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ゲーム「喧嘩番長乙女」感想

 今作「喧嘩番長乙女」はシリーズものである「喧嘩番長」というギャグ系ゲームのタイトルのひとつです。アクションアドベンチャーゲームに女性向け恋愛シミュレーション要素追加しちゃったバージョン。
 喧嘩番長というゲームはプレイしたことはなく名前しか知らなかったんですが、ファミ通かなにかで見かけた今作のゲームシステム紹介が面白そうだなと興味を持ちました。あとイラストがすっっっっっごく好みだったので。

 サイトのキャラクター紹介見ると結構くすっと出来る部分が多いんです。「拳と女子力でヤンキーをオトす主人公」とか「同級生ヤンキー」「ストイックヤンキー」「一匹狼ヤンキー」「アイドルヤンキー」「伝説のヤンキー」……。いやヤンキーもうお腹いっぱいだよと言いたいくらいのバーゲンセールっぷり。
 しかもシステムも結構面白そうなんですよ~!アドベンチャーパートと喧嘩パートに分かれており、喧嘩パートでは「メンチを切って」「タンカをきって」喧嘩バトルを行います。
そしてプレイしました。クリアしました。

……うん、期待値上げすぎました。合いませんでした。
順番に語ります。まずは大まかなストーリーから。


■ ストーリー

 天涯孤独の身である主人公は4月から女子校に通うことになっていたが、登校初日に少年とぶつかってしまう。
彼はぶつかったことによって怪我をしてしまい、通りがかりの医者によると法外な慰謝料が必要となるらしい。
少年は学校に行かなければいけないと焦っていた。そんな彼ははたと気付く。主人公の顔をよくよく見てみると、自分とそっくりな顔をしていた。そのそっくりな容姿を見込んで、代わりに学校に行って欲しいと頼む。そして主人公は慰謝料の代わりに、彼が通う予定だった高校に通わなければいけなくなった――!

 これがまあ最初の出来事なんですけど、もうネタ臭満載でしょう。それは全然いいんです。こういうネタ感があるものは勢いがあれば嫌いじゃありません。
この容姿がそっくりな彼は実は主人公の生き別れの双子の兄でヤクザの息子。通りがかりの医者は双子の兄の世話係兼組の若頭。そしてこの出会いの事故は仕込みなんです。
上記設定を踏まえて冒頭を語ると、組の方針でとある不良校の番長を張らなければいけなくなったが、そんなことはやりたくないと押し付ける先を探していた鬼ヶ島ひかるくん(双子の兄兼ぶつかってきた少年)が生き別れの妹の中島ひなこちゃん(主人公)を探し出し偶然の事故を装って自分の嫌なことを押し付けることに成功。頑張って学校の強い奴ら倒して番長はってねって話から始まります。設定盛りすぎてくどい!
 ちなみにひなこちゃんは孤児院生活で天涯孤独の身。幼い頃から知ってる憧れのお兄さんの影響で小さい頃から格闘技を習い、大会でも優勝したくらいの強さです。ただ、強くなりすぎて周りの子からは怖がられ友達が出来ず、高校生になってから友達をたくさん作ろうと意気込んでいた女の子です。ここも盛りすぎぃ!

 そして不良校に通い始め、ここから喧嘩三昧のゲームシステム「喧嘩」が入ってくるのですが、うーーん。


■ゲームシステム

・喧嘩パート
 喧嘩は「メンチをきる」(主人公のメンチをきる時のキメ顔を決定)→「タンカをきる」(キメ顔に合ったタンカをきることによって相手を怯ませる)→「喧嘩バトル」(タイミングに合わせてボタン押下)
 こんな感じの喧嘩パートです。チュートリアルの文言が「"メンチをきる"とは、これから喧嘩をさせていただきますという挨拶です」 のようなシュールな説明に溢れていたのでこのゲームで一番ワクワクしたのはこの時でした。
しかしこの喧嘩パート、飽きる!そもそも「喧嘩バトル」がタイミングに合わせてボタン押下っていうのが、なんというか、音楽のないリズムゲーのようなつまらなさ!しかも本当にただポチポチ押すだけ!つまらん!!
 一応、「メンチをきる」には主人公のキメ顔が9種類あったりだとか、「タンカをきる」にはキメ顔によって選ぶ言葉が違ったりだとか、実はこの「タンカをきる」には裏タンカなるものがあるだとか、微々たる遊び要素はあるんですが、なんというか、「なんでそっち行っちゃうのかな~!」という微妙に琴線を外してくるつまらなさでした。

