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【ヴィクトリアマイル(G1)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
14日(火)07:00頃 京王杯スプリングC、ヴィクトリアマイル
                     の回顧~日刊馬番コンピ篇
15日(水)07:00頃 京王杯スプリングC、ヴィクトリアマイル
                           の回顧~血統篇
16日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
16日(木)07:00頃 オークス(優駿牝馬)の徹底的に攻略データ篇
17日(金)07:00頃 平安S の徹底的に攻略データ篇
18日(土)07:00頃 平安Sの予想篇
18日(土)19:00頃 平安Sの回顧篇
19日(日)07:00頃 オークス(優駿牝馬)の予想篇
19日(日)19:00頃 オークス(優駿牝馬)の回顧篇
20日(月)07:00頃 葵S、日本ダービー(東京優駿)、目黒記念
                   の日刊馬番コンピ指数分析予想篇
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【ヴィクトリアマイルの結果】
レースは、後方追走から直線で一気に各馬を差し切ったテンハッピーローズ(14人気)が、好位から脚を伸ばしたフィアスプライド(4人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にマスクトディーヴァ(1人気)が入いったものの、大波乱決着??

傾向面からみると、当レース創設以来、1~3枠が馬券に絡まなかった年は2回だけ。2頭以上が複勝圏入りするケースも珍しくはなく、1・2・3枠の複勝率はいずれも高水準。今年の結果は、2枠が2着に入った。

血統面からみると、近年では欧州型が浮上!? 注目したのは、「ディープインパクト産駒×母父欧州型」。出走馬15頭中1頭内1頭(2着フィアスプライド)が馬券に絡んだ。また、「父欧州型×母父ディープインパクト」に注目。出走馬15頭中2頭内1頭(3着マスクトディーヴァ)が馬券に絡んだ。ちなみに、もう1頭が4着(ドゥアイズ)入線。

トラックバイアスからみると東京芝1600mは、バックストレッチの右奥からスタート。3~4コーナー以外は直線のため、紛れが少なく能力を発揮しやすいコースで、枠順による有利不利が少ないコース形態。

【血 統 傾 向】
スプリント指向から中距離指向(欧州型)へ傾向が変化??
スプリント適性の高い血が重要だが、近年では欧州型が浮上!?
ディープインパクト産駒×母父欧州型
父欧州型にも注目!?

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着テンハッピーローズ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父ロベルト系/欧
2着フィアスプライド
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
3着マスクトディーヴァ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着ソングライン
父キズナ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2着ソダシ
父クロフネ(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/欧
3着スターズオンアース
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/米
2022年
1着ソダシ
父クロフネ(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/欧
2着ファインルージュ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米
3歳レシステンシア
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2021年
1着グランアレグリア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米
2着ランブリングアレー
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ロベルト
3着マジックキャッスル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ロベルト
2020年
1着アーモンドアイ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着サウンドキアラ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
3着ノームコア
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米

【ヴィクトリアマイル 血統背景】

テンハッピーローズ(牝6、栗東・高柳大輔)は、父エピファネイア×母フェータルローズ(母父タニノギムレット)。プリムラブルガリスの姪で、母フェータルローズはJRA3勝(芝1800~2000)。牝祖オエノセラの子孫に英1000ギニー2着サンドロップ、サマーセント、サンレーンなどが出る。父エピファネイアは名牝シーザリオの息子で、ジャパンCと菊花賞に勝ちエフフォーリアやデアリングタクトなどを出し成功。母父タニノギムレットはダービー馬。血統は中距離だが良績は芝1400に集中。阪神牝馬Sも差のないところにきていたが、マイルGIでは強調する材料が…。

前走(阪神牝馬S)は、中位のインで4角を回るまで追い出しを我慢。直線ではラチ沿いを狙って一旦は3番手を窺っていたが、ラストで少し甘くなり6着。血統(サンデーサイレンス4×3、ロベルト4×4)から、底力だけはある。

同馬は、好スタートから控えて中団後方の外追走。4角を手応え十分に回り、残り2ハロン辺りで追い出されると反応良く一気に加速し、残り1ハロンで先頭に立つと、そのまま押し切って優勝!? 不得意な右回りで強い馬と接戦を演じ、得意の左回りに戻って混戦に強いロベルトの血が、GⅠの持続力勝負で目を覚ました晩成タイプ?? 左回りなら、今後も狙える。

フィアスプライド(牝6、美浦・国枝栄)は、父ディープインパクト×母ストロベリーフェア(母父Kingmambo)。ソフトフルートの全妹でミッドサマーフェアやメンデンホールの半妹で、パワーホールの叔母でアイスストームのイトコ。母母ストームソングはBCジュベナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5F)に勝った北米2歳女王。母方のキングマンボやストームバードのパワーマイラーっぽさも強い馬で、中山マイルのターコイズSを制覇。ディープインパクト牝駒でも斬れ味抜群というほどではないから、ここもターコイズSのように好位で運びたい。

オープンクラス入りを果たしたのが4歳秋でターコイズSを勝って重賞初制覇となったのが5歳冬。遅咲きだけにまだ上昇余地は大きい。前走はハンデ差と距離に泣いた印象。マイルに戻り巻き返しを期す。

同馬は、スタートは互角も行き脚がついて好位4番手。流れに乗って4角を回り、残り2ハロン辺りで追い出されると反応良く、一旦は先頭に立つも勝ち馬に交わされて2着。逃げ、先行馬には厳しい流れのなか、2着入線はルメール騎手の腕(技術)!! ただ、ベストはマイル戦も、今後はルメール騎手が継続騎乗なら狙える!?

マスクトディーヴァ(牝4、栗東・辻野泰之)は、父ルーラーシップ×母マスクオフ(母父ディープインパクト)。トゥーフェイスの半妹で、オメガヴェンデッタやマスクトヒーローの甥。母マスクオフはJRA1勝。母母ビハインドザマスクはスワンS勝ち馬。コイウタ、アグネスアーク、サンライズソア、レッドアネモスなども近親。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやドルチェモアなど成功している配合だ。マイラー牝系だが、母母父がホワイトマズルだし1600より1800がベターだろう。マイルだと阪神牝馬Sのように後傾戦になったほうが差せるタイプ。

昨年秋、ローズSをJRAレコードで勝利すると秋華賞はリバティアイランドを凌ぐ上がりで2着。牝馬トップクラスへ成長を遂げた。前走の阪神牝馬Sで2度目の重賞制覇。GⅠ制覇へ向け視界は良好だ。

同馬は、スタート前ゲート内で2度潜ろうとするも、発馬は互角に出て中団の馬込みの中追走。4角手前から仕掛け気味になり、直線で馬込みを割ろうとするも、外側から進路を塞がれる不利もあって、内側へ切り返して伸びるも3着まで。前哨戦で強く本番で足りないという現状から、今後は、成長も含めて何とか打破してほしい?? 


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