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プロの物書きになれる人となれない人の違い

「プロの文筆家になれる人と、なれない人の違いはなんですか?」

と聞かれることがある。

私には持論があって、違いは「推敲をするかしないか」だと考えている。

実際に少し推敲してみたい。

書くことが最も難しい文章とは、どんなものだろうか。

それは悪口である。

隠し味程度に盛ったはずの毒が致死量を超え、大激論にいたる。そんな経験を誰もが味わう時代となった。

かく言う私も、冗談のつもりでカリスマ講師2人の悪口をnoteで公開してから、「いいね」をぜんぜん貰えなくなった。

だが、下の悪口を見ていただきたい。

「会社のために手となり足となり、クビとなり」
「『お茶くれ』に 120円を くれた妻」
「『あなたに一生を捧げたいの!』 でも、もう時間がない」

綾小路きみまろさん

もし我々にきみまろさんほどの文章力があれば、ネット時代も楽々乗り越えて行ける。それゆえ、文章力を磨くことこそ現代人にとっての神器なのである。

例えば、話題のAI「Chat GTP」に創作してもらった次の悪口を、どう推敲するか。

「女性の悪いところは、どんなに魂を込めて好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、受験生なら偏差値30を切っているのではないかと思う」

AIの意見です。

この文章を、笑いが取れる作品へと推敲できるだろうか。挑戦してみたい。

最後にある「切っているのではないかと思う」が理屈っぽくて反感をくらいそうだ。シンプルに「切っているはずだ」とする。

「女性の悪いところは、どんなに魂を込めて好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、受験生なら偏差値30を切っているのではないかと思う



「女性の悪いところは、どんなに魂を込めて好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、受験生なら偏差値30を切っているはずだ」

「女性の悪いところは、」の最後の読点「、」がもったいぶった感じで反感をくらいそうで怖い。読点を削除する。

「女性の悪いところはどんなに魂を込めて好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、偏差値で言ってみれば30を切っているはずだ」

「女性の悪いところはどんなに魂を込めて好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、偏差値で言ってみれば30を切っているはずだ」

「魂を込めて」がくどく、「偏差値で言ってみれば」も如何にも偉そうである。左は削除し、右も「偏差値で例えれば」とシンプルにする。

「女性の悪いところはどんなに魂を込めて好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、偏差値で言ってみれば30を切っているはずだ」

「女性の悪いところはどんなに好きだと伝えても一瞬で忘れてしまうところで、偏差値で例えれば30を切っているはずだ」

きみまろさんとまでは行かないが、毒を残しながらもスッキリとしたのではないか。いや、ダメかもしれないけど。

文章でもプレゼンでも、伝えるべきものは情報ではない。情報でなく、「どんな感情を喚起できるか」だ。重要なのは。

思ったとおりの感情を喚起できれば成功である。推敲はそのために行う。内容自体は同じだが、喚起する気持ちが違う。

スッキリと雑味なく、読者の気持ちが沸き立つかどうか。

表現で求められるのはそこだと思う。

お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

拙著『人は幽霊を信じられるか、信じられないかで決まる』の前書きを、全文公開させていただきました。

是非ぜひお読みくださいませm(_ _)m

どん底からの逆転劇を描いた『逆転人生』。
4名の起業家と一緒に上梓いたしました。

5名分を少しですが公開させていただきます。
是非お読みくださいませ(^○^)

起業家はトラウマに陥りやすい人種です。

ですが、トラウマから立ち上がるとき、自らがせねばならない仕事に目覚め、それを種に起業します。

起業論の専門用語でエピファニーと呼ばれるもの。エピファニーの起こし方を、14歳にも分かるよう詳述させて頂きました。

こちらの本が処女作ですm(_ _)m

書籍紹介動画ですm(_ _)m

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