・アドベンチャーパート
 発言によって友情 or 恋愛√になるか決まります。これは漢度(=友情√)、乙女度(=恋愛√)となっており、ストーリー上相手の喧嘩に勝つ毎に漢度が上がります。
このアドベンチャーパートでは日常会話も出来るのですが、そんなことをせずキャラクター達に喧嘩をふっかけまくって漢度マシマシ立派な喧嘩番長になることも出来ます。いや、漢度がMAXになるだけで「主人公は喧嘩番長として学園を制覇した!」とかそんな面白そうな√はなかったですけど。

・シーン回想
 クリア特典?のシーン回想をかなり細かく網羅してくれてるので、手っ取り早くシーンを見返したい時にとても便利だな~と思いました。手厚い親切設計!

・BGM
 これ語らねばこのゲームの魅力の半分が失われてしまうので語っておきます(ちなみに魅力のもう半分はイラストです)。
BGMがすごくいい!そしてアドベンチャーパートでのアイコン選択時のBGMがすごく私好みで!!(名前は忘れました)
そのBGMをイメージとして伝えるなら、すっごく平和なダンガンロンパのBGMです。殺人は起きない感じ!さすがスパイク・チュンソフトだなぁ!ゲーム本編でもダンガンロンパパロディを入れてくるだけはあるなぁ!





~~~~ネタバレするよ~~~~





■ 共通パート

 本作は4月に高校入学し、8月までに主要キャラ全員と出会い、殴り合って友人関係になり、9月から個別ルートに入ります。そして3月にエンディング。
 双子の兄から言われたことは、「学校をシメて番長になること」。これが双子の兄がいる家(ヤクザの家)のしきたりであり、番長になったあかつきには主人公を元々通う予定だった学校へ戻すと約束します。また、この条件が達成できなかった場合は主人公は家を追い出すと言われます。既に孤児院を出ている身なので、追い出されたら大変な訳ですね。身寄りがないので。

 高校に入学してから、主人公はクラス内の強いやつを倒し、別クラスの強いやつを倒し、2年生の強いやつを倒し、2年生の強いやつを守り、という喧嘩三昧で8月が終わります。基本的には相手を倒して認めさせてそれで友情が芽生える、という感じ。
 この時点で1・2年生までシメることができます。双子の兄からは学校をシメることを依頼されているので、次は3年生をということだったけれど、その3年生の強いやつは双子の兄の腹違いの兄(設定過多!!!!)であまりにも強いのでそいつが卒業するまで待っても良いと言われます。え、ええ?なにそれえ…?

 共通シナリオはザ・少女漫画的王道をこれでもかというくらい盛り込んでくれるので、クスッとすることが出来ました。しかし、進めていくうちにシナリオの粗っぽい部分がちらほらと。「誰も突っ込まずにそのまま流してるけど、この部分ってなんだかなぁ…」って部分が多々あるおかげでなんだか集中できない。
 そもそも、この系統のノリが全てのゲームはたとえ粗があろうとも「おう、粗があるけど気にすんなよ!ガハハ!」みたいな堂々とした雰囲気があればこちらもノリに任せてそのまま楽しめるのですが、勢いで押さずに妙にテンポを落としてくるのでそれをされるとこちらも冷静になってしまう。
共通シナリオでこんな印象を抱いていたので、ルートに入る頃には戦々恐々としてました。

■ 攻略対象とエンディング

攻略順に書いてきます。

・金春友情エンド

 1年生別クラスの強いやつ(サイト上での呼称は「1年最強ストイックヤンキー」)です。
彼と出会いは弟を助けたところから始まるので、ルートも家族関連のものになるのかなあと思っていました。当たっていました。
