パス単のカバー率低すぎ問題
『でた単』を使われている60代女性の方の動画を拝見した。
これには、ハッとさせられた。
言われてみるとその通りだ。ここ数年のパス単カバー率を見ると、すべて暗記しても「15/25問」程度しか正解できない。
合格圏内ではあるが、『パス単』すべて覚えてそれだと死ぬ。
『でた単』の方が絶対お勧めだ。
私はまだ『でた単』のステージ1の1500個すべてを覚えていないが、先のテストで15問正解だった。労力と比して驚異的だ。これも『でた単』のおかげである。
もう一つ共感した言葉がある。
正直、SANTAでTOEIC換算900を取ったときですら、下のように公言していた。
「一級の単語、英書読んでいてもほとんど出てこないではないか」
「難解に過ぎるだろう」
「英検は暗記に偏りすぎている」
「電子書籍ならタップ一発で訳語が出るのに」
「その点、TOEICは頭を使った問題を出してくれる」
「TOEICの方が面白いわ」
「英検ももっと頭を使ってほしい」
恐れ多い話である。
だが途中で気づいた。
・英書で同じ単語ばかり調べている。
・そこで引っ掛かり、自分がアホに思える。
・何度書籍で同じ単語に触れても、覚えようとしなければ一切覚えられない。
関正生先生が単語の授業で「1000語覚えたらレベルが変わる」とおっしゃっていた。励まされ単語の暗記を始めたが、まさに景色が変わった。
見違えるほど読解のスピードが上がった。自分でビビるほどだ。私の主目的は文献の購読だから本当にありがたい。単語を覚えて良かったし、もっと覚えたいと思う。
・英検1級の一次試験は、「69問中、25問」が単語問題。
・リスニングを抜かせば「42問中、25問」が単語問題。
英作文を1問とカウントしているので単純に比較できないが、
・一次の3分の1以上が単語問題。
・リーティングのみに絞れば半分以上が単語問題。
すなわち、英検は単語ゲーなわけだ。
(今年から3問減りますが大勢は変わらないと思います。リーディングの速度を上げるものは単語のため)
信奉していた予備校時代の先生の話に、一つ嘘があったと思う。
「丸暗記する人間は頭が悪い」
「人は理解して初めて覚えられるものだ」
実際彼らから教わったことには心から感謝しているが、単語だけは違う。丸暗記すべきだ。
英検1級の試験配分が物語ることは、「英語学習の3分の1は単語だと覚悟しろ」ということ。暗記から逃げたら一切ものにならない。
もう一つ予備校の嘘を暴きたい。
(本気で心から感謝しているが、言わずにいられないのだ)
そんな話がyoutubeに溢れているが、ほとんどの人間には不可能である。
「単語は短期集中で覚えて、長文読解や文法習得に時間をかけよう」
確かに耳に心地いいが、逆だ。短期集中で行けるのはポレポレなどの英文解釈や文法。長期戦を覚悟すべきが単語暗記である。理解したものの習得は比較的容易だからだ。
私の場合『でた単』を繰り返して、5単語を長期記憶に入れるまでおよそ1時間かかっている。
早慶合格に必要な単語数は3500。皆、私と記憶力が同等だとすれば、中学単語を引いた2500語を覚えるのに「500時間」かかる。
ウィークデーに私と同じように毎日1時間学んでも500日。1ヶ月20日稼働(土日休み)として25ヶ月。2年間毎日学んでも足りない。
さらに慶應の教授陣に聞くと、大学入学までにCEFERでB2レベルに達していて欲しいという。論文が読めねば足手纏いにしかならないからだ。
必要なのはTOEIC800相当である。ターゲット1900では足りず、上の単語集に手を出す必要がある。3年間単語漬けにならねば一流大入試には手が出ない。
理想を言えば、3年の4月で準1級に合格してほしい。その後、TOEICなどの上のレベルの問題を少しずつ見ながら、共通テストや志望校の過去問を中心に日常英語や論文の読解力を向上させてほしい。
信じられないと思うが、高校3年の1月に英検準1級ギリギリ合格だと手も足も出ないのだ。CEFERのB2、TOEIC800を基準に考え直して欲しい。
大学入試の問題を解いていると「これ、僕がいつも読んでいるくらいの難易度だな」と思うことが多々ある。高校生には極めて難解だ。準1級ギリギリで受験直前に過去問に臨むと、顔面蒼白になる。
一方、TOEIC800ならかなり読み込める。それでも難しく、余裕はあまりないだろう。
優れた学習方法がYoutubeにたくさん上がっている。私もいつも参考にさせていただいているが、単語学習だけは間違った話が横行している。受験生なら必見だが、そこだけは心して臨むべき。
現在の入試は共通テストも長文読解がメインで、細かい文法は問われない。一度、自分が引っ掛かっている部分を冷静に観察してほしい。長文で引っかかる部分のほとんどは、構文把握より単語にあると分かるはずだ。
(もちろん構文把握力がなければ問題外である。以下の動画を参考に、自分に合った参考書をマスターしてほしい)
長文読解と聞くと理解力や頭の良さが問われると想像しがちである。だが、実際必要なのは地道につけた単語力だ。
暗記にかけるべき時間の目星が圧倒的に誤解されている。英語学習の3分の1は単語暗記に割かねばならない。
逆に言うと、これさえ出来れば理解しながら学べる英文解釈や文法は苦ではない。
良くある考え違いに陥らないで頂きたい。
・英文解釈や文法に比較すれば、単語など些細なものに過ぎない。
・丸暗記などバカがすること。
足元を掬われないようにと切に願う。
CEFER B2レベルなら大学院で海外留学も現実味を帯びる。是非英語の楽しさを知り、納得のいく研究で社会に貢献して欲しい。
お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃
起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)
下のリンクで拙著『人は幽霊を信じられるか、信じられないかで決まる』の前書きを全文公開させていただきました。
そんなテーマです。是非ぜひお読みくださいませm(_ _)m
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起業家はトラウマに陥りやすい人種です。トラウマから立ち上がるとき、自らがせねばならない仕事に目覚め、それを種に起業します。
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