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脱稿ハーブス、及びセルフ褒美としてのスイーツの類の話

 脱稿ハーブスという言葉がある。主に同人誌を作る者が原稿を完成させ、印刷所に入稿した後、お疲れさまの意味でハーブスのケーキを食べる行為を指す。語源が脱法ハーブなのは言うまでもない。故に脱稿ハーブスに続く述語は「キメる」である。嘘。アングラ感が増すのでキメるとは言わないほうがお上品だろう。

 危なっかしい語源はともかく脱稿のご褒美といえば絶対にハーブスだ。ハーブスのケーキは一般的なケーキよりふた周り程デカいので気力も体力もゴリゴリと削られる入稿作業後のエネルギー補給としては理に適っている。……かもしれない。何かと理由つけてケーキが食べたいデブ理論に基づくものなので真に受けられても困るのだが。

 しかし脱稿ハーブスには難点がある。まずハーブスのケーキは一般的なケーキより高い。さすがにホテルニューオータニのパティスリーサツキのエクストラスーパー何たらケーキ程ではないが、普通の(やや安めの)ケーキ2個分くらいではある。まぁハーブスのケーキは大きさも普通のケーキ2個分くらいあるので割高ではないけれど。それに、ハーブスはある程度都心部にしか店舗がない。比較的ハーブスの店舗が多い地域に住んでいるものの、毎回ハーブスにタイミングよく行ける訳ではない。なので実際に脱稿ハーブスをする機会は年に一度二度しかない。ハーブスに行けないときは代わりにファミレスのパフェを食べる。具体的にはロイヤルホストとデニーズだ。ファミレスとしては比較的お値段高めのこの二種はパフェがおいしい。先日はロイヤルホストでアップルマンゴーパフェを褒美にした。とてもおいしかった。

 こうして脱稿を祝い、スイーツを食して区切りをつけるのは精神衛生上とてもいい。みんな脱稿してハーブスなどをキメろ!

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