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第3弾✨No.4『"SFM"6分間のマイファンタジー🌈』秋葉神社編⛩



【秋葉神社】
①危険なパワースポット
② 恐怖、夜の参拝と試練
③ 23才に出逢った鹿神さま⁈

【秋葉山本宮】
①偶然の産物の正体
②見えない炎と神さまの行列
③雲海に浮かぶ金の鳥居
④ナビに載らない神社?と危険な選択…
⑤夜の秋葉山へ本物か偽物か?
⑥守護霊さんの交代


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①偶然の産物の正体

A君「予定通り今日はこれから、秋葉山へ行きますので」


ついに3人で、火の神さまである『火之迦具土大神(かぐつち)』神がいる秋葉神社の総本山、秋葉山へ向かう。

天気は帰りに雨☔️が降る予報でしたが、朝から快晴☀️良い感じの旅行日和だ。

そもそも僕らが神社⛩へ行く帰りは、何故かよく雨が降る。

それは参拝後に濡れても気持ちがいいくらいの優しい雨☔️。

A君いわく、

「ゆっくり帰りなさい」

のメッセージなんだそう。しかし、その割に帰り道はカミナリが鳴るくらいの土砂降りになったりと、参拝まで天気が我慢してくれていたかのような、日に集まることが多い。

もしかしたら今日もそんな日の予感。僕らは景色を楽しみながら、長い天竜川に沿って進んでいく。

この静岡県にある天竜川と言う名前の由来は、空から見たときに、まるで天に昇っていく龍🐉の姿に似ていることからつけられているそうで、

実際には、静岡県の上にある長野県から遠州灘の海まで繋がっている巨大な川だ。

青々とした澄んだ水が綺麗で景観も良く、もちろん観光地としても有名で、川下りや観光船なども盛んな場所。

その日も、川の流れが速く、波が立ち白いしぶきが上がる様子に感動しながら山へ向かう。

長い川沿いを抜けると田んぼと山の田舎道。周りには街灯すらない一本道をひたすら北へ進む。

道中にひとつだけコンビニを見つけて僕らは休憩した。

B君「さすが人ひとり歩いてないですね〜ww」

タバコを吸いながら外で話し出すB君。

僕「ここから20分も行けばようやく秋葉山が出てくるから。ここまでこれれば近いよ。そういえばA君は秋葉山に来たことあるの?

A君「ありますよ。だいぶ前で忘れましたけど。」
( ̄∇ ̄)

A君も一服しながら、3人は近くの山を見つめて話す。

僕「秋葉山はA君的に見てもパワースポットなの?

A君「もちろんです。この静岡県でみてもNo.1なくらいのパワースポットですよ。行けば相当なご利益があるかと」

B君「また山の頂上にあるって言うのが良いね。ちなみに、山にある神社普通の平地にある神社ってどっちがパワーが強いの?⛩」

A君「もちろん山の方が強いですね。ただでさえ、自然のエネルギーって強いですから。人が来ない場所は、それだけエネルギーが溜まってるんで。もちろん、人が集まる場所も強いんですが、その分、使うことも多いので。」

「「そうなんだ〜」」
( ・∇・)(´∀`=)

A君「なので、よく体調が悪くなったら家で休む人が多いんですけど、山とかに行って自然のエネルギーをチャージした方がよっぽど回復が早いと私は思います。もちろん、そこまで行ける体力があればの話しですが。」

僕「それだけ人って自然から離れて生活してるから体調が悪くなるんだね〜。

分かってはいる事でも、A君に言われるとなおさら重みが違う。

僕らはコンビニを出て20分後、ようやく秋葉山の麓に入った。

この秋葉山に入る道はたった2ヶ所。西側から来たらこの道で、反対の東側からならもう一つの道。それら2つが頂上で繋がっている。

僕ら側の西から来ると、3件ほどの田舎の家があるだけで、もう人には会えないと言っていいほどの山奥。

あとはひたすら頂上へ向かって1時間ほどの山道を登って行くのだ。

ここはナビで見ても曲がりくねった急な蛇行道。道中、景色が全く開ける場所な無く、川すら出て来ない森林だらけの山道。

鳥の声は聞こえても姿は無く、色々な生き物が生息しているはずだが、不思議と気配すら感じない。まさに修行場と言った霊山の秋葉山。

そんな険しい山道を、車はくねりながら30分ほど登り、やっと中間ぐらいまで来た。

その時、道路の真ん中に雨でも消えない怪しい黒い影の跡が現れ、ゾッとした…

B君「これってヤバイやつでしょきっと…」

A君「ww」

笑って誤魔化す真実を言わないA君。まだ明るい昼間でも木々の陰のせいで光が差さないこの辺りは、どことなくジメジメとした嫌な雰囲気が漂う。

湿気った辺りからさらに登ると、今度は左手に車一台がギリギリ通れるくらいの、唯一の小さな脇道が現れた。

しかし、鉄の門で塞がれ鎖で囲われており、こちらもまた不気味な場所。

囲っているのに、完全に塞いであるわけではなく、人ならその横を通れるくらいの隙間が両脇にある、世にも不自然な作り。

B君「ここはなんなの?わざわざ怪しくしてるんだけど?」

A君「ここまでやる理由が必ずあるって意味です。『絶対に行くな』って、こうやって分かりやすく人に見せつけないと、行きたくなっちゃう人がいるんで。まぁそれでも行っちゃう変わり者もいますけどww」


