「道は、たぶん開けてくるんですよ。」
(前回noteからのつづきです。)
まだ、もうあとすこしだけ。今回最後ですー。。。。
ほぼ日刊イトイ新聞「吉本隆明の183講演」より、
吉本隆明さんの講演「A040 『最後の親鸞』以後」での、
ぼくが、わぁー! って想いました場面をピンポイントで
ゆっくりじっくり聴いてまいります。
前回では、、、
「僕の50ぐらい生きてきた体験から言うとね、自分の意志で以って出来たことってのは、つまり『俺はこうなろう』と思ってなったことなんてひとつもないんですよ。たいていは、これよりかも生きようがなかったよ、って言うふうにしか人間は生きられないもんなんですよ。」
の箇所でした。
それでは、つづきです。。。
だから、あの。つまり、子供のときからこうなろうと思って、こう、その通りになっちゃった、とかね。意志強固でなっちゃったとかね、あの、意志強固で、こう、あの。こういう人間になろうと思ったらね、その通りになっちゃったなんていう人がね居たらね、俺はお目にかかりたい。っていうふうに、僕は思いますね。絶対、そういうことは人間にはあり得ないって言うふうに、僕は50年の経験上ね、それは断言できると思います。
【チャプター10 「<善悪>の問題 ─ <宿業>という考え方」5:23~】
「つまり、子どものときから意志強固でこういう人間になろうと思ったらそのとおりになっちゃった、という人がいたらお目にかかりたいと僕は思いますね。そういうことは人間にはありえない、と、僕は50年の経験上断言できると思います。」
そういうことは、人間にはありえない。。。
つまり、あの、人間の意志して出来ることなんてのはね、まず、言ってみれば、半分なんですよ。それで、あとの半分はね。あのねぇ、あとの半分はね、あちらから来るんですよ。現実のほうからね、現実のほうから、向かって来るんですよ。
「つまり、人間の意志してできることは言ってみれば半分なんですよ。それで、あとの半分は現実のほうから向かってくるんです。」
あとの半分は現実のほうから向かってくる。。。
ここのところ、でも、なんだか、
すこしだけわかる気がいたします。
つまり、あの。意志してこうしようと思った場合にね、思えば思うほどね、現実のほうは…、何か知りませんよ、それは。障害だったり、壁であったり、あの、何か知りませんけど、それがぶつかってくる、って。
「つまり、意志してこうしようと思ったばあい、思えば思うほど現実のほうは、たとえば障害だったり壁だったりそれがぶつかってくる。」
現実のほうからそれがぶつかってくる。。。
それで何かそこで、あの、もう、もがいてもう全然道はねえ。って。どこにも道が無い、って思ったときにね。何か知らないけどね、もうどうしようもないよ! っていう思ったときに、すーっとね、ひとつだけね。すーっとね、あの。なんか、そこより行く…、そこより…、そこを行くよりしょうがないよ。って言うなね、極めて消極的な言い方をしますとね、そこを行くよりしょうがないよ。って言うね。あの、言うふうにね。なんか道はね、たぶんその、開けてくるんですよ。
「そこで、もがいて、道はどこにもねぇ! もうどうしようもない!!! って思ったときに、すーっと、ひとつだけ、そこを行くよりしょうがないよ。って言うふうに、道はたぶんひらけてくるんです。」
もうどうしようもない!!!!! と思ったとき、
すーっと、ひとつだけ、そこを行くよりしょうがないよ。
ってゆうふうに道はたぶんひらけてくるんです。
とおっしゃるここのところ、とくに、すきです。
それ以外の開け方ってのは、人間にはね、あり得ないってのはね。僕は経験上、あの、確信して止まないね、その考え方なんですよ。
「それ以外のひらけかたは人間にはありえない、というのは、僕は経験上確信してやまない考えかたなんです。」
それいがいのひらけかたは、ありえない。。。
それで、この考え方は割りにね、えーと、その。それこそ、規模は違いますけどね、親鸞の中にはあるんです。つまり、あると僕は思います。つまり、親鸞が、善悪ってのは宿業であってね。決して、意志してね、あの、善行悪行なんて出来るもんじゃないんだ。それで、意志して出来た善行悪行なんてのは、無いんだよ。。。
‥‥というところまでを聴きまして、
これより吉本さんは「親鸞」についてのお話しへ戻られますが。
それらのお話し、ぼくにはいろいろむつかしいところが
たくさんあるですが。じぶんはさ、とくに、
ここまでの約5分間の場面は、すごいー! って感じたの。
ほんとうはさ、もっと、
みじかくわかりやすくまとめられたらよかったのですが。
まとめようって考えれば考えるほどに、
ぜんぜんまとめられなくって。
このような感じでね、全5回のnoteのなかで、
吉本さんの講演のことばをそのまま引用しようと思いました。
いつか、むつかしいことや、わからないことが、
わかるようになれたらなあ。
そして、ぼくも、あなたも、
もうどうしようもないよ! ってゆうとき、
すーっと、道がひらけますように。。。
さて、このつぎは吉本さんのどの講演を聴こうかなあ。
令和元年6月12日
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