見出し画像

田舎暮らし2週間経過

都市部から地方移住する人には、国からの補助が出ることが多い。

今回の移住体験は、交通費と宿泊費の補助が出た。
有難い。

自己探究」をきっかけに、田舎暮らしへと動き出した。

静岡の森町という場所で、古民家暮らし1ヶ月体験をしての所感を書いていく。


古民家生活が始まるかと思いきや、修繕が間に合わなかったらしくゲストハウスへ。

三日ほど修繕の手伝いをしてからの古民家生活となった。

古民家生活をするまでのリアルを感じられたのでそれも書いておく。

・シロアリや雨などで朽ちてしまった場所は張り替える必要がある。

・古民家なので、カビや埃問題がある。

・シンプルに汚いところは汚い。

・虫が多い。

・家に残っていたゴミがそのまま(捨てるのが大変らしい)

・ご近所挨拶まわり

・古民家探しが大変。(すぐに住める家は、ほぼない)


実際に古民家を探して、修繕するのはなかなかハードなことだと感じた。

理想の古民家を探すのは楽しそう。

今回住まわせていただいてる場所は、市街地寄りにある。
スーパーやコンビニも車で10〜15分。

最初に体験するには、ちょうどよかったかもしれない。

いつかは、スーパーもコンビニもないような場所での暮らしも体験してみたい。


町から車で15分ばかり走れば、もう山に囲まれている。

家からの景色


都内で生まれ育った私にとって、山に囲まれている生活は新鮮だ。

湧水を汲みに行ったり、近所のおばちゃんたちと楽しくお話ししたり、

焚き火して火を囲んだり、星空眺めたり、素敵な日々があった。


2週間を過ごしてみて


・都会から離れて、ゆったりとした時間を過ごせる。けれど若者はすくないし、おばちゃんたちと楽しく生活することを望んでいるのだろうか?

「アミ小さな宇宙人」に書かれていた通り、逃げたいわけじゃない。

ただ、田舎暮らしがしたいという訳ではなさそうだ。

「自然農法」に惹かれて田舎に来てみたけれど、農業の現実はあまりにも悲惨だった。

農薬、化学肥料、機械化、耕作放置、高齢化、大量生産、大量消費、環境汚染

「原因」はどこまでも遡れる。キリがない。

生産者も消費者も、すべての人の意識が変わらない限りどうにもできない。

甘いとうもろこしをみんなが求めれば、甘いとうもろこしを作る。
甘ければ甘いほどいい。綺麗なら綺麗なほどいい。
とうとう、とうもろこしには、液体が注入されている。

果たして、何を食べているのだろうか。

一定の量の農薬と、肥料を使用しないと売れないルールが存在する。
日本は、世界でもトップレベルの農薬大国だと知った。

海外では使用禁止されている農薬が、近くのホームセンターで普通に売られている。

それでも生かしてくれている、解毒してくれている身体に感謝

話を聞くと、有機栽培をしてるというだけで白い目で見られるという。

他人と違うこと、世間と違うことをすると批判が起きる。

これは都内でも田舎でも同じようだ。

私は、シンプルに無肥料、無農薬の食事をしたい。

狩猟採集かな?笑笑

精神性の高さ

人の温かみはとてもある。
お互いに助け合いの精神がある。

嬉しいことに、おじ、おばちゃんたちが色々差し入れしてくれる。

でもスピリチュアル的な精神性はない。
昔のままの価値観。


そして出会う人や本、環境から2週間で感じ、行き着いたところは、

田舎暮らしをしたいというより、

「自己を表現するツールを探している」

ということ。

自然農法に惹かれたのは、世の中の当たり前をくつ返しているから。

アーティストに惹かれたのは、表現を通して「あたりまえ」をつついているから。

不食に惹かれたのもそう。ヴィーガンに惹かれたのも同じ。

アミ小さな宇宙人もそう。エコビレッジもそう。ヨガもそう。

ゲストハウスに置かれている本で、1番に手に取った本が

はみだす力 スプツニ子

恋愛は、誰か一人に好かれればいいものなのに、100人に好かれようとする。

モテを目指して、大量生産されるかわいいお人形みたいに、

似たようなファッション、似たような髪、似たような仕草と言動。


本との出会いは、その時に必要なものを運んできてくれる。

この旅を通して、表現のヒントが得られそうな予感がしている。

こうやってnoteを書くことも表現の1つだなと思い、書き留めている。

「生き様というのが究極の自己表現」


この言葉も窪塚洋介さんの本から。

なにか表現媒体を探すのではなく、生き様。

どれだけ内側の声に耳をすませるか。

これからが楽しみだ😊

感謝。