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トラウマとは問いである、神からの

地の果てに行けば奈落へ落ちる。

これが心理学者アーノルド・ミンデルの概念「エッジ」の説明となる。エッジとは英語でedge、刃物の刃、鋭さ、欲望の激しさ、強み、もののフチ、へりといった意味だ。それは内面への旅でもある。

個人は内面に目を向ける必要があり、さらには仲間についても知る必要がある。だが、それだけでは十分でなく、信仰や哲学についても知るべきである。自らの立つ世界を知るために。

他者への侵攻ではなく、内面への進行を。仲間との親交、さらに人の信仰についても知るのだ。

「他の人が明らかに不条理や不可能と呼ぶものを信じること」

「私は個人やグループの中にある不条理なもの、無意味なもの、他の人が無視するようなものを探しています」

ミンデルの妻で共同研究者のアーニーはそう言う。自らの内面と、親交と、信仰について知るためには、不条理や痛みに目を向ける必要がある。ミンデル心理学ではそれを「エッジに目を向ける」と表現する。

「トラウマは、悩まされるためにあるのではない。トラウマからは、我々の目的は何なのかという理解を得ることができる」

A.アドラーはそう語る。

私自身は父が新しい職場で鬱になり、心理学と組織論に関心を抱いた。もっとも小学校5年生のときであったから、関心の種に過ぎなかったけれど。

そして自分自身の病と起業から、トラウマから復活する起業家の研究を進めている。明らかに小学校5年生のときの種から育ったものだ。

「存在とは問いを投げかけられるものだ」

ハイデガーはそう語った。
そして問いには源泉があり、問いの源泉こそが神である、と。

トラウマとは問いである。

トラウマとは神からの問い、受難であり、人は一生をかけその問いに向き合う必要がある。

まさに地の果てを探るような無謀な行為だが、かつての冒険者たちは地の果てに奈落による死ではなく、新大陸を見つけた。

我らは今ふたたび開拓の世紀へと返ったのだ。誇るべきものも失うものもない、新しい大地へ。

ならば、どんな楽園をつくろうか。

世界の、すべてを始めようではないか。

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お読みいただきまして誠にありがとうございましたm(_ _)m
めっちゃ嬉しいです❣️

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