することはできない。あるいはそう言う宣言をすることに躊躇を覚えるはずである。人は,確かに,いってしまってからその理屈を後追いすると言う性質を持っているが(この性質を持っていない人に

          全ては疑いうるが全てを疑うこと能わず

          書きたいものがないとき

          書きたいものがないとき,書く人はなにをしているのか。人間をしていることはおそらくそうなのであるが,書く人としての人間は死んでいることになる。書くためには準備が必要であることは書く人にとって必ずしも当たり前のことではなく,むしろ準備を不要とすることを当然とする態度や,準備なしで書くことを面白がる態度を,書く人はもっていることもあるのだ。 一つのことを書くためには,その百倍程度のことを読んでいたり知っていたり聞いていたりする必要があるという話をしばしば聞くことがある。人は1日2

          書きたいものがないとき

          Mosler, W. [2012], Soft Currency Economics II: What Everyone Thinks That They Know About Monetary Policy Is Wrong その1

          現代貨幣理論(Modern Monetary Theory またはModern Money Theory)の,短く言えばMMTの重要な創始者(の一人)といえるウォーレン・モズラー(Warren Mosler)の著作の一つ,Soft Currency Economics II: What Everyone Thinks That They Know About Monetary Policy Is Wrong(2012)について少しばかり書いてみる。(書いてみるというよりはメモ

          Mosler, W. [2012], Soft Currency Economics II: What Everyone Thinks That They Know About Monetary Policy Is Wrong その1

          レートリケーとディアレクティケー

          このカタカナ用語二つをみて,なんとなくそれに近しい言葉を聞いたことがあるという方は,きっと西洋哲学についてその哲学の歴史を学んだことがあったり,表現者たらんとするもったことがあったりする方なのだろう。というのも,この二つのカタカナ用語は少なくとも古典ギリシア語をある程度齧ったことのある人であったり,修辞や弁論について学ぶ必要のある立場にある人であったりしない限り,なかなかである機会のない言葉だからだ。 (以下の記述は,この記事の執筆者が今年度の大学院の授業で受けている,ラテ

          レートリケーとディアレクティケー

          フロマートカの言葉メモ その6

          ヨゼフ・ルクル・フロマートカの著作選として『危機の時代の神学』という本が近頃出版された。その著作からの言葉はもうしばらく後にメモとして記されることになる。あと数回分くらいの「フロマートカの言葉メモ」は『危機の時代の神学』以外のフロマートカの著作からの,フロマートカの言葉をメモすることになる。それではこの記事に引き続いて,フロマートカの言葉をメモしていく。 フロマートカ「私たちに永遠とは何であるかは理解できない。理解できるのは唯一、私たちがイエス自身が立っている場、永遠と時間

          フロマートカの言葉メモ その6

          ゲーテの言葉メモ その11

          本稿はこの記事の続編である。Let's dive in! ゲーテ「人間のもつ最高のもの,もっとも優れたものには,形がない。」 ゲーテ「仕事は真面目さと厳格さを要求するが,生活はわがままを要求する。仕事は純粋な結果を求めるが,生活にはしばしば矛盾が必要不可欠。それどころか,矛盾は愛すべきもの,楽しい気持ちにさせてくれるものである。」 ゲーテ「生活はまず楽しむべきものだ」 ゲーテ「気持ちよい生活を作ろうと思ったら,済んだことをくよくよせぬもこと,滅多なことに腹を立てぬこと

          ゲーテの言葉メモ その11

          ゲーテの言葉 その10

          いよいよこの記事に続きまして第10回目を迎えました「ゲーテの言葉(メモ)」シリーズですが,その節目にふさわしい(?)ゲーテの言葉たちを記していきます。 ゲーテ「互いに反発し合う性格はむしろ,親密な調和を可能とする。」 ゲーテ「ある種の欠点は,個人の存続のために欠くことができない。旧友たちがある種の癖をやめてしまったら,私たちはいやな気持ちになるであろう。」 ゲーテ「私たちの情熱はまさに不死鳥である。古いのが焼け死んだと思えば,すぐまた新しいのがその灰の中から立ちあがって

          ゲーテの言葉 その10

          ポスト・ケインズ派経済学研究会 20230311参加報告

          この記事の執筆時点から見て一昨日となる,2023年3月11日(土)に開催されたポスト・ケインズ派経済学研究会に参加してきた報告を書いておく。とはいっても,備忘録的に記すことを目的として掲げておくことにするので,また内容について詳らかにオープンにすることは私の力量ではできないので,経済学の初心者にとってはこの記事がわかりにくい内容になってしまっていても,ご容赦いただきたく思う。 1 内容メモリンクを貼り付けておいたので,詳細はそこへ飛んでいって確認していただきたいと思う。研究

          ポスト・ケインズ派経済学研究会 20230311参加報告

          日本の稀代の自由人たる柄谷行人 その7

          柄谷行人の著作を取り上げていく記事を書くのは,だいぶ久しぶりになってしまったきらいがある。そして,この記事以来の記事となってしまう。けれども,書いていくことにする。取り上げる著作は,柄谷行人『力と交換様式』(岩波書店,2022年)である。 (柄谷行人は1941年生まれであると,『力と交換様式』には書いてあった。年齢で言えば81歳で書いた作品ということになる。この記事の執筆者であるところの私から見れば,あくまで年齢的な話であるが,祖父にあたるくらいの世代格差:ジェネレーションギ

          日本の稀代の自由人たる柄谷行人 その7

          フロマートカの言葉メモ その5

          この記事に引き続き,プロテスタント神学者たるフロマートカの言葉をメモしていきます。 「信仰と希望は結びついていて,どちらか無くしては生きられないものである。一方が死ねばもう一方も死ぬ。一方が成長して勝利すれば,もう一方も成長して勝利する。」(フロマートカ『人間への途上にある福音』新教出版社,邦訳317ページ) 「古のイスラエルの人は,さまざまな神秘的な儀式の泉で清めれば不死が得られることを約束した古代ギリシャ哲学や,その他の多くの神秘的な儀式の思想が教えるような,不死の魂

          フロマートカの言葉メモ その5