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【2024 京王杯スプリングC(G2)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、中団後方で脚を溜めたレッドモンレーヴ(2人気)が、直線で各馬を差し切り、間を割って伸びたウインマーベル(7人気)に1/2馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にダディーズビビッド(6人気)が入り、中波乱決着!?

近年好成績を残しているのが高松宮記念組。今年も4頭の出走があり、⑦⑥人気で2 • 3着に入っている。ところで高松宮記念組には面白い傾向がある。それは前走の馬場状態で成績が一変している点である。13〜22年の10年間で前走が良馬場だった年は4回 (13、16、18、19年)あったが、[0-0-1-9]と3着が精一杯。しかし、稍重〜不良で行われた6回は[6-2-1-10]と必ず連対馬を輩出している。そして、今年の高松宮記念は不良馬場での開催。データで考えれば、高松宮記念組の好走は約束されていたのである。


<ゲ—卜番が好走のカギを握る!? ⑨〜⑫番ゲ—卜に注目 !>

[人 気]

①人気は [3-0-0-7] と極端な結果。好走率としても今ひとつだが、その一方で②人気が[3-3-3-1] と、低調な①人気を補うような好成績を残している。 ③人気 [1-0-1-8]、④人気[1-1-1-7]。特筆できるのは [0-3-2-5] の⑦人気。 穴党はここに注目したい。

馬連平均配当は 4,366円。
馬連万馬券が出たのは17年だけ。中穴の配当が続いている。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)
想定2人気 ウインマーベル(牡5、美浦・深山雅史)
想定3人気 ソーヴァリアント(牡6、美浦・大竹正博)
想定4人気 レッドモンレーヴ(牡5、美浦・蛯名正義)
想定5人気 リュミエールノワル(牡5、美浦・上原佑紀)

過去10年における京王杯スプリングC 人気別成績表

[ステップ]

高松宮記念組 [6-3-3-19] とダ—ビー卿CT組 [2-2-2-25] が 2大ステップ。ただ好走率は格段に前者が上。格上GI組の意地を見せている。それ以外では[1-2-1-1]の東京新聞杯組、 [0-2-0-1] の京都牝馬S組、 [0-1-2-4] のマイラーズC組あたりが有力。逆に阪神牝馬S組 [0-0-0-6]、阪急杯組 [0-0-0-8] はまったく走っていない。

高松宮記念組 [6-3-3-19]
12着 ウインマーベル(牡5、美浦・深山雅史)
6着 トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)
ダ—ビー卿CT組 [2-2-2-25]
15着 グランデマーレ(牡7、栗東・藤岡健一)
5着 ダディーズビビット(牡6、栗東・千田輝彦)
マイラーズC組  [0-1-2-4]
5着 ソーヴァリアント(牡6、美浦・大竹正博)

過去10年における京王杯スプリングC 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①高松宮記念組~買えるのは当日①〜⑤人気だけ

高松宮記念組が馬券に絡まなかったのは16、18年だけ。16年は3頭とも当日⑥人気以下だった。このことからもわかるように、高松宮記念組で当日①〜⑤人気に支持されていれば [5-1-2-8] と高確率で走っており、逆にそれ以下だと[1-2-1-11]と大幅に数字が低下する。

高松宮記念組 [6-3-3-19]
8人気12着 ウインマーベル(牡5、美浦・深山雅史)
4人気6着 トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)

過去10年における京王杯スプリングC 前走クラス別成績表

②馬齢~4・5歳馬が主力ながら高齢馬も侮れず

[4-1-5-33]の4歳馬と[3-4-4-42]の5歳馬が主力。一方で6歳馬は[1-3-1-30]とー気に厳しくなってしまう。それなら [1-1-0-12]の7歳馬、[1-1-0-8]の8歳馬も買いの範囲に入れておきたい。短距離では珍しく高齢馬の活躍が多いレースである。

