腎臓ってなにしてるの?
こんにちは、透析看護師のうしです。
今回は、腎臓ってなにしてんの?というお話です。
まぁ…マイナーですよね、腎臓さん。
肝臓とか、胃とかが悪いよって言われたらどこにその臓器があるかとかもイメージしやすいと思うんです。
原因も。(あ…お酒飲み過ぎかな?とか)
でも腎臓が悪いですねって言われたとき、
腎臓がどこにあるかもわかんないし、何がどう悪いかもわかんない、って方多いと思います。
今回は腎臓がどんな臓器なのかをお伝えできればと思います!!
腎臓はどこにあるのか??
腎臓があるのは背中。
ちょうど腰のあたりに左右に2個あります。
握り拳大の大きさのそらまめの形です。
腎臓の真ん中の窪みの部分から、腎動脈(赤)と腎静脈(青)、尿管(白)が出ています。
腎動脈は腹大動脈につながって、腎静脈は下大静脈につながります。
そして、腎臓は帽子をかぶっていて。(かわいい)
腎臓の上に副腎というのがちょこんと乗っています。(画像の黄色の部分です。)
腎臓の仕事。
腎臓の機能は、大きく分けると3つ。
尿を作ること。
体のバランスの調整。
ホルモン出す。
以上。
詳しくお話していきます。
尿をつくる。
ひとの体は筋肉を使って動きます。
筋肉を動かすと、老廃物が出ます。
筋肉を使うことででる老廃物をクレアチニンといいます。
ほかにもいろいろ老廃物が出るのですが…
これを体の外に出してくれるのが尿です。
腎臓は尿を作って体の中のいらないものを外に出してくれてます。
身体のバランスを整える。
バランス、というとアバウトですが、
腎臓が調節してくれているのは水分と電解質です。
まずは水分。
生きるのに水は絶対必要。
水分を摂る手段として、普通に飲むか、食事にも水分が含まれるので、そこで摂取できます。
では出す手段は??
尿、便、汗、ちょっとだけ呼吸でも水分を外に出しています。
前述の通り、尿を作っているのは腎臓なので、
体にとっていい感じの水分量を保ってくれています。
電解質・・・?
電解質ってなんだ?ってなりますよね。
電解質はイオンとも言います。
主な体の中にある電解質は、ナトリウムとかカリウムとか。
中学生の時の化学の授業で、カリウムはK+って書いたりしたの覚えていますか?
簡単にいうと、このプラスマイナスのバランスを整えてくれているのも腎臓です。
酸性とアルカリ性があって、
酸性がプラス、アルカリ性がマイナス。
シャンプーのメリットのCMで『お肌と同じ弱酸性〜』とよく言っていましたが、
腎臓は身体にとって酸性とアルカリ性のバランスをちょうどいいとこで保っていってくれています。
最後。ホルモンのお話。
主に腎臓は3つのホルモンを出しています。
1個目。エリスロポエチン。
は?ってなりそうですが。笑
エリスロポエチンといのは、
「血液足りないっす!貧血気味っす!!血液作ってーーーー!!!」
っていうホルモン。
腎臓にはたくさんの血液が通っています。
そこで腎臓があれ??貧血かも!!って思った時に、
血液作って命令を、血液の工場である骨髄へ出します。
なので腎臓が悪くなると、血液作って命令がそもそも発令されないので、貧血気味になっちゃいます。。
2こ目。ビタミンDの活性化。
はぁああ?って言わないで。笑
ビタミンDというのは皮膚で作られる、カルシウム量を調節してくれる物質です。
カルシウム量の調節=骨ができるスピードを調節してくれるということ。
骨って常に生まれ変わってるんです。
それは置いといて…
骨の健康を保つために、ビタミンDは必要不可欠なのですが、ビタミンDはそのままだとうまくカルシウムに働けないんです。
腎臓で活性型ビタミンDへと変身させてもらって初めて働くことができます。
腎臓は骨の健康にも一役買ってるんですな。
最後。レニン。
こいつは聞いたことあるかもなホルモン。
血圧を上げてくれるホルモンであるレニン。
血圧が下がると腎臓を通る血液も減ります。
そうすると、腎臓が血圧下がってる!!!!やばーーーい!!ってなって、
このレニンをめっちゃ出します。
そうすると、このレニンが別のホルモンに次々に作用して、
結果として血圧がちょうどいいところに落ち着くというわけです。
まとめ。
・腎臓は背中にあって握り拳大の帽子かぶったそら豆。(かわいい)
・尿を作って身体の中のいらない水分と老廃物を出してる。
・尿を作って身体の酸性、アルカリ性のバランスを調整してる。
・いろんなホルモンを作って、骨の健康を守ったり、貧血をよくしたり、血圧をいい感じにしたりしてる。
これだけ覚えてくれたらうしは嬉しい。
それでは。
coffee no ki./usi.