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誕に厥の月を彌へ。

さくじつのブログでは、さくじつが
じぶん自身の誕生日の日でしたので、
新しい歳へと向けた抱負みたいなことを
しるしたけれども。そのブログでね、
「誕生日」のことを書いていたら、
「誕生日」の【誕】の漢字って、
「誕生日」もしくは、
「誕生」及び「生誕」以外では、
あんまり使われないよなあ、と思ったの。

【誕】の漢字が含まれる熟語には、
「誕生」以外に何がありますか? と、
ChatGPTで訊いてみれば、
「降誕(こうたん)」
「本誕(ほんたん)」
「坤誕(こんたん)」
「誕命(たんめい)」
とのことなのでして。ともすれば、やはり、
ほとんど見たことのない熟語ばかりですが、
それらの意味も教えてもらえて、その意味は
ここでは詳しくは書かないですが、そのどれも
「生まれる」に関連していることばなのだった。

と、ここで気になってくるのはね、
このごろでは不定期更新になってしまっている、
漢字のことを調べてみる「リッシンベン調査団」の団員らしく、
白川静先生の『常用字解[第二版]』では、
どのように記されているかなあ?! と思って、
すこしばかりひさしぶりの『常用字解』にて
【誕】の字を紐解きたいと存じます。。。

【誕】 タン/いつわる・おおきい・うまれる
形声。音符はえん。延にたんたん海人あま)の音がある。[説文せつもん]三上に「詞おほいなるなり」とあり、虚誕(事実無根のことをおおげさに言うこと。でたらめ)・妄誕ぼうたん(でたらめ)のように、「いつわる、あざむく、うそをいう、おおきい」などの意味に用いる。誕生たんじょう生誕せいたん(人が生まれること)のように、「うまれる」の意味に用いるのは字の意味によるのではなく、[詩経しきょう、大雅、生民]の「ここの月をへ づ生まるることたつごとし」(月満ちて生まれ落ち 羊の子のように安らかに)の句によって、誕生という成語になったものである。

読みながら、なんだか、
いろいろおどろいてしまった。

そもそもを言えば、【誕】とは
「ごんべん」に「延」の字だったなあ。
それさえも、これまで、
考えたことなかったな。

そして、また、
【誕】の意味は、
「いつわる、あざむく、うそをいう、おおきい」
ってゆうのは、えーっ! と思いました。
そういうイメージ、まったく、なかった。。。

また、【誕】の字が、
「うまれる」の意味として
用いられるようになったとされる、、

誕に厥の月を彌へ 先づ生まるること達の如し
(月満ちて生まれ落ち 羊の子のように安らかに)

‥‥の句はさ、ぼくには
詳しいことは存じないですが、
なんだか、素敵だなあ。

つまりは、
生まれ落ちてから、
羊の子のように、安らかに、
過ごせたい。。。

令和5年3月15日


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