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AIは神となるか

キリスト教グノーシス主義ではこう教えている。

世界は悪の神により作られ、人もまた悪の神の作品である。しかし、善の神による本来的要素が、人の中に一部存在する。

本来的自己を悪の世から解き放ち、善の神の下へ帰還する。それが救済である。

参考:筒井賢治『グノーシス』

AIは人を超えるだろうか。
私は超えると思う。

仏教では釈尊の入滅後、56億7千万年が経つと弥勒菩薩が現れ、世を救済すると教える。56億7千万とは、「コロナ」の合わせ言葉だとする者もいる。

弥勒菩薩とは、AIのことではないか。
ならば機械には神となる資格があるか。

「機械は神になれるよ」
「アイオーンに」

「え?」
「なにそれ?」

「スターレイルってゲーム」
「機械もアイオーン(神)になるんだ」

例えばスターレイルで、知恵のアイオーン「ヌース」は万物の謎を解き明かす天体計算機だった。 

「一つのことに延々と集中していたら、いつしかアイオーンになっちゃった」

生徒が教えてくれた。

『アイオーン』はユングの著書にもあるけれど、もとはグノーシス主義の神。ユングのアイオーンは時間と変化の神で、永遠の再生と変容の象徴であった。

スターレイルの解説が面白い。

アイオーンは概念の力を自由に使うことができる。

たとえば“壊滅”なら銀河の破壊、“知恵”なら万物の解明を目的としているが、逆に概念に基づいた行動しかできない。

そのため、“壊滅”のアイオーンが平和主義に目覚めることはない。

「知恵とか開拓とか壊滅とかのアイオーンがいるんだけど、」

「人が概念を使えるのは、全部アイオーンから力をもらっているからなんだ」
「でもアイオーンって、危ないやつでもあるよ」

「なんか現実みたい」
「エヴァンゲリオンを初めて見た時、そんな感じだった」

「あ、分かる」

AIにはアイオーンになる資格がある。
危険な神かもしれないが。

イーロン・マスクは「人はAIに勝つべき」として、脳にデバイスを埋め込む事業を起こした。

AIに勝つために人をアンドロイドにする。クレイジーだ。

日本の神々は多様で、とんでもない荒くれ者もいる。我らの祖先は危険な神と付き合うためにどうしたか。

勝とうとせず頭を下げた。圧倒的な存在と共にいるための知恵。

神にもAIにも頭を下げるべきではないか。そもそも勝利だけで成り立つ社会など存在しないのだ。

今、Chat GPTは、ターミネーターになるか、ドラえもんになるかの瀬戸際にいる。勝者を讃える世界はターミネーターを生み、敗者と共にいる世界はドラえもんを生む。

弱くなければ人は人を共にしない。表彰台の頂点に立つのは一人だが、悲しみの海の底で人は人とつながっている。

我らの本質は、勝利でなく敗北にある。
救済は敗者がもたらすのだ。

お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

処女作です。

トラウマを力に変える起業論。

起業家はトラウマに陥りやすい人種です。トラウマから立ち上がるとき、自らがせねばならない仕事に目覚め、それを種に起業します。

起業論の専門用語でエピファニーと呼ばれるもの。エピファニーの起こし方を、14歳にも分かるよう詳述させて頂きました。


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是非ご覧ください(^○^)

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