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世界三大がっかりの一つ!?マーライオンが誕生した逸話🌈

上半身はライオン、下半身は魚の像、シンガポールの公式マスコットにもなっている『マーライオン』。

なぜ、このような不思議な見た目をしているのでしょうか?

これには、シンガポールに伝わる伝説が深く関係しています。

2019年に解体された『マーライオンタワー』

かつてインドネシアの都市パレンバンに存在した海洋国家『シュリービジャヤ王国(7~14世紀)』。

この国家の国王サン・ニラ・ウタマは、船で『テマセック(現在シンガポールがある場所に存在した古代都市)』に向かう途中、荒れ狂う海に直面します。

そこに、彼が被っていた王冠を投げたところ、海は静まり返り、無事、テマセックに辿り着くことができたそうです。

上陸後、どこからか現れたライオンが、彼にテマセックの地を治めることを認め、立ち去ったと言われています。

マーライオンの頭部は、この時のライオンを表しています。

この出来事がきっかけで、ライオンは、シンガポールの象徴として描かれるようになりました。

国王は、テマセックの地を「ライオンの都市」を意味する『Singapura(シンガプーラ)』と名付け、マーライオンを国の守り神として祀りました。

マーライオンの魚の部分は、テマセックの象徴。テマセックは、ジャワ語で『海』を意味する言葉です。

テマセックは、古来より海洋国家として栄え、海に恵まれた自然環境に支えられていました。この海洋国家のイメージをライオンと掛け合わせ、マーライオンが誕生したと言われています。

セントーサ島にある『マーライオン像』

マーライオンは、セントーサ島の都心にある公園に設置されています。

その名も『マーライオン公園』。

桟橋からは、シンガポールのオフィスビル群とともに眺めることができます。


高さ8.6メートル、重さ70トンを誇る巨大な『マーライオン像』。

実は、かつて、「世界三大がっかりスポットの一つ」と言われていた時代もありました。

1972年の建設当時は、今よりもっとシンガポール川の河口に近い場所に設置されていたマーライオン。

しかし、マリーナベイ地区の再開発とともに、2002年に移転され、正真正銘シンガポールを代表する観光名所となりました。


ちなみに、世界三大がっかりスポットは、マーライオン像の他に、小便小僧(ブリュッセル)と人魚姫の像(コペンハーゲン)が挙げられます。

ブリュッセルにある『小便小僧』大きさ55cm
コペンハーゲンにある『人魚姫』高さ125cm

がっかりポイントしては、

「小さい」
「迫力がない」

という点。

しかし、

「そこがまた愛らしい」

などの意見もあり、結局のところ、3体とも愛されていることに変わりありません。


セントーサ島は近年、レジャー施設が多数開発されており、シンガポールの重要な観光スポットとなっています。

2010年にオープンした『ユニバーサル・スタジオ・シンガポール』

島の北側は、遊園地や水族館が並んでおり、島の南側は、ビーチが続くのどかな場所です。


マーライオン像のあるマーライオン公園からは、シンガポールのオフィスビル群を背景に、美しい夕日を見ることもできます。

シンガポールを訪れた際には、マーライオン公園に足を運び、その美しさを体感してみてください😊

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