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【天皇賞春(G1)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
30日(火)07:00頃 青葉賞、ユニコーンS、天皇賞春
                      の回顧~日刊馬番コンピ篇
01日(水)07:00頃 青葉賞、ユニコーンS、天皇賞春 の回顧~血統篇
02日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
02日(木)07:00頃 NHKマイルCの「徹底的に攻略データ篇」
03日(金)07:00頃 京都新聞杯、新潟大賞典の「徹底的に攻略データ篇」
04日(土)07:00頃 京都新聞杯の「予想篇」
04日(土)19:00頃 京都新聞杯の「回顧篇」
05日(日)07:00頃 NHKマイルC、新潟大賞典の「予想篇」
05日(日)19:00頃 NHKマイルC、新潟大賞典の「回顧篇」
06日(月)07:00頃 京王杯スプリングC、ヴィクトリアマイル
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【天皇賞春の結果】
レースは、最後の直線で先頭に立って後続を突き放したテーオーロイヤル(1人気)が、後方から猛然と追い上げたブローザホーン(5人気)に2馬身差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にディープボンド(6人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、過去20年、1番人気の複勝率は40%と頼りない成績。2017年から2022年にかけては2着連対圏を確保しており、潮目が変わりつつあるのは確かだが、2009~2016年の間は8年連続で複勝圏外。今年は1人気=1着、2人気=15着、3人気=12着だった。

血統面からみると、「父欧州型×母父サンデー系」に注目。出走馬18頭中5頭内2頭(1着テーオーロイヤル、2着ブローザホーン)が馬券に絡んだ。また、「父サンデー系×母父欧州型」に注目。出走馬18頭中7頭内1頭(3着ディープボンド)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、京都芝3200mは外回りコースを約1周半するレイアウト。最初のホームストレッチで、いかに折り合いをつけられるかが勝敗に大きくかかわってくる。

【血 統 傾 向】
母系に欧州型血統の濃い馬を上位評価。
母系に米国型血統が強い馬はヒモまで
欧州型ナスルーラ系の血を持つ馬が強い!!
ディクタスの血と父サンデー系(大系統)にも注目。

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着テーオーロイヤル
父リオンディーズ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ブローザホーン
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着ディープボンド
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2023年
1着ジャスティンパレス
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ディープボンド
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着シルヴァーソニック
父オルフェーヴル(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2022年(阪神開催)
1着タイトルホルダー
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ディープボンド
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着テーオーロイヤル
父リオンディーズ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2021年(阪神開催)
1着ワールドプレミア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ハンプトン系/欧
2着ディープボンド
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着カレンブーケドール
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2020年
1着フィエールマン
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着スティッフェリオ
父ステイゴールド(サンデー系/日)×母父スターリング系/欧
3着ミッキースワロー
父トーセンホマレボシ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧

【天皇賞春 血統背景】

テーオーロイヤル(牡6、栗東・岡田稲男)は、父リオンディーズ×母メイショウオウヒ(母父マンハッタンカフェ)。メイショウハリオの半弟で、メイショウカドマツやメイショウキョウジの甥で、メイショウベルボンやメイショウジブリのイトコで、4代母はコートリーディーという名門牝系。リオンディーズ×マンハッタンカフェはリプレーザやテーオーラフィットと同じ。母母父がロベルト系クリスエスだから、リオンディーズをエピファネイア風味にした配合ともいえる。今春は重賞連勝で完全復活。もとより長丁場では地力上位だが、ロベルト的な後駆で坂コースがベターかも。

一昨年の天皇賞(春)では、初めてのGⅠ挑戦ながら3着に好走。その後は思うような結果が出ない時期もあったが、この2年で力をつけ、実績も重ねた。連勝中の勢いを生かして、一昨年のリベンジを狙う。

同馬は、スタート良くドゥレッツアを前に見ながら虎視眈々と好位追走。3ハロン標辺りでドゥレッツアをパスして、持ったままディープボンドに並び、直線で追い比べであっさりと交わすと、1ハロン標過ぎにはセーフティリードのまま完勝!? ラスト4ハロンからの末脚の持続力勝負も、3000㍍以上のレースだと安定感抜群!! GⅠを勝つ千載一遇のチャンスをものにして、次走??年末まで休養して下さい。

ブローザホーン(牡5、栗東・吉岡辰弥)は、父エピファネイア×母オートクレール(母父デュランダル)。デザートスネークの甥で、母オートクレールはJRA4勝(芝ダ1200-1600)。ダイヤモンドS2着ジョーヤマトも近親。母父デュランダルはマイルCSやスプリンターズSの勝ち馬。牝系はスタミナ十分で、母父にスピードが入ってエピファネイア産駒としてもバランスの良い配合になった。2400以上[4-0-1-1]、426キロの小柄なステイヤー。前駆がいい走りのエピファネイア産駒だから、実績どおり京都外回りも合う。日経新春杯のようにスタミナ勝負になれば。

長距離レースで実績を積み上げており、スタミナの豊富さはすでに証明済み。京都競馬場で2勝を挙げているように、条件も合っている。今回が初めてのGⅠ挑戦だが、大きなチャンスと言えそうだ。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く後方追走。3ハロン標過ぎに押っつけてスパートを仕掛け、直線大外から強襲も逃げ粘っていたディープボンドを捉えるも、勝ち馬までは僅かに届かず2着。末脚の迫力は申し分なくも、やはり位置取りが後ろすぎたのが敗因?? ただ、適性は2400㍍前後のはず、次走G1宝塚記念なら十分狙える!?

ディープボンド(牡7、栗東・大久保龍志)は、父キズナ×母ゼフィランサス(母父キングヘイロー)。ダンケシェーンの半弟でローレルゲレイロのイトコでノースブリッジやタッチウッドも近親。ストームキャットの血脈構成をニアリークロスで増幅し、キズナ産駒の走る配合パターンといえる。母がマイラー質なので先行力や機動力を兼備しており、長距離ならロンスパ捲りでしぶとく流れ込むが、ジリ脚で大一番で2着が多いのは母母父カコイーシーズの面影も…。京都外2200以上は[1-1-1-1]で崩れなしだが、高速馬場では辛いので一雨ほしい。

普段は長めをゆっくり乗る形に変えて、1週前に鞍上騎乗でビシッと追った。最終追いは3頭併せの真ん中でラストだけ抜け出す形。イメージ通りの時計と動きでいい気配。

同馬は、スタートダッシュもマテンロウレオに及ばず頭を譲りその後ろ2番手追走で折り合う。2周目3角手前から間合いを詰めて4角辺りで先頭に立つも、勝ち馬と手応えが違い簡単に交わされ、ゴール手前まで渋太く粘るも後方から差されて3着。京都の丘を利用したスパートが得意で、下り坂でズブさを軽減し、きっちり結果を残す名ステイヤーも京都のみ?? 


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