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40代での子連れ海外留学。周囲からの思いがけない反応で、人の温かさを感じると同時に、人生に対するモチベーションがさらに上がった話。

6月からMITに留学します。

独身だった20代後半、またアメリカに住みたい。学校に戻りたい。そんな想いが芽生えていました。

一方で、わたしは人生における「不確定要素」と向き合うのが苦手。

独身で、キャリアもこれから、という20代は、

プライベートにおける、結婚、妊娠、産休育休、小1の壁、小4の壁、

そしてキャリアにおける、転職、ステップアップ、将来のゴール、

こんなキーワードが頭の中をグルグル。


それぞれ、自分では選べないタイミングや出会い。自分の人生というカレンダーに、どう埋め込んでいくのか。

自分の場合は、家族をもち、子どもが欲しいことは明確。

キャリアとプライベートを天秤にかけたとき、年齢の制限がある「妊娠・出産」を最優先に考えなければいけないことは、本能的に感じていました(あくまで自分の場合の選択です)。

そして海外が長かったせいか、結婚する人はむしろ日本の人が良いと考えていました。

そのため、結婚する前に留学してしまうと、日本人と出会えない…という、女子の悩み。(留学先で日本人を探すという発想にはなぜかなりませんでした笑)

その後、無事に結婚したのも束の間。今度は、不妊治療で、いつ妊娠するか分からない状態。妊娠できるのかさえも分からない。さてどうする。

不妊治療(と仕事との両立)については、また別途かければと思いますが、2年、時計をはや回し。

1人目は無事妊娠し、出産。

数年後に、2人目、3人目も、不妊治療が続くことを考えると、同じ病院に通いたい。そうすると、海外に行ってしまうとどうなるのか分からない。

結果、不妊治療で2人目も無事妊娠、出産。

ようやく、一番大きかった不確定要素は無くなりましたが、今度は、2人の子育てと仕事でテンヤワンヤ。

自分の留学のことなど、すっかり頭から消えてしまったかのように、忘れていました。

厳密にいうと、たまに、思い出した時はあります。

自分の場合は、子どもたちを「まずは日本語を母国語として、日本人として育てたい」という気持ちがあり、地元の公立保育園→公立小学校に入れることに。

インターに入れなかったことは、周りから驚かれることが多いです。(もちろん、インターも考えました。ここら辺の子育てと教育哲学については長くなるので、別の機会に書きたいと思います。)

一方で、いつかアメリカの教育も受けてほしい、という気持ちがありました。

日本人としてのアイデンティティを土台とした上で、(アメリカに限らず)世界も見てほしい。その上で、自分でどう生きるのかを、自分で決めてほしい。

それがわたしの親としての願いでした。

そしてようやく、下の子が小学校に入り、保育園のお迎えがなくなった今年。

世の中では「小1の壁」と叫ばれるタイミングではありますが、ありがたいことに我が家は、小学校に入ったことで、家庭内の時間的・心理的余裕が生まれました。(この「共働きの実態」も色々感じることがあるので、これも別途いつか書けたらと思います。)

そして、ふと自分のキャリアと今後の人生、そして子ども達の教育を考えたとき、10年以上前からずっと思い描いていた、「自分の留学」というものが、最大公約数(というより、大きな可能性を秘めているという意味で、むしろ最小公倍数?)であることに気づき。

最初に思い始めてから、10何年ごしの、去年5月末。ようやく「留学」というものの可能性を感じられるようになり、受験を決めた、という経緯でした。


一方で、この年齢で、かつ子連れで、そしてキャリアも一旦「中断」(わたしの中では「中断」ではないですが世間一般から見れば)することは、理解してもらえない価値観の人もいるだろうという気持ちもありました。

費用面でも、日本のMBAなど、何百万円でも大金ですが、自分の場合は海外のマスターなので、学費だけでも膨大ですし、そこに生活費。さらには今の円安と、アメリカのインフレも重なります。回収するつもりの「投資」とはいえ、いっときの気の迷いでは済みません。(金銭面のことも、別途書けたらと思います。)

色々な価値観の方いるのは当然。だからと言って自分の決断は揺らぎませんが、自分が尊敬している人、信頼している友達、これまで一緒に頑張ってきた仕事仲間など、自分にとって大切な人がどう感じるかは、知るのが怖かったというのが正直なところです。


しかし、今回、自分の今後の想いを周囲に話すと、そんな心配は、120%吹っ飛びました。

そして、やはりこういう人たちに囲まれている自分は、本当に人に恵まれていると、心から感じました。

もちろん、社交辞令など、本音の反応ではない方もいたかもしれません。でも、これまで付き合いのある方々なので、本音なのか、お世辞なのかは、なんとなく伝わってきます。


一番多かったのは、思いがけず、「行動力がすごい!まじ尊敬します。」

そして同じような文脈で、「羨ましい!!」

自分の周りには似たような人が集まるからかもしれませんが、個人的に伝えた人の約8割が、「自分もまた留学したいと思ってた」「自分もまた学校に戻りたいと思ってた」「自分も留学に向けて頑張ってみようかな」。

そんな反応が多くて、むしろわたしの方こそ、こんなにも勉強熱心で、好奇心が強く、向上心にあふれる方々に囲まれて、幸せだと思いました。

そして大体みなさんおっしゃるのは、

「学んだこと、ぜひ教えて。向こうでどんな感じなのか、知りたい。」


いまさら学校に戻って、何するの?というようなことをいう人は、ゼロだったことは言うまでもなく、否定的な雰囲気も、1ミリも感じませんでした。



留学に対して、モチベーションはすでに高かったですが、周囲の方からの励ましや、温かさ、そして彼らから感じられるポジティブバイブによって、自分の中での、留学に限らず、今後の生き方について、大きなエネルギーをもらえました。この関係を大切にしたいと、強く感じました。


正直なところ、まだ学校は始まってませんので、終わってみたら、「こんな大金かけて行く意味なかったし!!苦笑」となる可能性は、もちろんあります。でもそれも人生の勉強。そう思えるからこその、リスクテイキングです。

なぜこのタイミングで海外留学をしようと思ったのか。

実は受験を真剣に考え始め、アメリカの大学院について調べるにつれて、若い時ではなく、むしろ「このタイミングで留学することにして良かった」と思い始めています。

留学の意義については、改めてnoteにでも書いて、可視化させた上で、自分の仮説が正しかったか、1つずつ、検証していけたらと思います。それも、これからの楽しみです。



追伸:

毎日投稿。20日間、続きましたが、まったく意図せず、ついに途切れてしまいました…。(自分あるある…)

時差の中で投稿していましたが、今朝いろいろバタバタしてたところ、気づいたら、現地の朝11時10分。日本の24時を過ぎたところで、「あ!!!!」と気づきました…。

とはいえ、毎日投稿の意義を、少し考え始めていたところ。意図せず途切れたことで、むしろ良かったかもしれません。(と、自分に言い聞かせる。)

今後の頻度は、noteの目的なども改めて考えた上で、決めていきたいと思います。


🌷ここまで読んでくださりありがとうございました!🌷

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(テーマはビジネス英語のみです)

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