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『ゴジラ-1.0』と100倍と批評眼と見識。

先週、ぼくの勤めている学習塾の小学6年生の生徒さんより
「先生、映画の『ゴジラ-1.0』って観た?」
と訊かれて、ぼくは観ていなかったので、
「いや、観てないけど、たしか
 敗戦直後の時代にゴジラが出現した、
 というストーリーだったよね???」
ってゆう情報は知っていたので、そう伝えると
「うん、そう! めちゃくちゃ面白かった!」
とのようにおっしゃるので、
「へぇー! そうなんだぁ! ぼくはね、
 以前『シン・ゴジラ』は観たんだけどねえー。」
って言うと、この生徒さんは
「『シン・ゴジラ』もAmazonプライムで観たけど、
 その100倍面白かったよ!!!」
と言われて、えぇー、それはすごいな! って思ったので、
もうさっそく昨日の日曜日にね、映画館にて
『ゴジラ-1.0』観てまいりました。

いやはや、すごかったなあ〜。

じつは『ゴジラ-1.0』の公開当時観たいとは思いながら、
なかなか行けないまま時間も過ぎてしまって、
本当だったらもう行けなかったとも思うけれど、
「『シン・ゴジラ』の100倍、面白かった!」
と言われる生徒さんのおかげでね、
今になって、観ることができました。

ぼくは「ゴジラ」のシリーズについて、
くわしいことも語れないので、たとえば
『シン・ゴジラ』と『ゴジラ-1.0』とを比べるとすると
というのも言えなくて、なので、ぼくには
どっちもすごかった! としか述べられないけれども。
平成28年(2016年)公開の『シン・ゴジラ』では、
やっぱりこの当時のときに観るからこそ
すごい! というのもあったやもしらないし、
なんだかぼくの記憶としてはね、たとえば
政府批判のようなシーンもあったりして、それが
面白かったと思ったという記憶もあるのですが。

でも、なんと申しますか、
『ゴジラ-1.0』が、『シン・ゴジラ』の
「100倍」面白かった! と言い切る、
生徒さんの批評眼ってゆうのもすごいなあー。

現在41歳のぼくが小学6年生のころって、
映画だってもあんまり観たことなかったし、
そのほかいろいろな文化的なことにも疎くって、
ほとんど知らなかったと思うから。
たとえば、なにかのシリーズの作品の中で
どれがどれよりもどれだけ面白い、
というのも全く言えなかったと思えるし。
それは、たぶん、いろいろ
情報自体も少なかったのやもしらないけれども。
でもおそらく今の時代では、小学生であっても
映画、漫画、音楽、その他いろいろ
最新の作品から過去のアーカイブまで何でも
手軽に知ることができて、そして、なおかつ
気軽に鑑賞することもできるんだろう。
それによって、ぼくが子どもだったときよりも
ずっと早く成長できる、というのもあるんだろうなあ、
と思ったら、今の小学生や中学生って、
すごいなあ! とも感じるのよね。

たぶん、彼ら彼女らが
ぼくの年代に成ったころには、
今のぼくとかよりももっともっと
深くて強い見識を持っている、とさえ思える。

昨日、ぼくが鑑賞しました『ゴジラ-1.0』の回では、
ご年配の方々より小学生の子どもの方々まで
いろいろな年代の人が映画を観に来られていて。
それでなんだか思ったのはね、
「日本人」にとって、そしてまた
言い換えるならば「地球人」にとって
「ゴジラ」とはなんだろう? と感じたんだった。

令和6年2月5日

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