 金春くんの家族は大家族で父親がいないため、得意な格闘技でお金を稼ぐために強くなりたいと思っている家族思いな子です。そんな彼の弟が!事故に遭い!途方もない金額の手術費が必要となり!困った彼は!闇賭博会場に選手として出場することになった!順調に稼いでいた金春くんだが!まだまだ金が必要になり!更にのめり込むようになる!だが一連の事故はすべて仕組まれており!恨島組というヤクザがファイトマネーを荒稼ぎするために金春くんに目をつけ!弟を事故に遭わせていたのだった!
え、ええ………?
 いやまあ結局は腹違いのお兄ちゃんの家(ヤクザの家。鬼ヶ島組)がその違法賭博をぶっ潰してくれるし、恨島組と手を組んでいた病院の医師もクビ、金春くんの弟は実はたいした怪我じゃなく無事退院といった具合に収まるのですが、基本的に主人公は根本的な解決をした訳ではなく、友として心の支えになってあげたって感じです。うん、まあ、金春くんの家のことは解決したね。解決したけど、主人公の問題は…???え、このままエンディング終わったぞ!?
 正直このゲームでこういう展開があると思ってなかったのでこの時点で混乱しっぱなしです。私はバカなノリを楽しむついでに恋愛が楽しめれば良いと思っていたのに何故いつのまにか家族問題に巻き込まれていたんだ?つまりどういうことだってばよ……?

・金春恋愛エンド

 主人公が女だとバレてしまい、バレたことによって金春くんが主人公を女性として意識して、主人公も金春くんのことを男性として意識して、友としてではなく異性として心を支えるってだけで他はほとんど友情ルートと一緒です。え、なんで恋愛することになったの?
 金春くんのルートはものすごくつまらない訳じゃないんです。ないんですけど、全く心を揺さぶられませんでした。不思議。

・斗々丸友情エンド

 1年生の同じクラスの強いやつ(サイト上での呼称は「気のいい同級生ヤンキー」)です。
こちらは中学時代の因縁(こちらも恨島組というヤクザ絡み)と、それが終わった後に家族問題です。
中学時代の因縁事件は鬼ヶ島組の制圧(腹違いのお兄ちゃんがなんでも解決)してくれたので問題なし。
 斗々丸くんは意外と成績が良く、今の学校に通っているのもこの中学時代の因縁絡みのせいで、本来はもっと良い学校へ行く予定でした。彼の父親は未だに進学先を不満に思い、今になって因縁事件が再発生した際に斗々丸が怪我をしたことによってブチギレ、彼を留学させようとします。しかし斗々丸は嫌がる。それならば、最近斗々丸とつるんでいる主人公を裁判で訴えると脅してきます。
 それをどうやって止めるかが友情と恋愛の差なのですが、友情エンドはこの部分が本当に面白かった。このゲームやってて唯一声上げて笑いました。
斗々丸の父親は防犯カメラに写っている姿を証拠として訴えると話しているのですが、それならばと学校のほぼ全員が主人公と全く同じ髪色・髪型・服装にして登校し、斗々丸の父親に「俺が本物だ、訴えるなら俺にしろ!」というシーン。これを文字で起こすと感動的(?)なんですけど、スチルで見ると面白くて面白くて!
 あまりの熱意に父親が負け、無事円満に学校に残ることができる…というエンディングでした。うん、良かった。で、主人公の問題は??

・斗々丸恋愛エンド

 主人公の中島ひなこちゃんは「鬼ヶ島ひかる」として学校に通っているのですが、斗々丸の父親はそんな「鬼ヶ島ひかる」を訴えようとしてるので「自分は女性であり、鬼ヶ島ひかるはいない」と宣言することによって訴えると主張してる内容をなかったことにする解決方法でした。学校辞めて女子校通うことになってました。あれ?双子の兄との約束は?
 正直友情エンドが面白すぎてこっちはほとんど覚えてないです。恋愛っぽいことあったような、気がする……

・吉良友情エンド

 2年生の強いやつ兼孤児院時代の憧れのお兄ちゃん(サイト上での呼称は「孤高の一匹狼ヤンキー」)です。
孤児院時代に主人公と一緒にいた期間は半年ほどらしいですが、主人公は憧れのお兄ちゃんのことをあまり覚えてません。「憧れてた」くらいの印象。
