見出し画像

「終わり」のない旅のごとく。

先日、Mr.Childrenの映画
『GIFT for you』を観てから、そして
その予習復習も兼ねて、あらためて
昨年リリースのベストアルバムも聴きながら、
2020年『SOUNDTRACKS』リリース時にね、
桜井和寿さんのおっしゃっていた
「彼岸性」について、また考えているの。

「彼岸」とは、
『広辞苑(第七版)』によれば
【河の向う岸。生死の海を渡って到達する
 終局・理想・悟りの世界。涅槃ねはん。】や、
【春分・秋分の日を中日として、その前後七日間。
 俳諧では特に春の彼岸をいう。】
などなどのことがしるされているのですが。
たとえば、
「暑さ寒さも彼岸まで」
という語句もあるけれども、
そんなような、つまり、
季節の境目のことであり、はたまた、
生と死の境目でもあると考えられる。

とくにはさ、
アルバム『SOUNDTRACKS』収録、及び、
ベストアルバム『Mr.Children 2015 - 2021 & NOW』収録の
『Documentary film』を聴きながら想うのは、、

枯れた花びらがテーブルを汚して
あらゆるものに「終わり」があることを
リアルに切り取ってしまうけれど
【Documentary film/Mr.Children】

つまりは、あらゆるものの
「終わり」を考えることが、
桜井さんのおっしゃっていた
「彼岸性」なのやもしれないなあ。

この上で引用をいたしました
『Documentary film』の歌詞のね、
「枯れた花びら」より想像するのは、
Mr.Childrenの1996年リリースのシングル
『花 -Mémento Mori-』における、、

負けないように
枯れないように
笑って咲く花になろう
【花 -Mémento Mori-/Mr.Children】

‥‥という歌詞とね、そして、
曲のサブタイトルになっている
「Mémento Mori(メメント・モリ)」つまり、
「死を想え」ということばなのですが。
今、思えば、そのときだっても
「彼岸性」のことを歌われていたやもしれない。

そして、また、
『Documentary film』の歌詞での
「終わり」ということばからは、
『Mr.Children 2015 - 2021 & NOW』の
1曲目でも収録されている
『Starting Over』での、、

「何かが終わり また何かが始まるんだ」
そう きっとその光は僕にそう叫んでる
【Starting Over/Mr.Children】

‥‥という歌詞のことを思い出すし、
さらには、「彼岸性」という
ことばともリンクしていると思われる、、

「何かが生まれ また何かが死んでいくんだ」
そう きっとそこからは逃げられはしないだろう
【Starting Over/Mr.Children】

‥‥という歌詞のことを想ったりもする。

ひいては、そういうような
「終わり」についてはさ、やっぱり、
1998年リリースのシングル
『終わりなき旅』のことを考える。

「終わり」のない旅、とは、つまり
人の人生のことだとはぞんじますが、
でも、人生とは
「終わり」のあることで、
きっと、そこからは
逃げられはしないんだとしても、
「終わり」のない旅のごとく、
道を進んでゆけたら。というような、
願いと希望が歌われているんだろう。

それはさ、
今、考えてみれば、つまり、
『永遠』に『生きろ』、
というメッセージなのやもしれないな。。。

Mr.Childrenの30周年のツアータイトルは
『半世紀へのエントランス』なのでしたが、
たとえば、ぼくだっても
昨年40歳と成りまして、
再来月には41歳に成るけれども。
今がさ、ちょうど
じぶんの年齢としての
「半世紀へのエントランス」なんだろう、
って、あらためて想ったのよねー。

思い切り、
笑うことができるかのごとく、
その日が訪れるまで、生きろ。

生きろ!!!

令和5年1月10日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?