B君「だったら最初から道を完全に無くせばいいのにね。余計に気味が悪いだけじゃん。」


変わり者だけは入れるけど、命の保証は無い危険な道なのだろう...その奥に何があるかまでは僕らには分からないが、それを横目に目的の頂上に向かって車は登っていった。

ある意味で変わらない景色を、ひたすらくねりながら進む。途中、【秋葉神社までおよそ15分】の案内板が、ようやく現れた。

すると、さっきまでの車道が砂利道に変わり、さらに道が狭くすれ違うことも出来ない細い道へと変わる。

あえてこんな道にする必要が何かあるのかも分からないまま、激しく揺れる狭い坂道。

すると突然急ブレーキをかけたA君。

A君「うわービックリした〜!」
Σ(゚д゚lll)

僕「⁈どーしたー⁇」

その目の前に現れたのは偶然にも、

猪の行列🐗


B君「すげ〜〜‼︎(´∀`=)初めて生イノシシ🐗を見た〜!写真撮ろっ🤳」

横切っているのは五匹ほど。距離にして5m。一瞬、その中の一匹がこちらの様子を伺うが、特に警戒することもなくそのまま森へと消えていった。

それも、ものの10秒足らずの出来事。

僕「凄い奇跡じゃん!あと10秒でも時間がズレたら会えなかったんだよ?

A君「引き寄せましたねww B君が鹿に会いたいって言ったので、代わりに猪がww」

B君「ラッキー✨あれ?上手く写真撮れんかったんだけど?確かに撮ったはず…何で⁇」

A君「そうですよwwそもそもおかしいと思いませんか?ww早坂さんが言ったとおり、偶々ここの目の前を通って去って行くって、そんなん有り得ませんからww」

B君「えっ⁈ここに猪はいないの?じゃあ何あれは?もしかして神さま⁇」

A君「そう言う事にしといていいんじゃないでしょうか?ww」
( ̄∇ ̄)


「「イェーイ✨猪神さまGET✨」」
(=´∀`)人(´∀`=)


この奇跡に2人は無邪気に喜び合う。

僕「神社に着く前に神さまに合うなんて、最高のスタートじゃんwwこれはもしかして鹿🦌も待っててくれてるかもねww

しかし、僕らのテンションを見て、意外なことを口にするA君。

A君「もう先に言っちゃいますけど、前に早坂さんが神社の階段の所で「鹿🦌を見た」って言ってますけど、あそこに鹿なんて居ませんから〜ww」

B君「え〜?居ないってどーゆーこと?」

A君「今日これから行きますけど、鹿🦌には会えないんでwwだって存在してないですからwwだから落胆しないように先に猪🐗に逢えたんでしょう。」

B君「えーショックなんだけどー。それでさっき「代わりに」って言ったんだ。じゃあ何で早坂さんは鹿🦌に会えたの?」

A君「それは私にも分かりません。ただ会う必要があったんでしょう。不思議ですけど。」

僕「いやいるよ鹿。だってそこに【鹿に注意🦌】の看板も見たもん。じゃあ昔には居て最近居なくなったってこと?

A君「いや、私の視える限りでは、昔も今も鹿🦌は居ません。最初からいないんですよ。」


あまりにもはっきり言うA君。しかし、看板も見たし本物と出会ったし…。それに僕の記憶から彼もその鹿🦌を視ています👁。なのにその彼が居ないって…

もちろんこれ以上、彼に聞いても【なぜいないと言えるのか?】は出て来ない。

そして、【それは神さまです】とも彼からは言ってくれないのだ。

それに、僕ら3人でさっきも猪🐗を見た。それは何の違和感もない硬そうな毛で被われた天然の猪だ。

しかし、写真には映らないと言うこの事実…。

その真相を分かってて明らかに真実を隠すA君。

もし、僕らがその真実を知ってしまったらどうなるのだろうか?

腰を抜かすのか?はたまた頭がおかしくなるのか?

恐怖を抱かせることは絶対に言わないA君なのは既に分かっている。

ならば、神さまなんかじゃなくもっと怖いもの…⁈

天使や悪魔がいるように、光も闇も必ず存在する。

だから僕らが知らない方がきっと良い事なんでしょう。そうやって護りながら安全に導く神さまの様な彼が、僕らに言わない理由を探る必要なんてこれ以上無い。

不思議なことは、【不思議のままの方が良いこともある】と、ここで学ばなければならないんだろう…

知りたがりの僕ら2人が沈黙し、車は答えを出さないまま、秋葉神社の駐車場に着いた…


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