 彼は共通シナリオの時から主人公の正体に気付くのですが、主人公はすべて物理で殴って解決する手段を持っているので、喧嘩に勝って黙らせて漢らしさを見せると「勘違いだったんだ!」と納得してくれます。
納得してくれたと思っていたらこいつ一番重かった。主人公にがっつり依存してるー!
 表面上は納得してくれていたのですが過去の主人公の面影をずっと追っており、とあるきっかけでひなことしての主人公とメールを交わすようになります。そこでさらに依存心が加速ゥ!
 更に吉良には実に重たい家庭環境が!放任主義を通り越して育児放棄かつ放浪三昧の母親!暴力三昧の父親!吉良自身はさっさと逃げたが弟は置き去りに!そして母親が背負った借金の取り立てのため弟が犠牲に!う、うわあ……
ちなみにここでも活躍する恨島組ですが、こちらも鬼ヶ島組がなんとかしてくれます。やったね万能なお兄ちゃん!
 友情エンドでは弟を助け出し、なんとか過去の主人公への依存心を断ち切り、過去ではなく今を見ていこうといった形でエンディングを迎えます。弟を見捨てたことによってギスギスしていた兄弟間も仲直りすることが出来ました。良かったね。で、主人公の問題は?

・吉良恋愛エンド

 この恋愛エンドに進むためには「吉良に喧嘩で負けなければならない。喧嘩に勝つという漢らしさを見せてはいけない」という条件があります。どんなにパラメータを恋愛ルートにふっていてもその条件を満たさないと進まない。
 そして恋愛ルートをクリアしましたが、過去への依存を現在への依存に変えただけの話にしか見えなかった。結局依存しっぱなしだし友情エンドで吹っ切れたものが何もかも台無しでは!?
 いや正直言うと、設定だけ見たら吉良って一番好きになりそうなキャラなんですよ。ドロドロの家庭環境とかも別に嫌いじゃない。嫌いじゃないんだけど、吉良の場合は主人公に向けてる感情が全て依存に見える。その家庭環境からこんな性格になったのはしょうがない部分もあるけど、でもすべて依存からくる感情って、結局吉良自身全く救われてないのではと思えてしまう。
 基本的に吉良は自分のことしか考えてない自己中心的な感じが微妙だし、主人公だって色々苦労してるのに、今現在も苦労してるのに、過去を暴きたい欲求ばかりで相手を思いやる欠片もない。……あ、これ気に食わないんだ!すみません私吉良のこと気に食わないです!なるほど!

・未良子友情エンド

 2年生の強いやつ(サイト上での呼称は「自由奔放なアイドルヤンキー」)です。
 主人公が何故か期間限定アンドルデビューする話です。プレイした私にも意味が分かりません。
話の主軸は全部アイドル関連に持ってかれます。未良子先輩はグループで活動した後にケンカ別れするようにソロデビューしたのですが(ここまでは共通ルートの話)、その後期間限定ユニットを主人公と組むことになったよという話です。期間限定ユニットはお披露目ライブ兼解散ライブというものすごく儚いユニットなのですが、そのライブのために頑張る、という主軸となってます。
 この人って性格が結構面倒くさいのですが、ルートに入って一番仲良くなってる感じがあったな~と思いました。
このルートでは元グループメンバーが恨島組系列の怪しい事務所に唆されて未良子先輩を陥れるのですが必殺腹違いのお兄ちゃん攻撃と、その他のなんやかんやがあってなんとか期間限定ユニットのライブを乗り切ります。いや乗り切れてないんだけどね?期間限定ユニットのライブなのにソロライブになってたけどね??
 そしてライブは終わり、元の生活に戻る、というエンディングです。うん、また主人公の話が蚊帳の外だね?

・未良子恋愛エンド