4歳馬 [4-1-5-33]
カルロベローチェ(牡4、栗東・須貝尚介)
スズハローム(牡4、栗東・牧田和弥)
バルサムノート(牡4、栗東・高野友和)
5歳馬 [3-4-4-42]
アネゴハダ(牝5、栗東・佐々木晶三)
ウインマーベル(牡5、美浦・深山雅史)
ダノンスコーピオン(牡5、栗東・福永祐一)
トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹)
プルパレイ(セ5、栗東・須貝尚介)
リュミエールノワル(牡5、美浦・上原佑紀)
レッドモンレーヴ(牡5、美浦・蛯名正義)
6歳馬 [1-3-1-30]
ソーヴァリアント(牡6、美浦・大竹正博)
ダディーズビビット(牡6、栗東・千田輝彦)
ロードマックス(牡6、栗東・中村直哉)
7歳以上 [2-2-0-20]
クリノガウディー(牡8、栗東・藤沢則雄)
グランデマーレ(牡7、栗東・藤岡健一)
メイショウチタン(牡7、栗東・本田優)

過去10年における京王杯スプリングC 馬齢別成績表

③馬番~内も外も苦戦?? ⑨~⑫番枠を買え!?

すぐに3コーナーに入る東京芝1400㍍の外枠不利はよく知られたところ。当レースも⑭〜⑱番枠は[0-2-1-24]と未勝利。一方で内枠も不利を受けやすく①〜④番枠は[0-1-3-35]とこちらも未勝利。内外が苦戦する中、スバリ好ゲー卜は[8-5-2-25]の⑨〜⑫番枠。

過去10年における京王杯スプリングC 枠番別成績表
過去10年における京王杯スプリングC 馬番別成績表

④波乱の主役~戸崎圭太騎手騎乗の差し馬

好成績の騎手を挙げると、M.デムーロ騎手が[2-0-2-3].レーン騎手が [2-0-0-2]、川田騎手が[1-2 -0-3]、戸崎騎手が[1-1•-2-4]。とりわけ穴メーカーといえるのが戸崎騎手。16年は⑦人気サンライズメジャーで 2着に入った。特にサンライズメジャーは前走マイラーズCで逃げた馬。それを当レースでは追い込みで連対まで持ってきた。どうやら京王杯SCの差し方を知っている様子。差し馬騎乗時は買い目に入れておきたい。

戸崎圭太騎手騎乗予定馬
ダノンスコーピオン(牡5、栗東・福永祐一)

過去10年における京王杯スプリングC 騎手別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

高松宮記念組の上位人気馬が軸になりえる。特に当日②人気の馬を信頼。距離短縮で走れる算段があるなら②②③除①④着の東京新聞杯組からピックアップするのもいい。絶対に無視できないのが⑨〜⑫番枠に入った馬たち。ほとんどの勝ち馬がこれらの馬番から出ており、ここから軸を選ぶのもいいだろう。面白いところでは東京HR所属馬が3勝しており、しかも全部違う馬でのもの。明確に狙ってきているレース。種牡馬では[2-1-3-6]のロードカナロア産駒に注目したい。

過去10年における京王杯スプリングC 性別・東西厩舎別成績表

[注 意 点]

(前走阪神出走馬)

「ステツプ」で阪神牝馬S組と阪急杯組の不振を挙げたが、この2レースに限らず、前走阪神を走っていた馬はクラスやレースを問わず[0-1-2-22]と大苦戦。根拠不明でも覚えておきたい。

前走阪神出走馬
スズハローム(牡4、栗東・牧田和弥)
ダノンスコーピオン(牡5、栗東・福永祐一)

過去10年における京王杯スプリングC 前走場所別成績表

(馬体重460㌔未満の馬)

レース当日の馬体重が460㌔未満だった馬は[0-0-0-18]。この中には15年①人気10着ダイワマッジョーレも含まれている。近年は牝馬が苦戦の傾向もあり、パワーも求められるようだ。

前走馬体重460㌔未満の馬
スズハローム(牡4、栗東・牧田和弥)=前走450㌔
ロードマックス(牡6、栗東・中村直哉)=前走450㌔

過去10年における京王杯スプリングC 馬体重別成績表

(前走上がり3ハロン)

前走上がり最速の馬は [1-1-2-16] と今ひとつ。直線の長い東京だが、鋭さだけでは勝てないレース。

前走上がり3ハロン最速の馬
バルサムノート(牡4、栗東・高野友和)
プルパレイ(セ5、栗東・須貝尚介) 

過去10年における京王杯スプリングC 前走脚質別成績表

[注 目 デ ー タ]

①馬齢4~5歳
②近3走以内に(芝)オープンで3着以内実績
③左回り(芝)重賞で連対実績
④社台グループ生産かつ中2週以上の父サンデー系 or 父ミスプロ系

ちなみに、すべて該当したのはレッドモンレーヴ 1頭のみ。

*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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