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【青葉賞(G2)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
30日(火)07:00頃 青葉賞、ユニコーンS、天皇賞春
                      の回顧~日刊馬番コンピ篇
01日(水)07:00頃 青葉賞、ユニコーンS、天皇賞春 の回顧~血統篇
02日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
02日(木)07:00頃 NHKマイルCの「徹底的に攻略データ篇」
03日(金)07:00頃 京都新聞杯、新潟大賞典の「徹底的に攻略データ篇」
04日(土)07:00頃 京都新聞杯の「予想篇」
04日(土)19:00頃 京都新聞杯の「回顧篇」
05日(日)07:00頃 NHKマイルC、新潟大賞典の「予想篇」
05日(日)19:00頃 NHKマイルC、新潟大賞典の「回顧篇」
06日(月)07:00頃 京王杯スプリングC、ヴィクトリアマイル
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【青葉賞の結果】
レースは、好位追走から直線で外に出して差し切ったシュガークン(2人気)が、ゴール前で追い上げてきたショウナンラプンタ(7人気)にアタマ差をつけ優勝。さらに3/4馬身差の3着にデュアルウィルダー(4人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、2014年以降、1番人気は【3-3-3-1】と安定感がある一方で、取りこぼすケースも多い。なお、勝利した3頭はいずれも、前走が1勝クラス(旧500万下)1着、かつ単勝1番人気の高支持を集めていた。今年の結果は、1人気ヘデントールが、未勝利、1勝クラス(ともに中山・芝2000㍍)を連勝も8着敗退。

血統面からみると、ダービーと同距離だがより欧州指向が強い傾向があり、「父欧州型×母父欧州型」に注目。出走馬17頭中1頭内1頭(1着シュガークン)が馬券に絡んだ。また、「父サンデー系×母父米国型」に注目。出走馬17頭中5頭内2頭(2着ショウナンラプンタ、3着デュアルウィルダー)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、東京芝2400mはスタンド前直線の坂の終点あたりからスタートし、大回りのコースを約1周するレイアウトで、スピード持続力の要求度が高い。また、このレースは春開催2週目での施行とあって、年によっては東京優駿(日本ダービー)よりも決着時計が速くなることもある。

【血統傾向】
ダービーと同距離だが、より欧州指向が強い!?
ダービーと比べて母系が重厚な血。スタミナに寄りすぎている血統が走りやすい!? トニービンの血を持つ馬。サドラーズウェルズ系などローカル長距離のような欧州型スタミナの血を持つ馬。

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着シュガークン
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
2着ショウナンラプンタ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
3着デュアルウィルダー
父Yoshida(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2023年
1着スキルヴィング
父キタサンブラック(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2着ハーツコンチェルト
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
3着ティムール
父キズナ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米
2022年
1着プラダリア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2着ロードレゼル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
3着エターナルビクトリ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2021年
1着ワンダフルタウン
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着キングストンボーイ
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/米
3着レッドヴェロシティ
父ワールドエース(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2020年
1着オーソリティ
父オルフェーブル(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2着ヴァルコス
父ノヴェリスト(スターリング系/欧)×母父サンデー系/日
3着フィリオアレグロ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧

【青葉賞 血統背景】

シュガークン(牡3、栗東・清水久詞)は、父ドゥラメンテ×母シュガーハート(母父サクラバクシンオー)。キタサンブラック、ショウナンバッハ、エブリワンブラックの半弟で、アドマイヤフライトのイトコ。テーオーソラネルなども近親で、牝祖テイズリーはシーズティジー(ティズナウの父)の母。父ドゥラメンテは二冠馬でタイトルホルダー、リバティアイランド、スターズオンアースなどを輩出する昨年のJRAリーディングサイアー。重と稍重で連勝中だが、良馬場ならもっと躍動しそうな身のこなし。2400に延びるのはプラスとは言えないが素質は高い。

GⅠ7勝を挙げ、2年連続(2016年、2017年)でJRA賞年度代表馬に輝いたキタサンブラック(父ブラックタイド)の半弟。東京コースの時計勝負は未知数だが、ポテンシャルは高く、先々まで目が離せない存在!!

同馬は、スタート良く先行4、5番手でスムーズに折り合い追走。4角を回り、直線で狭い間を割って力強く抜け出すと、詰め寄られるも押し切ってゴール!? 夢を託したい一頭は、キタサンブラックの弟であり、ドゥラメンテ産駒という超血統優良馬も、2月にデビューして5戦目?? ローテーションに余裕がないのが難点だけに悩ましい??

ショウナンラプンタ(牡3、栗東・高野友和)は、父キズナ×母フリアアステカ(母父Zensational)。母は亜GIのセレクシオンデポトランカス大賞(ダート10F)勝ち馬のフリアアステカ。キズナ産駒の牡馬らしく520㌔程の馬体。母父のゼンセーショナルはアンブライドルドソングの後継のスピード馬。全体的に見るとディープ×アンブライドルドソング×ストームキャットのニックスで、その奥がニジンスキーの影響もあって脚長に映るので大箱に向き。前走のゆきやなぎ賞はドスローの上がり勝負でクビ差勝利。東京2400㍍でも前走のようなスローの上がり勝負なら突き抜けるポテンシャルはあが、気難しいところが出なければ上位争いは可能!?

母がアルゼンチンのG1ウイナーという血統背景で、2022年セレクトセールにおいて1億340万円(消費税込み)で取引された良血馬。前走の1勝クラス・ゆきやなぎ賞(阪神・芝2400㍍)で2勝目を挙げ、勢いに乗って重賞タイトル獲得を狙う。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く後方追走。4角を回り、勝ち馬に詰め寄る強襲もアタマ差届かず2着。クラシックへの道は長いようで短く、近年の王道ローテを歩ませ経験を積み、疲れをとって素質がないと乗りきれない道を歩ませた高野友和厩舎だけに、次走G1日本ダービーも展開次第では要注目!?

デュアルウィルダー(牡3、美浦・堀宜行)は、父Yoshida×母ダンスウィズキトゥン(母父Kitten’s Joy)。ウッドフォードリザーヴターフクラシックS(米G1・芝9F)勝ちディヴィシデロの甥。母父キトゥンズジョイは北米リーディングサイアーだが芝向きで、ジャンダルムの父でジャスパークローネの母父。父ヨシダは芝ダ両方の北米G1に勝ったハーツクライ産駒で、サンクテュエールの兄でもある。ハーツクライ系でシアトルスルー5×5だから伸びのある体型だが、エルプラド4×3で母父譲りの機動力も光る。走る馬だが、どちらかというと東京より中山では。

前走は、内目の枠から前へ。フルゲートの一戦だったが、無理することなく先手をとり、スムーズに逃げて直線に入っても先頭。後続を突き放して逃げ切った。強い勝ちっぷり。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く外枠から内目へ入れて折り合いに専念。直線で大外からショウナンラプンタを追うように伸びるも、3着まで。最後までジワジワと伸びる末脚はそのハーツクライ産駒らしさ?? それもそのはずで、同馬はハーツクライの孫。明らかにこれから先、強くなる可能性を秘めているだけに要注意!?


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