 全ルートの中で一番恋愛してるルートでした。友情エンドの時点で「男でもいい」ってジョーク交じりで言ってくれてたし、女だとバレてからどんどん好きになるんじゃなくて、個人を好きになって、女が良かったけど男でもいいかと思い始めて、そこから女だと分かって「やったあ、都合がいいや!」っていう流れは良かったと思います。面白くて。
※この流れは意訳が入ってるのでお気をつけください。
 ただこちらでも主人公は期間限定ユニットで歌わずに終わったし(恋愛ルートでは元グループメンバーがライブで歌った)、シナリオ上何もさせないならなぜユニットを組んだんだ?仕事をするなら最後までしてほしい。だって主人公も未良子先輩も「やるならとことんやる」「最後までやる」って言ってたじゃん。
 こちらでも主人公の問題がどこかへ行ってるので頭をひねりましたが、次で最後のルートなので一旦置いておきます。

・鳳凰友情エンド…というものはなくただのBADエンド

 腹違いのお兄ちゃん(サイト上での呼称は「学園をシメる伝説のヤンキー」)です。
まさかの友情エンドなしにびっくりました。鳳凰のルートに入って、弟として可愛がられて、すごく良いお兄ちゃんしてくれていて、お兄ちゃんと喧嘩をすることになって倒したら鳳凰に認められ、その後鳳凰が失踪して、そして主人公はずっと入れ替わったまま鬼ヶ島組の頭を継いでエンディング。
え!?なにこれ!?本当のひかるはどうした!?双子の兄はなにしてる!? これだけ見ると主人公には人生で良いことが全くなく、組のため兄のため父のため、自分の本当の姿を伝えることも出来ずに「ひかる」として望まれ続けるという、とんでもなく可哀想なエンディングでした。なんだこれ。

・鳳凰恋愛エンド

 ひかるの妹だということがバレ、自分を倒した相手も自分が今まで交流を図っていた相手も弟ではなかったことによって分岐が全く異なってしまったルート。
元々鳳凰の出自が偽りで、「鬼ヶ島の腹違いの兄」ではなく「組の仲間の一人息子」を組長が育て上げていたのですが、ひかるが跡目として立派になったら身を引く予定でした。けれど自分が認めた相手は弟ではなく妹だったという。弟としてではなく妹として接しようとしてる内に女性として見てしまって恋愛に発展したのは良かったと思います。

 主人公の家についても一応説明はされます。
鬼ヶ島組は以前内部で抗争を起こしており、その原因は現在の組長の兄弟が原因だった。その兄弟は鳳凰の父親を殺しており、更に組長の妻と娘も殺そうと目論むが娘は生き延び孤児院に預けられることになった。組長は妻と娘が死んだということを受け入れたくないため、その事件については何も調べないことにした。そのため娘が生きていることを今まで知らなかった。というのが「なぜ主人公は孤児院にいたのか」の答えだそうです。
 面倒くさくなってきたので端折りますが、なんやかんやあって主人公は娘と認められ、鳳凰は主人公と結婚し、結婚したことによって鳳凰は鬼ヶ島組の跡目として収まるところに収まりましたというエンディングです。
幸せになれてよかったね。BADエンドは本当にひどかったけどね。





■ まとめ(ネタバレなし)

 うーん、合わない!つまらないと投げ捨てるほどではないです。シナリオはあまり魅力的ではなかったけれど、他の部分で良いところは結構あった。イラストとBGMが好き。
でも、コンセプトはギャグなのに唐突なシリアスや中途半端な恋愛を推してくるのがテンポが悪くなる原因な気がします。シリアスでもテンポよく進めるライターさんはいるでしょうが、この作品ではそれを感じなかった。これならギャグ一本で行ったほうが良かったのではと思えてなりません。
 つまり、私の場合だと通常の「喧嘩番長」っていうゲームをやった方が望むものが手に入るって話ですかね。気が向いたらやるとするか~!

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