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『すばらしき世界』

読書でも、映画でも、なんでも、
感想をブログで書くのが苦手だ。

それはたぶん、まずはさ、
ブログってのは、インターネット上ですから。
だれかと映画観たあとで、
いっしょに語り合う、とゆうのとは、
けっこうちがう。とくに、ネット上では
「ねたばれ」が厳禁なムードがあるですから。
なおのこと、どこまでを、どういうふうに、
書いたらよいのかなやんじゃう。

だけれども、やっぱり、
映画観たよー! ってゆうのは言いたい、
という性分もあって。。。

あとは、でも、なにかを鑑賞したときに、
その作品に、圧倒されたときほど
感想が書きにくい。ということもあって。
あんまり、かんたんなことばでは、
言えないぞ。
という気持ちになる。

そんなときにはね、
武富健治さんのマンガ『鈴木先生』第10巻にて、
中学2年生の鈴木先生担任のクラスが、文化祭で、
鈴木先生の指導のもと演劇をやることになり、
その指導で、鈴木先生が
【そんなのっぺりとした感想など絶対に言わせるな!
 言わせたら負けだと思え!】
と生徒たちに伝えたことを思い出す。

のっぺりとしたかのような、つまりは、
じぶんを安全の場所に置いたかのような
感想は述べずに、でも、
なにかを書こうとする、なんてえ、
できないな。って感じてしまう。。。

さくじつは、西川美和さん監督の映画
『すばらしき世界』
を観てまいりました。

もう、なんてゆうか、
圧倒されたー。

すごかったあ。

そして、内容についても、
いろいろなことがありすぎて。
なにから、どう、書けばよいのかも、
わからないですが。

刑務所を出所した男性にまつわるお話し、
ということで思い出したのは、月並ですが、
映画『ショーシャンクの空に』なのでして。
その登場人物の中では、長きのあいだ服役しながら
仮釈放となった「ブルックス」と「レッド」が、
外の生活になかなか適応できずに、
その後は、、、
という、このふたりのちがいとは、
何だったんだろう?!
ってゆうのを、あらためて思ったのよね。

また、映画『すばらしき世界』では、
刑務所を出所した「三上」という男性が、
社会になんとか適応しようと生きてゆく。
というのは、でも、たとえば、
ぼくだっても社会で適応できないほうだから。
あの男性とは、ぼくだ。
とも感じながら、映画を観ていた。

そう感じていたらさ、
なぜだかはわからないけれども、なんだか、
忌野清志郎さんがライブ「完全復活祭」の中で、、
【俺みたいにどっか行ってたやつが
 必ず帰ってこれるように、
 祈りを込めて、歌います。】
とおっしゃったMCのことを思い出していた。

このMCのあとで、清志郎さんが歌われる
『Baby 何もかも』を、
あるころ、なんども、なんども、
CDで聴いていた。。。

そんなもろもろをね、
映画を観ているあいだ、および、
映画から帰ってきてから、
なんだか、考えていたのよね。

令和3年3月6日


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