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コラム:英文法を直感的にイメージで理解するための「認知文法」

筆者とこの記事について

この記事は、Note.com マガジン『続く英語独学法 - TOEIC300点から海外就職・国際結婚』の、第3部です。
このマガジンでは、純ジャパ、18歳まで英語の偏差値が50以下、TOEICは300点だった筆者が、

  • 2年間の独学だけでTOEICを800点まで伸ばし

  • 在学時に外国人の彼女を付き合い

  • 新卒でヨーロッパに移住して、現地の米系企業に就職し

  • 25歳でフリーランスの翻訳者、ノマドワーカーになる

ような、レベルの英語力を身に着けるためにしたすべてをまとめるものです。


本文

母国語を習うプロセスと、外国語を習うプロセスはちがいます。外国語を習うときは、まず文法を勉強しますよね。一方で、母国語は文法を知らなくても話せます。私も日本語の文法、例えば、「は」と「が」の違いを説明することはできません。

でも、実は私たちは文法を知っています。ただ、文法書のように体系的に言葉で説明することができないだけで、脳はきちんと、「は」と「が」の使い分けルール」などを無意識的に理解しているのです。ちなみに、この無意識で理解している文法を「認知文法」と呼び、学校で習う文法のことを「生成文法」と言います。

じつは、学校の文法は簡略化しすぎてけっこう間違いがあります。とくに冠詞の使い方については、「アメリカはthe United Statesだけど、日本はJapan」など、この単語には「The」みたいな文法は大間違いです。可算名詞になるか不可算名詞になるかも、文脈次第の場合もあります。

例えば、こんな例文はどうでしょう?”He seems completely different from the Professor Nakamura I knew 7 years ago.”(引用元:日本人の英語)人物名にTheは普通つかないので、英語をちょっと勉強した人なら「はっ!?ナニコレ!」となる英文ですね。でも、これは正解です。なぜなら、この「The」は、中村先生の一時期を限定しているからです。

Theは「数あるうちの限定された」みたいな意味なのですが、正直に言うと私もうまく説明できません。でも英文を大量に読み聞きしているので、なんとなく違いがわかるし、冠詞の間違いもほとんどありません。これは、学校の文法という生成文法の上に、経験から得られる無意識的な文法の理解「認知文法」を得たからです。

認知文法を身に着けるには、ただひたすら英文をインプットするしかありません。とはいえ、基本的な生成文法(学校文法)の理解もなく、インプットをしようとしても、ざる頭のようにまったく頭に残りません。大人の脳は子供と違うので、自然と言語を覚えることはできないのです。だから、日本に10年以上にいるのに日本語を全然話せない外国人がたくさんいます。
「イメージで理解する認知文法」を身に着けるには、まず学校の文法「生成文法」を学ぶのがもっとも確実な近道です。



引き続き、Note.com マガジン『続く英語独学法 - TOEIC300点から海外就職・国際結婚』をよろしくお願いいたします。

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