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ドローンは医療に役立てられている🌈

『IT立国』を掲げて成長を続ける、東アフリカの小国『ルワンダ』。

世界中から多くの先進ITを受け入れ、社会課題を素早く解決し、成長の手助けをしようと、様々な取り組みを行っています。

ルワンダは今、

「未来のアフリカを象徴する国」

と言われているんです。


ルワンダの首都キガリの中心部から、車で西に1時間ほど行ったところに、アメリカのスタートアップ企業『ジップライン』があります。

ジップラインは、医薬品配送センターの運用を行っている会社。

輸血用血液・ワクチン・医療器材などを保管し、ドローンを使って、約20の病院に届ける役割を担っています。

現在使われているドローンは2世代目で、合計15機を保有しており、機体の設計から製造まで、すべて自社で開発。

ドローンの機体は、耐久性と保温性に優れた発泡スチロールで出来ており、幅3mと大きいサイズながら、重さを21kgに抑えています。

1回の飛行で1.75kgの荷物を積み、往復160kmを飛行。

最高時速は130km。

四つの回転翼を備えた一般的なドローンの約4倍の速度が出せるといいます。

もちろん、配送センターや管制システムも自社開発。

現在、ドローンは1日20~30回飛んでおり、配達回数は2年弱で6000回を超え、運んだ血液パックの数は、合計1万2000ユニットにもなるそうです。

ジップラインが、いち早くドローン配送に着手できたのには訳があります。

一つは、交通網が整備されていない点です。

ルワンダは、平地が少なく、険しい傾斜地が多いのが特徴。

しかも、首都キガリから伸びる幹線道路を一本外れると、未舗装の悪路が広がっており、車で素早くモノを届けるのは困難な国です。

ある病院ではかつて、血液が足りなくなると、車で往復2時間かけて、血液を調達していました。

それが、ドローンを使うと、8分で届くといいます。

そして、もう一つの理由は、血液を長期に冷却保存できない環境です。

ルワンダにある病院の中には、冷蔵庫がない病院もあり、仮にあったとしても、頻発する停電でほとんど機能していません。

そのため、血液の在庫を抱えられない病院が多いんです。

実際、ドローンを活用するようになってから、やむを得ず捨ててしまっていた血液の量を95%以上減らせたといいます。

配送センターでも停電は起こりますが、冷蔵庫が止まらないように、電源設備を整えているため、問題なく運用できているそうです。

ドローンは、自動で病院まで飛ぶと、商品に付けていたパラシュートを開き、ゆっくり落とします。

飛行している場所を追跡するシステムもあるため、元の場所まで、自動で帰ってくることができるんです。


現在、世界中の都市部で起こっている土地不足によって、新たな配送センターを建設できず、商品の到着が遅れるという問題が多発しています。

ジップラインのシステムは、食品や日用品など、取り扱いに注意が必要な商品を届けることも可能です。

商業輸送としても、既に多くの実績を残しています。

日本でも、このシステムが導入される日は近いかもしれませんね😌

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