夏の神話に
久石譲の作業用BGM
summerを聞きながら、
私は一瞬で25年前の練馬区に戻っている
盛り上がる入道雲 黄色い西武池袋線
汗まみれでコロッケをほおばり
どこへでも行った
どこだって輝いていた
今にして思えば親友の死が終止符だったかもしれない
だいたいその頃から記憶が黄金の光放つようになった
身体の愛情はお互いに見る影もなく枯れて
魂の愛情は薄まってゆくサイダーの気泡のように
今生きているすべての人々の夏が煌きますように
帰り来ぬ青春のすべてを互いに確認し少しシニカルに微笑み交わそう
左手を少し上げて合図しよう
杯をカチンと合わせよう
夏の神話に
乾杯、または、献杯
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