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【2024 チューリップ賞(G2)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、先手を取ったモズメイメイ(7人気)が、そのまま逃げ切り、追い込んだコナコースト(6人気)にハナ差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にペリファーニア(2人気)が入り、波乱決着?? 

近年のクラシック戦線は有力馬がトライアルをスキッブするケースが多々見られるが、チューリッブ賞にもこの波が来た。95年以降、G3時代からチューリップ賞には阪神J F1~5着馬が必ず出走していた。実際に前年も阪神J F1・3・4着馬が出定していた。しかし、今年は阪神JF出走馬が2頭出走していたが、阪神JFでの着順は6・14着と掲示板内に入った馬の参戦はなし。それでも阪神JF6着のドゥーラか1人気に支持されたが15着と大修敗。,チューリップ賞はもはや桜花賞の主要ローテではなくなったのかもしれない。


<堅い重賞だが過去2年は荒れ模様?? 傾向の変化に注目を!?>

[人 気]

極めて優秀なのが1人気 [6-1-1-2]。 黙って買いが正解か。加えて2人気も  [1-1-5-3] と複勝率で見れば好成績!! 勝ち馬こそ少ないが安定しており、過去10年で1・2人気とも飛んだ例はない。ちなみに、3人気 [1-1-0-8]、4人気 [1-2-1-6]。

馬連平均配当 7,996円
荒れた過去 2年で平均配当がグッとアップした。傾向が変わり始めているのかも ??

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 タガノエルピーダ(牝3、栗東・斉藤崇史)
想定2人気 ガルサブランカ(牝3、美浦・木村哲也)
想定3人気 スティールブルー(牝3、美浦・宗像義忠)
想定4人気 スウィープフィート(牝3、栗東・庄野靖志)
想定5人気 ミラビリスマジック(牝3、美浦・国枝栄)

過去10年におけるチューリップ賞 人気別成績表

[ステップ]

質量とも圧倒的といえるのが阪神JF組 [8-1-5-11]。 連対率36%、複勝率56%は絶対に賈わねばならぬ数字といえる。そのほかではエルフィンS組 [1-1-1-16]。特にリステッドになってから [1-1-1-4] とさらに重要度が増している。勝利こそないものの、新馬組が [0-2-1-6]、クイーンC組が [0-2-0-3]。このあたりのローテーションにも注意!?

エルフィンS組 [1-1-1-16]
2着 スウィープフィート(牝3、栗東・庄野靖志)
9着 ブルーアイドガール(牝3、栗東・吉岡辰弥)

過去10年におけるチューリップ賞 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①阪神JF組~前走4着以内で予想は完璧?

精査すると、前走1人気なら [4-0-0-0] のパ -フェクト。やや信頼度は落ちるものの前走1着馬でも [3-0-2-0]。それに次ぐのが前走2着馬 [2-0-3-1]。そのほか前走3着馬 [1-1-0-2]、 前走4着馬 [2-0-0-2]。  逆に5着以下では [0-0-0-6] と全魂

*今年出走予定馬に阪神JF組 無し!

過去10年におけるチューリップ賞 前走クラス別成績表

②騎手~「新・チューリップ賞男」川田将雅騎手

過去10年で複数勝利は川田将雅騎手と武豊騎手。川田将雅騎手は、1・2・5・3・1・1・7着。21年まで6回連続で掲示板内。武豊騎手は9・14・8・3・2・5・13・1・5・1着とムラがあるが全キャリアでいえばチューリソブ賞(重賞格上げ以前も倉む)は6勝。4・2・6・2・3・4着のM.デムーロ騎手にも注日!?

川田将雅騎手騎乗予定馬
スティールブルー(牝3、美浦・宗像義忠)

過去10年におけるチューリップ賞 騎手別成績表

③馬主~キャロットファームの人気馬には逆らうな!

