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エンジニア採用を行う上での求人票作成のポイント(非エンジニア用)

こんにちは、フリーランス人事をしている、はやとです。

ありがたいことに、早速ご相談やお問い合わせされることが出てきました。

今回は、その中でも、経営者や人事採用担当者にとって、最も苦戦するエンジニア採用を行う上での求人票作成について基本的なことを簡潔に記載させていただきます。

意外にも非エンジニアにとって分かりやすい教材がほとんどないので。

少しでも多くの方にお届けできたら嬉しいです!


ITエンジニアについての基本知識

そもそも、経営者や採用担当者は、非エンジニアであることが多く、専門知識が分かっていない方が多いです。

そんな中、ITエンジニアを採用すべく、媒体や自社サイトを利用する際に求人票作成を担当しなければならず、どうしようかと困り果てている方は多いのではないでしょうか。

本来、ある程度の詳細知識や概念を把握した方がよいのですが、「いますぐなんとかしたい」という方もいるかと思いますので、今回は、求人票作成という目的を満たすために必要な基本知識のみ表にしてみました。

最低限、3つのレイヤーがあるということと、それに関係する技術は何かということを覚えておけばなんとかなります。

これだけならなんとかなりそうな気がするでしょう?

さくっと覚えたら、求人票を書いてみてから、専門のエンジニアに教えてもらえばよいのです!

■覚えるべき3つのレイヤー
・WEBページを構成する、フロントエンド(クライアントサイド)
・WEBアプリケーションを提供すべく必要な処理を行う、サーバーサイド
・WEBアプリケーションが動く土台となる、インフラ

CTOに必要な役割

新規プロダクト開発や大幅なプロダクト改善をするために、CTOやCTO候補を採用して、事業を加速したいというケースも多いかと思います。

その中で、そもそもCTOに求める役割を真剣に考えられていますか?

なんでもできるエンジニアは世の中に少ないですし、仮に存在したとしても、なぜ御社に入社する必要があるのでしょうか?

一般的には、シード期には、プロダクトを開発して目の前のキャッシュを稼ぐために製品に重きを置き、次第に尖ったエンジニアスキルを求めるために技術に重きを置き始め、組織が30人や50人以上など大きくなったタイミングで組織に重きを置き始めます。

どの領域に強いCTOを採用したいのか、自社が置かれているフェーズを鑑みて検討することで、適切な求人票作成につながります。

【悪い例】CTO候補(マネージャー)求人票

さあ、これまでで、基本知識を習得したかと思いますので、さっそく自社の求人票を見直してみましょう。

あくまでも一例ですが、こんな求人票を書いていませんでしょうか?
どこが改善できそうか考えてみてください。

・・・

悪いところだらけですね。

代表的なものを列挙していきます。

■代表例
・募集背景が抽象的すぎてイメージができない。
・ポジションが曖昧で開発をするポジションなのかマネジメントをするポジションなのか分からない。
・技術名に誤りがある(react.js、laravel、Javascriptなど)
・必須要件の難易度が高すぎる(マネージャー以上、フルスタックエンジニアなど)

【良い例】CTO候補(マネージャー)求人票

先ほどの指摘した部分などを見直し、以下のようにしてみました。
比べてみると、違いは一目瞭然ではないでしょうか。

必須要件、歓迎要件は非エンジニアでも記載できるレベルだし、開発環境についてはエンジニアにヒアリングすることで記載できるし、古くない技術を積極的に利用していることもアピールになり、かなり改善されています。

なお、今回は必須要件をあえて抽象的な記載にしていますが、例えば、「Java、Pythonどちらかの言語での開発経験3年以上」と具体的に記載しても全然構いません。ただし、もし知名度が低いベンチャー企業の非エンジニアの人事だけで書類選考をしてしまうと、開発経験2年の方やRubyやC++の経験がある方など一律に落としてしまう可能性があり、企業の状況に応じて戦略的に考える必要があります。

※正式には、職業安定法や健康増進法等の法律により、最低限含めるべき項目を追加する必要があります。

参考: 労働者を募集する企業の皆様へ R2.1改正|厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000602657.pdf

求人票を記載する目的とは何か?

さあ、これで完成!??

立ち止まって、求人票を記載する目的を考えてください。
「ITエンジニアを採用するため」ですよね?

ITエンジニアを採用できるかという視点でもう一度考えてください。

何か足りなくないですか?

「なぜITエンジニアが御社に興味を持つのか」
この視点をもっていないと、御社に応募来ることはありません。

特別に、私なりにITエンジニアが魅力に思うポイント5つ挙げてみました。

こちらを参考にしながら、自社がどの部分でITエンジニアに魅力的に思ってもらえるのか考え抜いてITエンジニアにも聞いて、たくさんアピールする文章を考えてみてください。ようやく応募が来るようになるかもしれません。

最後に

魅力的なITエンジニアの求人票1つ書くのにかなり大変であることを感じ取っていただけたかと思います。

採用することを目的に置いたときには、その他にもいろいろな課題がありえます。

  • どんな人材を採用すべきか分からない

  • そもそも認知されておらず、母集団形成に難がある

  • 書類選考しても面接フェーズでの離脱率が高く採用に至らない

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