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族長の時代 2. 〜星神としての“昴”〜

岡山県立図書館に集まる知的群衆の中でしばらくnoteしたあと、表町商店街の猫のいる喫茶店に場所を移してまたnoteを始める。時代霊、民族霊が地霊にも会って来いとでも言ったか。
何百万人〜何億人という神々の廟である群衆の心臓に、宿命にあらがうことこそ、生きている波たる人間の本分だと、人種や恩讐を越えて焼印を押した曲の一つが間違いなく“昴”だと思う。昔、東京で雑誌広告の営業に人生を費やしていた頃、月に一度は赤坂や銀座のクラブやスナックで上司にお酒をごちそうになっていた。当然カラオケの番が回って来たが、当時はまだ大国未満だった中国からの働く人々がたくさんいたが、クラブにもそうした出稼ぎ中国人女性や崩壊したソビエトからの若い女性が多くいて、片言英語で話したものだが。ある夜カラオケで私がユーミンの“朝日の中で微笑んで”をリクエストした時、彼女達がいっせいに顔を見合わせて、“いい歌よ”と囁きあったのをおぼえている。不幸にも私は音痴だったので、彼女達には申し訳なかったと思う。さすがに“昴”に挑戦したことはないが、この曲は海と恩讐を越えて、中国の人々にも深く愛されたことはいうまでもないが、谷村新司氏の葬儀に中国からの本物の哀悼の意がおくられたことに、私は一つの可能性をみる。

あの時代間違いなくアジアの時代霊、大天使はこの曲に宿っていた。“蒼白き頬のままで”という歌詞はおそらく通算数十億人の人々にロマンチシズムを植え付けたのだ。


国を超えて国を自由自在に壊し、民族を越えて民族を自由自在に人口削減する者たちの時代に、今のところ、本格的な族長達の反撃は見られないが、(ロシアのウクライナ侵攻は族長達の反撃だ。)トランプ元大統領が民族魂の塊であり、時代霊という大天使の任務を帯びていることは否定できない。もしもトランプ氏が新たなる大統領もしくは新しいアメリカの創建者となれば、ヨーロッパのみならず、中国にも同じ風が吹くだろう。おそらくトランプ氏の剣によらなければ、日本に絡みついた吸血葛を一掃することは不可能だろう。或いは、民族の惨劇を憐れんだ神々によってこの国と世界に太陽とマグマと海からの天災が連続して、魔を駆逐して、正当なる死によって私たちは救われるのかもしれないが。得体のしれない人災で汚れて死ぬよりも、清らかな明らかな天災で清々しく死にたいではないか。


■画像はヤフー、昴画像より。
■昴、谷村新司を聞きながら。

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