大手クラブの馬が他を圧倒している。とりわけ好成績なのがキャロットファーム [3-0-5-5]。 稿示板を外したのけわずか3頭で、そのうち2頭は2桁人気。1・2人気なら [3-0-3-1] と馬券の軸として安泰。社台R Hが[2-0-0-8]、サンデーRが[1-1-1-5]

キャロットファーム [3-0-5-5]
フルレゾン(牝3、栗東・池添学)
社台R H [2-0-0-8]
ミラビリスマジック(牝3、美浦・国枝栄)
サンデーR [1-1-1-5]
エラトー(牝3、栗東・上村洋行)

過去10年におけるチューリップ賞 生産者別成績表

④波乱の主役~藤原英昭厩舎所属

藤原英昭厩舎所属馬は [0-0-2-4]。名門厩舎としては物足りないが、16年ラベンダーヴァレイ、19年ノーブルスコアが人気薄で3着に入った。2頭の共通項は共にディープインパク卜産駒で、加えて当日の馬体重が430㌔以下であった点。前者は赤松賞5着から、後者はエルフィンS3着からの参戦で、共に毎年素質馬が揃う牝馬限定戦で健闘していた馬だった。デイープ産駒はもういないが、実際走っている同産駒の種牡馬で狙ってみたい!?

藤原英昭厩舎所属馬
ワイドラトゥール(牝3、栗東・藤原英昭)

過去10年におけるチューリップ賞 脚質別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

何も考えずに 1・2人気の2頭軸で流してもそれなりに戦えそう。前走阪神JFで4着以内、キャロットF所属などのファクターがあれば鬼に金棒といった感じだろうか。いずれにしてもクラシック直結のトライアルらしく素質重視でいい。キンカメ系の不振が目立つ一方、明暗に買いなのがディープインパクト系。 5・1・2着のミッキーアイル産駒はもちろん、キズナ産駒、リアルインパクト産駒からも勝ち馬が出ている。また、関東馬  [3-2-2-11] も積極的に買いたい。

[注 意 点]

(前走未勝利組)

新馬勝ち直後の馬がまずまず走っていることとは対照的に前走未勝利勝ちは [0-1-0-16]  と大苦戦。 19年2着シゲルピンクダイヤは17頭中唯一の5人気以内。それ以下の人気ならバッサリ切れる。

前走未勝利組
エポックヴィーナス(牝3、栗東・新谷功一)
エラトー(牝3、栗東・上村洋行)
ハワイアンティアレ(牝3、栗東・松永幹夫)

過去10年におけるチューリップ賞 ローテーション別成績

(キングカメハメハ系)

キングカメハメハ系が苦戦。自身も1勝止まりだったうえ、ロードカナロア産駒 [0-0-0-4]、ドウラメンテ産駒 [0-0-0-3]、リオンディーズ産駒 [0-0-0-2]。この血統は過信禁物!?

キングカメハメハ系
ロードカナロア産駒 [0-0-0-4]
ハワイアンティアレ(牝3、栗東・松永幹夫)
ルーラーシップ産駒
スティールブルー(牝3、美浦・宗像義忠)

過去10年におけるチューリップ賞 騎手別成績表

(キャリア)

キャリア別成績を見ると、キャリア5戦以上の馬は [0-0-1-33] で最後の3着は14年で15年以降は全滅。

キャリア5戦以上の馬 [0-0-1-33]
スウィープフィート(牝3、栗東・庄野靖志)=5戦
セキトバイースト(牝3、栗東・四位洋文)=5戦
ヒヒーン(牝3、栗東・須貝尚介)=5戦

過去10年におけるチューリップ賞 キャリア別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走が(芝)G1or(芝)特別競走で1人気
②デビューからG1以外で3着以内
③(芝)1600㍍以上でメンバー中上がり最速で1着実績
④父or母父がノーザンダンサー系

ちなみに、すべて該当したのは、ガルサブランカ 1頭のみ。

*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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